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今年もこの季節がやってまいりました。スーパーにはスペイン産がすでに並んでいましたが、やはり味と格が違います。国産アスパラガス、収穫スタートです。
グルメの間では「春風の運び屋」、「王様の野菜」、「食べる象牙」と褒めちぎられているアスパラガス、今から6月24日までが旬です。 去年のブログもご参照ください。
ブログのニュースソース常連、Generalanzeigerから記事をどうぞ。
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グルメたちのハイシーズン
ボン近郊のアルフターで農業を営むK.Mさんにとっては今が一番忙しい時期だ。
直売所を担当しているMさんの奥さん、Hさんは「私たちのお客さんは旬をとても大事にします」と語る。販売客が直売店を選ぶのにはわけがある。スタンダードに白いアスパラガスを買おうが、ちょっと凝って緑のを買おうが、畑から運ばれてすぐのものが一番おいしいと彼らは知っているからだ。
Hさんがお客さんの相手をしているときにMさんは季節労働者、日本人研修生1名、そして農業教育を終えた農業者とともに畑で収穫作業だ。
日よけのシートを少しずらすとそこにはシャンパン色の頭が土から顔を出している。アスパラを掘り起こすのは今も昔も手作業だ。ハイシーズンには約10haの土地に10人体制で作業をしている。もう何年もの付き合いになるポーランドからの季節労働者とは、友人関係を築いており、お互いの家族同士の行き来もある。
アスパラガスを育てるのに適した土壌は砂地だと大勢が言うが、Mさんは自分の斜面にある黄土で十二分に満足している。「確かに作業は少々やりにくくなりますが、その分アスパラガスの味に奥行きが出ます。」とMさん。
砂地よりも温まりにくい粘土質の土壌には砂地には少ないミネラルがたっぷり。だからこの地方のアスパラガスのほうが美味しいという人もいる。
アスパラガスにかかるコストは年々上がってきている。肥料や機械の燃料の値上げ、季節労働者の社会保障値上げ、などが原因だ。しかし、アスパラガスは今も変わらず人気が非常に高く、売り上げは安定している。M家ではオランデーズ・ソース、ジャガイモ、ハムと一緒に食べるのが一番のお気に入りだ。
アスパラガスのシーズン中、Mさんの労働時間は70時間以上に及ぶ。直売所でも商品は飛ぶように売れ、仕事には終わりがない。シーズンは始まったばかりだが、Mさんはここまでの収穫に満足の様子だ。(参照記事)
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ちなみにこのMさん、われらが農業研修生が1名お世話になっています。近いうちに研修生の奮闘振りを見に行く予定です。 (M.I.)
さあ、あなたも!異国の青空の下で農業にチャレンジ!レッツ・アグトレ!
去年は配送ストップなど強硬手段に出て2007年よりは上がった乳価、結局年間平均生産者価格は1kgあたり約34セントでした。40セント近くまで上昇していた時期もあったのですが、まったく続かなかったようです。
2009年に入って生産者価格がまたまた30セントを切る安値に逆戻りです。ドイツ乳畜保有者連合(BDM)によると、バイエルン州では4月6日現在で25セント。しかし、自分の買っている牛乳は去年も今年も変わらず99セント。不思議です。もちろん酪農家さんたちも黙っていません。1kgあたりの乳価が5セント下がることによって、その州の酪農家全体の収益は1地域だけでも年間500万ユーロ(約6億円)も酪農家たちが計算しました。
今年3月末ごろから全国規模で乳価下落に反対してありとあらゆる抗議デモが行われています。乳業会社へ押し寄せたり、各州の官邸の前でキャンプして座り込みならぬ「寝込み抗議」を決行したりしています。「自動車工業にも、銀行にも何十億ユーロもつぎ込むくせに、私たち農家は放ったらかしよ!!」と官邸前に泊り込みで抗議した一人の農業夫人が憤慨すれば、「消費者が90セント払っているのに私たち生産者には25セントしか入ってこない。誰かがぼろ儲けしているのは分かるでしょ」とまた別の農家婦人が冷静ながら皮肉たっぷりに語っています。
この「歴史上類を見ない乳価の低迷」に対して昨日は全国規模で大掛かりな抗議デモがありました。BDMによると、およそ2万人の酪農家が約80ヶ所で手に手に松明をとって乳業会社の前でデモを行ったそうです。代表的な例を挙げると南部ではヴァイエンシュテァン乳業中央部ではカンピーナ乳業、北部ではノルドミルヒといった大規模乳業会社がターゲットにされました。
そんな生産者団体の動きを受けてか昨日農業相 イルゼ・アイグナー氏は去年に引き続き2回目の「牛乳サミット」を告知しました。開催は月末、28日の予定です。もっともヨーロッパ全体の問題なのでEU規模のサミットがないと話は進まないと言われています。
せっかく上がった乳価格がすぐ下がる原因は、運輸コストの問題でも、牛乳の過剰生産でもなく、国内消費者の牛乳離れにあるとドイツ農民連盟(DBV)代表のゾンライトナー氏は語っています。ただ、自分が買い物に使っているスーパーでは、高いブランド牛乳でも売れ行きは良いようですし、最近はBio牛乳など値段より質を重視する消費者が増えているので一概にそれだけが原因とは言えないような気がします・・・。私見ですが。
単純に今朝のニュースだけを拾い読みしますと、乳業会社が歩み寄れば、生産者も消費者も満足できる価格になるのでは・・・。と思ってしまうのですが。素人考えなんでしょうね・・・。
ちなみに今回のデモは他のニュースが大きかったのか、メディアの関心が薄まったのか、去年のように大々的に報道しているところは少ないようです。世界規模の不況などでそれどころではないのかもしれませんが、生産者の状態を消費者が知るためにもこういうことはもっと報道しても良いと思うのですが・・・。
(ドイツのTV,WDRチャンネルのHP記事です。真ん中に「video」とあるので押してみてください。)
なるか、悲願の40セント台復活?!クリックよろしくお願いいたします。 (M.I.)
