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公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部のブログ ドイツより農業と若者の夢お届けしています
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JAEC欧州支部
ブログ作製:
JAEC Europe
性別:
非公開
自己紹介:
ドイツのボンに事務所を構える公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部です。

本ブログはA.K.及びM.I.2名が執筆しています。今日はどちらが書いているかな?

本ブログについてはこちらを参照下さい。
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この土日はデンマーク研修生の春季会合。

3月16日からそれぞれの農場へ配属されて1ヶ月がたっていますが、どうやって過ごしてきたか、問題はなかったか話を聞きに行ってきます。

この間電話した時は元気そうでした。
会えるのが楽しみです。

ボンからデンマーク国境まで約600km

会場はそこから約100km先のヴァイエン(Vejen)という町です。自動車で行くので約7時間ですね。休憩含めて9時間。明日はほとんど車の中です。

ヴァイエンは毎年同じ会場ですから、デンマーク研修OB/OG の方ならば懐かしく思われることでしょう。


それでは、行ってきます!!


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今日ではなくて昨日の話なのですが。

1994年から毎年423日にドイツのビール醸造者たちはその昔(1516年)時のバイエルン公 ウィルヘルム4世が定めたビール純粋令を祝うようになりました。

1516年4月23日に発令されたそのビール純粋令は「ビールは大麦ホップ以外の原料を使用してはならない」と原料を定め、1マース(約1リットル)あたりの価格制限を定めるものでした。
当時のビールの原料には、麦芽、水、ホップの主要な原料の他に香草、香辛料、果実などが用いられ、時には毒草さえ混じったりして今のビール王国ドイツからは考えられない粗悪なものもあったようです。そんなビールの品質向上に一役買ったのがこの純粋令でした。また、小麦は、主要な食糧のパンの原料であったため、ビールへの使用を禁止することで食料を確保する狙いがあったようです。

ただ、小麦のビールは一部の修道院や宮殿内の醸造所では許可され、一般市民の口には入らない高級品として生き残りました。

食品法としては世界で一番古いとされるこの純粋令を記念して毎年全国でさまざまなイベントが開かれています。新種のビールの品評会だったり、醸造所案内だったり、あるいは熱気球で醸造者と一緒に空へ舞い上がったり。
そんなイベントの一角として南ドイツの一部の中小、家族経営のビール醸造者たちは「4月23日ビール」と銘打った記念ビールを醸造しているそうです。その記念ビールが店頭に並ぶまであと120日。まだまだ先の話ですね。限定版なので数に限りがあり、愛好家の間で話題を呼びそうです。

純粋令発令からほぼ500年。1987年に純粋令は非関税障壁になるという理由でEC(現在のEU)発足に伴って非合法化されました。最近目にするビールにはスパイスや香料を含んだものもありますが、多くの醸造所は昔ながらの作り方を守っています。伝統を大事にするドイツならではの取り組みだなぁと感心しています。

少し調べたら昨日は日本でも「地ビールの日」だったようです。日本のビールはあっさりしすぎている、とこちらの方からよく言われますが、自分的には飲みやすい日本のビールのほうが好きだったりします・・・。

(M.I.)

ここ数日ボンは良い天気が続いています。

 

日中の気温は20度近くまで上がっているように思えます。



 poppersdorfer Allee 

ボンの町のあちこちには芝生の公園があり、こんないい天気の日には保育園児たちも公園に飛び出して大はしゃぎ。ほほえましい風景が町中に広がっています。



 ボンの植物園 

こちらはボンの植物園。チューリップや三色スミレ、アリッサム、ツルニチニチソウが花壇からはみ出し咲き乱れ、あたりは春一色。

 

太陽をこよなく愛するドイツ人達は、時間さえあれば公園へ出かけて日向ぼっこをしています。
 






さて、そんなボンの植物園には桐があって、今ちょうど満開を迎えています。

桐の花 

結構大きな木で、樹冠は大きく張り出して公園の脇の道路の上にまで届いています。

それで、肝心の花は、その枝の先っぽにあるのですが、この位置から見てもぱっとしませんね。



そこで、近づいてみると…、

桐の花 

ご覧の通り、わんさと咲いた桐の花。見事です。




桐の花 

もう少しズームで写真を撮ってみました。

ホタルブクロジギタリスみたいな花だなあ―。



ところで、一つ気になった事があります。

この桐、花は咲いているのですが、葉っぱが生えていません。
確か去年も生えていなかったので、
「こんなもんかなあ、でもこの木、以前はもう少しボリュームがあって華やかに見えたような気がするなあ…」
と思いながらインターネットでいくつかの写真を調べてみると、多くの場合は葉と花が一緒に生えているようです。

やっぱり以前見た姿は花と葉が同時に咲いていたと思えるのです。

それに、500円玉の表に書かれている桐の花は、確かに葉っぱと一緒になっています(残念ながら現在手元に無いのでインターネットで探した画像によりますが)。これこそが桐の一般的な姿なのだと思います。

では、この桐の木に何があったのでしょうか?
とっても気になる木です。




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あるスイス研修生が、週末に出かけた観光地で落し物をしたと連絡が入りました。

現地の電車割引カードを落としたというのです。
これが無いと、どこへ出かけるにも高い電車賃を払はなくてはいけません。

早速、研修生の配属農場へ電話したのですが、研修生は不在だったので、農場の奥さんと話をしたところ、カードの再発行にはいくらかお金がかかるだろうし、もしかしたら良い人が拾って届けてくれるかもしれない、それに、カードには名前も顔写真も入っているし、カードケースには農場の住所も挟んでいたとのことなので、もしかしたら見つかるかもしれないという事でした。

