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もうすぐ春ですね。木々は芽吹き、花粉症の人には辛い花粉が飛び始めている時期です。
今日は月刊誌dlz(3月号28ページ)が面白い特集記事を組んでいるので一部ご紹介させてください。
*******************************************************60年後の農業の姿を想像できるだろうか。1本の小麦からじゃがいも、バナナ、とうもろこしがとれ、病気知らずで栄養万点。まったくのファンタジー?それはどうだろう。
今気候が大きく変わっているのは、周知の事実。将来的に、収穫量はどうなるのか、抵抗力は今の状態をキープできるのか、はたまた下がるのか。どの病気、害虫を防除できるのか、専門家に話を聞いてきた。
前述のような「スーパープラント」、今の時点ではもちろん空想に過ぎない。ただ将来的にもまったく不可能なのかというとそうではない。とうもろこしに根瘤菌を植えつける研究はすでに行われており、小麦に応用される日もそう遠いことではないかもしれない。こうすることによって植物は現時点ではマメ科の植物しかできないように空気中の窒素を取り入れることができる。トマトとジャガイモ(ポテト)が一度に収穫できる「ポマト」はもうあることだし、可能性はあるはずだ。
もちろん遺伝子技術がすべてという話ではない。新しい原種を見つけたりするのも課題のひとつだ。バイオエネルギーが取り沙汰される昨今、二酸化炭素の吸収量アップなどがこの先数十年の課題となるだろう。環境にも優しいし、収穫量の増加も見込める。「近い将来食糧不足は避けられないだろうから、収穫量を向上させるのは必須の課題といえるでしょう」とはある農業専門家の意見。
気候の変化によってこれからの植物は抵抗力も強くなり、なかなか病気に負けない種類が育っていくだろう。長い日照時間に耐え、根をもっと地中深くまで伸ばし水分を確保、葉の上のワックス層を厚くし乾燥を予防。寒さにも暑さにも耐え抜く植物の自然な誕生はもうすぐかもしれない。そうすればどんな天候条件でも収穫量の安定は約束されたようなものだ。種まきと収穫の時期はずれるだろう。小麦や大麦の早播きができて5月には実をつけ収穫を夏の暑い時期を避けた6月に早められるとすると、開いた畑に今度はとうもろこしやキビを植え、年間で今までの2倍の収穫が見込める。---とは件の専門家の予想だ。
しかし、気候の変化は今までになかった病気、害虫が発生する恐れもあり、一概に手放しで歓迎できるものではない。(・・・)
******************************************************最近の温暖化などの気候の変化って農作物にはマイナスにしかならないのではと思っていましたが、植物も日々進化し続けているんですね。
未来に生き残るのは遺伝子操作型植物か、自然変化型植物か。答えは60年後に・・・。 (M.I.)久しぶりに農業雑記の更新です。いつも応援のクリック、ありがとうございます。
昨日はニュースが飛び込んできて興奮冷めやらぬまま地元新聞HPから情報を取りましたが、昨日の夜ニュースを見て、修正が必要だと思うので続報です。犯人の少年は17歳、事件のあった学校の元卒業生です。警官隊と撃ち合いをしたのは確かですが、足を撃たれた後自ら命を絶った、とのことです。武器は、狩猟クラブの会員だった父親から無断で拝借したものだったようです。そして大方の予想通り「殺人ゲーム」のソフトが家から押収されたようです。
襲われたのは大半が女性で、学校で亡くなったのは女生徒8人、女教師3人、男子生徒1人、そして頭部を撃たれた人が多かったようです。犠牲者のかたがたのご冥福を深くお祈りいたします。
補足ついでに、バーデン・ヴュルテンベルグ州の学校のシステムについて少し説明が必要だと思います。
Realschuleを「中学校」とインターネットのニュースと同じように訳しましたが、厳密には5年生から10年生までの子供が通う学校です。