ドコミ…
ドコミ公式サイト来月末にデュッセルドルフで開催される、
「ドイツ・コッミクパーティ」
略して「ドコミ」。
コミックパーティというだけあって、漫画の競売、同人誌の発売、新人作家の紹介などなど漫画関連のイベントが目白押しです。漫画のほかにはアニメやゲームなどのイベントもあるようです。
協賛は独日協会など。1日来客数1200人を臨む大掛かりなイベントのようです。
2日間のイベントですが、そのプログラムの一環で「メイドカフェ」も登場します。「アキハバラのようにウェイトレス/ウェイターが貴方にご主人様に対するように給仕してくれます、コーヒーでもケーキでも何でも貴方の望むまま!」
だとか…。
秋葉原のようにということは金髪美女から「オカエリナサイマセ、ゴシュジンサマ」と片言で言ってもらえるのでしょうか?中世のメイドさんのように今は使われていないメイド言葉(ドイツ語)でお給仕してもらえるのでしょうか?
謎です。
メニューは飲み物類に加えてサンドイッチ、クッキー、ケーキなど軽食。漫画喫茶のように漫画の貸し出しもやっていて、読みたい漫画を運ぶのもメイドさんがしてくれるとか・・・。
紹介HPによると「メイドカフェドイツ上陸は初の快挙」。だから、というわけではないでしょうが、同じHP上にある「メイドさん募集」コーナーにこんな一文がありました。
「こちらで衣装は用意できませんので自分で持ってきてください」
コスプレなんだか、メイドカフェなんだか良く分かりませんが、実際の「メイドカフェ」というものにも秋葉原にも行ったことはないので、ネタ集めにひとつ行ってこようかしらと考え中です・・・。
ちなみにここで出た収益はチャリティーに全額寄付されるようです。 (M.I.)
貴方もアグトレで「萌え~」、感じてみませんか?
今日の農業省HPに興味深い記事がありましたのでご紹介します。
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ベルリンの記者会見にて. 「ドイツでのMon810 栽培は禁止」
農業省からモンサント社に出された保護規定によってGMトウモロコシMON810 の栽培許可はひとまず凍結された。これによって今後のGMトウモロコシMON810 栽培及び種苗販売は不可能になる。 「早急に各州 にこの決定を連絡し禁止の実践を監視する必要があります」とアイグナー農業相は語る。
アイグナー農業相はモンサント社から3月末に 提出されたGM作物Mon 810 の栽培 観察結果に基づく詳しい評価と環境への影響に関して新しい観点がないかどうか調査するように消費者保護及び食品安全連邦庁、ユリウス キューン 研究所、自然保護連邦庁へ依頼した。前述の担当局からの調査結果は統一性を欠いた。
今回の決定でイルゼ アイグナー農業相 は 現段階でEU加盟国のうち5カ国が法律に基づいてGMトウモロコシ MON810に関する防護策を打ち出したということも考慮した。最近では今年3月末ルクセンブルグで同上の防護策が講じられている。
アイグナー農相はGMトウモロコシ Mon810 が環境へ悪影響を及ぼしているという推測が根拠あるものだという結論に達したと語った。この見解は環境、自然保護団体、および環境庁らも認めた。
農相はこれはほかの主張に対しての政治的決定ではなく、あくまで専門的な決定で法的理由に裏付けられているものでなくてはならないと説く。
GM作物MON810栽培許可は1998年 にEUで下り、失効期限は定められておらず、EUレベルで新しい認可が下りるまでそのまま有効とされている。
「将来における遺伝子組み換え農作物に関する基本的な姿勢がこれで決まったわけではないということを改めて強調させてください」とアイグナー農業相は説明した。
「この決定はあくまで一例であって、実際の是否はしっかり吟味し科学的根拠に基づいて問われなければなりません」、とアイグナー氏。
EU内で唯一栽培を許された遺伝子組み換え農作物に関する数々の疑問は更なる安全性研究の必要性を顕著にするだろう。
「遺伝子組み換え農作物に関する安全への研究がまさに必要です。遺伝子組み換え農作物の実際利用は人間、動物、植物 そして 環境 に対して安全だと完全に保証できない限り原則認められません」とアイグナー氏。
農業相は農業省に今後の遺伝子技術に関する規定計画書を作成するように指示を出した。 その際には専門家の協力が欠かせない。安全性研究に向けのプログラムが予定されており認可へのマニュアルが作成されることになっている。賛同するGMフリー地域が抱える疑問もそこで解決されるはずだ。
記事参照:********************************************************
ちなみにこのMON810、日本では栽培認可されているようです。今回の決定は今後の遺伝子技術研究全体に影響されると教育相が懸念したり、かなりセンセーショナルな話題のようです・・・。「脱遺伝子組み換え」の波、まだまだ続くでしょうか? (M.I.)
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