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公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部のブログ ドイツより農業と若者の夢お届けしています
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JAEC欧州支部
ブログ作製:
JAEC Europe
性別:
非公開
自己紹介:
ドイツのボンに事務所を構える公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部です。

本ブログはA.K.及びM.I.2名が執筆しています。今日はどちらが書いているかな?

本ブログについてはこちらを参照下さい。
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春になると沢山の花が咲き、緑の若芽が寂しかった木の枝の先に灯るように生え始め、とても清清しいのですが、一方でその生命溢れる空気を鼻一杯に吸い込むととめどないくしゃみと目の裏側の痒みに襲われるのは、もはや現代人の中でマイノリティーではないはず。

こんなに素敵な季節に、花粉症が水を指します。

ある意味で嫌な季節が来ました。
日本ではスギ花粉が問題になりますが、ドイツではあまりスギ花粉の事は問われず、むしろ、草(牧草類)などが原因の場合が多いようです(杉以外の木も原因である事もありますが)。
花粉症の事をドイツ語でHeuschnupfenというのですが、意味としては「草の鼻かぜ」的なニュアンスなので、言いえて妙だと思います。

日本では花粉症の人が様々な対策グッズをそろえていますよね。大きなマスクにプラスティックめがね、アンチ花粉の布製品、花粉症軽減の食品やら薬やら何やら、そういう意味では、日本の花粉症は一大ビジネスにまで成長しているといえるでしょう。

ドイツではマスクをした人は見かけません。

花粉症は病気として医者に医療を施してもらうか、その反対で何もしないかです。
でも、もしかしたら日本より症状が軽度だからそれほど問題にならないのかもしれませんね。

なんと言っても杉が日本のように沢山植わっていませんので。

しかし、私も日本では随分鼻水に苦しめられたチェーンスモーカーならずチェーンペーパーユーザーだったわけで、確かに日本にいるときよりは症状が軽いとはいえ、鼻をもいで塩漬けにしたいような気持ちは今年も変わりません。
少ないとはいえ墓地に生えている杉の木を見つけて戦々恐々としながら暮らしています。

知人からは、「カモミール茶がいいよ」とか「ヨーグルトを食べなさい」とか、「亜鉛がアレルギーに効くらしい」とか、色々なアドバイスを受けていますが、個人的に一番いいのは、アレルギー物質から離れて暮らすことだと思います。 という事で、スギ花粉のひどい方は、この季節南半球へ旅行するのがいいでしょう。 (A.K.)


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ありがとうございます。ハックショーン!!

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農業の世界的な傾向として、大規模化・集約化が進むのでどうしても農家戸数の減少が避けられません。

例としてドイツの農家戸数の変遷をグラフ化して見ました。

noukasudeutschland.JPG
(図) ドイツの農家戸数

2007年ではドイツの農家戸数は34万9千戸ほど。農業従事者は85万人ほどで、人口に占める割合としては1%ほどです。

一方で日本についてもグラフ化してみました。
日本の場合は、北海道とその他の都府県の農業形態(規模)に大きな差があるので、統計が別になっています。そこで、グラフも北海道とその他の都府県に分けてあります。

左が北海道、右が都府県合計です。

noukasuHokkaido.JPGnoukasuHondo.JPG
(図)日本の農家戸数

2007年で日本には180万戸ほどの農家があります。
わずか20年弱の間に農家が半分にまで減っている事が分かります。

仮に他の諸国でグラフを作ってみても同じことが起こっているのではないかと思います。農業の未来へ向かう滑り台のように、グラフは必ず右肩下がりになるのだと思います。


しかしながら、ドイツにしても日本にしても確かに農家戸数が激減しているのですが、根本的な部分で違いがあります。
それは、規模の大きな農家の増減です。

日本ではどの規模の農家も減少傾向にあるのに対して、ドイツでは比較的大規模な農家の数が増えているのです(残念ながらグラフにできる統計が見つかりませんでしたが)。
大規模といってもドイツでは10haや20haの農家はむしろ中小規模に含まれ、50ha以上の農家あたりから大規模農家となります。

農作物の価格が安くなる中で、農家が生き残るすべはもはや大規模化、特質化に限られてきています。

右肩下がりの統計を見て嘆くばかりではなく、現実から世界のスタンダートを見出し、厳しい農業政策に乗り込む時期に来ているのかもしれません・・・。 (A.K.)