州ごとに少しずつ違いがありますが、基本的にドイツの小学校は4年生までで、そこから子供たちは自分の将来にあった学校を選びます。(成績によって教師から次の学校を「推薦」されますが、それが絶対的とまでは言えません。ただ、教師の推薦を無視して別の学校に行っても失敗するケースが多い、と申し添えておきます)
Realschuleの他に5年生から9年生のHauptschule, 5年生から13年生までが通うGymnasiumがあります。(2004/2005年度から12年生までに縮まっています)もちろん途中で変更もできますが、在校時期を短くするのは簡単でも、例えばRealschuleからGymnasiumへ変更したい場合は成績優秀であること、外国語の授業を余分に取っていること、などなど条件が色々ついてきます。このほかにも色々な学校があり、条件も異なってくるのですが、今回は省きます。
そして前述のとおりWinnendenには2つのRealschule, Gymnasium,記憶が確かなら1つのHauptschuleがあり、学校はほぼ一箇所に固まっています。学校は町のはずれに位置しており、すぐそばには市民ホール、(Stadthalle、最近名前が変わったらしいです)さらに少し行ったところに市営プールがあります。一歩間違えば被害はもっと大きかったのではないかと想像するだけでぞっとします。
今日、明日は授業中止。あの町が普段の静けさを取り戻すのはかなり先の話になりそうです・・・。
今目にするのは物々しい映像ばかりなので普段の町を一部紹介させてください。
とある日曜日の午後の町の姿です。
町の中心の入り口です。道はもう少し続きます。マルクトと旧市庁舎です。(左)
近所の葡萄山の上から見下ろした町の様子です。
今回のニュース、どうしても主観的になってしまいます。今日も応援のクリック、ありがとうございます。(M.I.)
日本のインターネットニュースにも話題にでていた銃乱射事件、犯人の少年含む16名の死者が出ました。被害者は教師3名、学生9名、厳戒態勢にもかかわらず逃走中に撃たれた通行人3名、犯人は警察と撃ち合いの末射殺。なんとも痛ましい事件です。
地名もでていますが、「ビンネンデン」というのはピンときません。Winnendenと書きます。「ヴィンネンデン」と読んでほしいところですがカタカナ読みだとどうしても不自然ですね。バーデン・ウュルテンベルグの州都Stuttgartから東へ約20km、電車で20分くらいの距離です。昔のお城を利用した忠犬ハチ公のような犬の逸話が残っていたり(Winnender Mops、18世紀のお話です)、州立の大きな精神病院があったり(つぶれると聞いたのですが、今もあるのでしょうか・・・)、のどかで小さな田舎町です。
何を隠そう、10年近くを過ごした町です。ニュースを見たときに思わず目を疑いました。もう住んではいないとはいえ、ショックは大きいです。事件のあったAlbertville中学校(Realschule)は通っていませんでしたが 隣設しているLessing高校(Gymnasium)で授業を受けていました。Winnendenには高校、中学が2つあり、面白いことに歩いて5分とかからない所にあります。自分の通っていた高校は道路ひとつ隔てた向かい側でしたが、学校が近所にあるせいなのか、授業提携があり、ラテン語はあちら、歴史はこちらといった具合に上級生の授業は組んであったのです。
最後にあの町を訪れたのは2005年の夏です。怪我人もたくさん出たと聞いていますが、長らく連絡を取っていない知り合いたちは無事でしょうか・・・。エアフルトの銃乱射事件から早7年、まさか、自分もよく知っているあんな小さな静かな町でこんな恐ろしい事件が起こるなんて・・・。自分の町を説明するのに「州立精神病院のあるところだよ」、Stuttgartを引き合いにだして「Stuttgartから20kmくらいだよ」と説明に苦労していました・・・。しかしこんなことで知名度上げてほしくはなかったです・・・
本当にどこにいても何が起こるかわからないものですね・・・。一日、一日を悔いの無いように過ごしたい、と改めて感じさせられました。 (M.I.)