それじゃあ、しばらく様子を見てみるしかないね、と言う事で一旦話を済ませました。


欧州諸国は比較的安全な地域です。日本人の旅行者もたくさん訪れていますし、実際にドイツに生活していても治安のよさを感じます。

しかしながら、置き引きやスリ、引ったくり、酔っ払いとのいざこざなど、小さな犯罪は頻発しており、日本人は随分と被害にあっていると聞きます。そういった欧州事情もあるので、スイス研修生が割り引きカードを無くしたと聞いた時、あまり芳しくない状況だと思いました。

翌日、再度状況を確認する為に電話を掛けてみました。今回は研修生が出ました。

支部:「もしもし、カード落としたって?」
研修生:「はい」
支部:「どこで?」
研修生:「マイエンフェルトです」
支部:「そうか、親切なハイジが拾ってくれているといいなあ…」
研修生:「…再発行するとしたら3000フランぐらいかかりそうです…」
支部:「そうか、それは痛いなぁ―」
などと話をしていると、後ろで農場主か研修生に話しかける声が。

農場主:「おい、州警察から郵便が届いたぞ」
研修生「え、あ!…DANKE (笑)」

支部:「もしもし?」
研修生:「カード、見つかりました」

どこかの親切なハイジが拾ってくれたようです。


しかしながら、今回はラッキーなケースだったのではないでしょうか。いつも親切な人が拾うとは限りませんし、多くの落し物の場合は連絡先だって分からず返ってこないものです。

先月は違う女性研修生が、ドイツのドレスデンで携帯電話を落とし、なんと、親切なイケメンドイツ人に拾ってもらったと言う、ちょっとラッキーな(?)事もあったようですが、いずれにしても落し物にはくれぐれも御用心です!



外務省の海外安全ホームページなどを見ると、海外で起こっている犯罪や、感染症、テロなどを確認する事ができます。


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田んぼの上をシオカラトンボが飛び交い、ぬるく淀んだ稲の隙間にはミズカマキリゲンゴロウがオタマジャクシを餌にしている。水の取り入れ口付近の玉砂利がきらきらと宝石のように輝いて、大きな石の下にはイモリが何十匹と折り重なって眠っている。たまにサワガニがまぎれていたりする。

今から20年も前、長野の田舎で良く目にした水田を住処にしている生き物達は、今もいるのでしょうか?


よく農業の役割のうちに「自然保護」というものが挙げられます。

その代表的な例として、水田の保水・洗浄効果、水生生物たちの生息域などがあり、そういった意味で農業は自然保護に役立っているとしています。

しかし、世界全体を見たときに、「農業」と言うのは「自然破壊」と大変強い結びつきがあることを思い知らされます。そして世界的には、農業は自然破壊をしている産業です。

いきなりこう書かれても納得できない人もいるでしょう。

例えば、熱帯雨林で頻繁に行われる焼畑農業。森林を焼いて開墾し、そこで作物を育てる農業です。熱帯の土地はすぐに土壌が悪くなるので場所を変えてまた焼畑しなくてはならず、その度に新しい森林が対象となります。熱帯雨林は植物の生長が早いと言っても、生長を超える勢いで焼畑すれば大きな自然破壊になります。そして、今も広大な森林で自然破壊が進んでいます。

あるいは、畜産業の家畜糞尿による地下水汚染。狭い地域に大量の家畜を飼育することで処理しきれなくなった牛や豚、鶏などの糞や尿が垂れ流しになり、それが地下へ浸透して、飲み水となる地下水や地表を流れて河川を汚染します。ヨーロッパ諸国ではこれが大変な問題であり、それが故に大変厳しく家畜の飼育頭数を制限したり糞尿の処理について法律があります。

遺伝子組み換え作物(GM作物)が一般的に世界で利用されるようになり、系統の似た種族の植物と交雑してしまい、自然の摂理が狂うのではないかと懸念されています。例えば、特定の昆虫が死滅する遺伝子を持ったイネ科のGM作物が自然界の雑草と自然交配してしまい、それを食べた昆虫が死んでしまう可能性がないわけではありませんし、そもそも自然界に存在しなかった遺伝子型が広がる事も自然破壊といえなくはないでしょう。


農業とは元々自然の流れに逆らって人間のために役立つ自然を抜き出した産業です。ですから人間にとって大変都合のよい状態に保たれています。

近年の農業(特に欧州の農業)は、それだけでは駄目だ、自然にも目を向けるべきだという考えが広がり、やっと自然と共存できる形を模索し始めているのです。
それは即ち、人間の将来にも深くかかわってくるのです

森林を焼き破壊するばかりの農業ではいつかできなくなります。
逆に、もし将来にも繰り返す事ができるのならば、焼畑農業も人間が生活するための手段として評価されても良いかもしれません。

家畜糞尿による水資源汚染も、結局、過剰な農業生産が引き起こすもの。しっかり管理していく必要があるでしょう。

このように、将来にもずっと問題なく営んでいける農業を持続可能な農業(Sustainable Agriculture)といいます。

さて、今回は人間の立場から考えて書き進めてきました。
自然保護というのは「自然」を「保護」するので、今回の観点は、持続可能な農業が中心だったかもしれませんね…。

日本の田んぼはこれからどうなっていくのでしょうか?
これからもずっと人間にとって有益な農業を続けていけるでしょうか?
少なくとも、20年前に田んぼで見かけた生物達が、今も同じ生活をしていない事だけは確かだと思います。


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