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さあ元気を出して、週末を愉しみましょう。


干支は「牛」ですが。

2年に1度ルール工業地帯の中心地、エッセンで行われる馬の世界規模メッセ、「Equitana」(3/14-3/22)に先日行ってきました。週末だったからか、初日だったからか入場券売り場の前は気後れするくらいの長蛇の列。特に若い家族づれが多かったように感じました。小さい子達は乗馬服に身をつつんでいたり、真剣な表情で馬の鞭を選んでいたり。古い馬車の周りで遊んでいたり、とてもほほえましい光景でした。

14030917.jpg古い馬車もこれだけ並ぶと壮観ですよね。

馬のショーに出場する人たちは誰も彼も時代がかったり、ファンタジックだったり、それぞれ凝ったコスチュームでした。残念ながら動き回る馬相手に写真がうまくとれませんでしたが・・・。

1403097.jpg馬もおめかししてます。(三つ編み、見えますか?)

メッセの内容ですが、馬のショーや品評会、子供の乗馬体験コーナー、関連グッズ(馬のケア用具、馬糞クリーナー、最新式レーキ等等)の販売など実に盛りだくさんでした。

中には「どこが馬と関係するんだろう」と思うような展示品もありましたが、特に革製品(靴、帽子、ジャケット等々)のコーナーが充実していたように思います。普通のメッセと違い、商品を即購入できるのも楽しみのひとつです。

全部で12ホールある広い展示場のあちらこちらには、様々な種類の馬が展示されていました。

14030912.jpgこんな感じに。こちらはアラブ種の血が入っている4歳の馬です。

馬の知識はからっきしの私でも朝から夕方まで時間を忘れて楽しめる、そんなメッセでした。

2年に1度の開催なので次は2011年。
馬好きの貴方も、そうでない方も一度足を運んでみてはいかがでしょう? (M.I.)



今度は写真のとりかた勉強してから行ってきます!  

ヨーロッパ旅行中の研修生からポストカードが届きました。

postcard.jpg

1人はスコットランドのエジンバラ、そしてもう一通はフランスのニースから送ってくれました。

「めっちゃ楽しー!!」
だそうです。

みんなのんびりカフェでコーヒー飲んでるのかな?
昼からビールでも飲んだりしてんのかな?



なんて、事務所のパソコンの前で晴天のしたはしゃいで回る研修生を想像して過ごす午後。



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3月6日で無事農業研修を終えたH19研修生たちは今ヨーロッパのあちらこちらを最終研修旅行中です。
そんななか、また一人、支部に遊びに来てくれました。今度はスイス研修生です。

先日あった受け入れ機関(Agroimplus)主催の最終報告会にて、発表の際に言い切れなかったことがあるそうです。

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ドイツ語で言いたかったこと

他の国の研修生が、研修国の言葉での最終報告書を書く中、なぜかスイスは日本語のみで、ドイツ語ができない私は、ラッキーと思っていました。ただ、3月5日にあったスイスの受入機関での報告会では、何人かの受入農家の家族の前でこの研修についての感想を話すという機会がありました。前日に短いドイツ語の文章を書いていた私ですが、発表する仲間たちの話を聞いているうちに、予定とは全く違う話を始めてしまいました。結果、ボロボロな発表で、正直うまく通じたとは思っていません。なので改めてここに、報告を。もちろん日本語で。

12月にドイツの研修仲間を訪問する機会があり、そこのChefinに、「スイスで何か学んだ事はある?」と質問されました。その時、私は答えられなかったのです。そこには、ドイツで研修する仲間がいるわけで、もちろん日本語で答えたって構わなかったのに。日本語ででも浮かばなかった。それから、ずっと考えていました。私は何をスイスで学んだのか?他の仲間のように、搾乳や牛の世話を一人でこなせるわけでもないし、野菜の種類や特徴を流暢にドイツ語で言えるわけでもない。と、へこんだこともありましたが、渡航前にできなかったことが少しはできるようになったと、今は思います。

何を?
あったかい食事を出すためには料理の時間の計算を。子供たちには常に自分の居場所を伝えること。掃除の日を作ってしまうことの利点。スイス料理、焼き菓子の作り方、などなど。農業研修生なのに、家政ばかり・・・。

正直に言うと、農業技術で新たにこれを学んだと言える事はないのです。それは渡航前から承知していたことですが。学んだのは技術ではなく、農業を新しく始めた農家の心意気。労働時間は常に賃金というものが発生すること。つまり、だらだらと働くのではなく、いつまでに終わらせるのだという意識を持って、働く事。常に何をすれば仕事が潤滑に進められるのか考える。常にアンテナを張って消費者の気持ちや世の中の動きに柔軟に対応する。そういう考え方。

たぶんそれは、他の人にとっては小さなこと。そんな小さなことを少しずつ、そしてたくさん、学んだと今は言いたいのです。

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以上、一年を振り返った研修生の感想でした。


10人10色というけれど、研修で得るものも一人一人違ってくるようです。
今日はいずこの旅の空、研修生の旅行の安全祈願に、クリックひとつ、お願いします。
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