今晩はおそらくニュースに釘付けです!応援のクリック、いつもありがとうございます。
3月10日火曜日、Bonn市内は曇っていますね。
この季節になってくると曇一単調の冬から、一日に晴、曇、雨、たまに雹という変わりやすい春の天気がやってくる。去年の今頃、ここドイツにやってきたのだなぁと物思いに耽ることができるそんな天気。
研修を終え、配属先農家のあるドイツ・リンダウを後にしたばかりの研修生が、JAECヨーロッパ支部を再び訪れた。
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おととい、新研修生との顔合わせ、ドイツ農民連盟(DBV)の方との報告会を済ませ、最終旅行に突入しました。これからゆっくりとスウェーデンをみてまわる予定です。
さて、私は何故ここにいるのでしょう。
それは良い町だからです。
だれか知り合いがいるだけで訪れる価値は格段に上がるもの。先ほど、夏季セミナーでお世話になったDBVの一人、JAEC支部の二人とお昼してきたところです。
事前講習の始まった2007年10月から、本当に多くの交流がありました。この間で学んだことが、自分の将来にどう関わってくるかまだまだ計り知れません。
でも確かなことは、これまで出会った多くの人々とのつながりを大切にすること、そして日本の農業を支えていくこと。迷いはありません。
最終旅行を終え日本に帰国したら、私の肩書きは研修生から無職になります。このご時世、正直いって様々な不安はあります。でも、その不安をかき消すぐらいやることを見つけていこうと自分から動いていく心構えです。
この研修を終えた皆が感じている事でしょう。終わりではなく、始まりです。
この先、世界を、日本を見渡して導き出す考えはそれぞれ異なります。 それってわくわくしませんか。
数々の可能性がありますよね。
Yes we can.
さて、そろそろ行くとしますか。
それでは、皆さん
またいずれアグトレでお会いしましょう。
常に感謝の気持ちと共に。
ドイツ・プラクティカルコース研修生 りんだう
頑張れ研修生!!
皆さんの応援クリックお願いします。
お雛様には少し気の早い3月2日(月)、新しい研修生たちが欧州にやってきました。総勢33名。フランクフルト空港で迎えたのは不安そうな顔、好奇心いっぱいの顔、長旅に疲れたのか眠そうな顔・・・実にさまざまでした。やはり若年層のほうが好奇心いっぱいのように見受けられたのは自分の思い過ごしでしょうか・・・?
現地研修スタート、といってもいきなり農場に配属されるのではなく、まずはみっちり語学の勉強。ここで農業専門用語など農場配属へ向けての基礎を叩き込まれて正式に農場で働き出すのは3月の下旬になります。
それぞれデンマーク、ドイツ、オランダ、スイスで今頃真新しい教科書やノート片手に今頃うんうん唸っているのかもしれません。あくまで憶測ですが。
新研修生出迎え後事務所に戻ってきたらば、大きなスーツケースがドアをふさいでいてびっくり。ちなみに二重ドア構想なのですが、さらにドアの前には郵送で返還された貸し出し図書及び寄付図書の山でまたびっくり。現研修生の郵送物です。こういう荷物を見ると、現研修生の日本帰国がせまってきたんだな、と実感します。
現研修生の農場研修は今週末で終了、残るのは最終研修旅行と、ここボンでの帰国時研修のみになります。最終旅行計画書も、ぞくぞくと送られてきています。ギリシャやスペイン、イタリアはミラノなどまだ行っていない国名、地名を見るにつけ、自分も行きたくなってしまいます・・・。
現研修生の皆さん、お疲れさまでした!!旅行中は盗難や怪我などに十分注意して、いい思い出を増やしてください。ボンで色々聞けるのを楽しみに待っています。
新研修生のみなさん、これから1年間、張り切ってまいりましょう!!コミュニケーション上より充実した研修にするためにも語学は大事ですよー。 (M.I.)