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公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部のブログ ドイツより農業と若者の夢お届けしています
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JAEC欧州支部
ブログ作製:
JAEC Europe
性別:
非公開
自己紹介:
ドイツのボンに事務所を構える公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部です。

本ブログはA.K.及びM.I.2名が執筆しています。今日はどちらが書いているかな?

本ブログについてはこちらを参照下さい。
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今年もアグトレの季節が来ました!

H20年度農業研修生募集中!!
(↑応募規約にリンク)

海外の農業に興味があり、意欲的に農業に携われる方、将来農業に携わるつもりの若者の参加を心からお待ちしております!

私達が農業研修生を派遣している国は…

アメリカ合衆国デンマークドイツスイスオランダ

です。

農業といっても幅広い業種があります。

アメリカ合衆国 
…酪農、肉牛、養豚、養鶏、野菜、畑作、花卉(鉢物、切花)、緑化木、造園、果樹、乗馬馬管理

デンマーク 
…酪農、養豚、肉牛(育成)

ドイツ 
…酪農、養豚、畑作、野菜、花卉(鉢物)、果樹

スイス 
…複合(酪農+果樹、野菜、直売場、家政など)、野菜、家政

オランダ 
…酪農、養豚、養鶏、野菜(露地、施設)、チーズ、花卉(鉢物、切花、花壇苗)、苗木、乗馬馬管理


★お問い合わせ

社団法人 国際農業者交流協会(派遣業務課)
〒154-0052 東京都大田区蒲田5-39-2 明治安田生命蒲田駅前ビル6階
電話番号 03-5703-0252(直通) 

 haken◎jaec.org (スパム防止の為、@を◎にしています。)


以下のホームページも御参照下さい。

国際農業者交流協会欧州支部


 

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最近、バターが店頭から消える恐れがあると言うニュースを聞きます。
国産牛乳の生産調整(牛乳の生産量を限定すること)がある上、ここのところの国際的な穀物価格の上昇、加えて頭打ちの乳価(牛乳の生産者価格)が酪農業界に悪い影響を与え、結果としてバターにするための牛乳が足りなくなるということです。

この事態を解消するためには、外国から乳製品を輸入したり、牛乳の生産量を増やしたり、酪農家の得る所得を増やすために乳価を上げたりする必要があります。
バターを増やすために酪農家の収入を増やすと言うのは、風が吹けば桶屋がもうかる的な雰囲気もありますが、生産者に元気がなければ十分な生産物は得られないという事と理解してください。


ところで、ドイツでは昨年の初夏から乳価が急激に上昇し、一時は一部乳業会社で生乳(搾って何も加工していない牛乳)1kg当り28セント台にまで値下がりしていたのに、8月には45セントに達しました。その後も暫く1kg当り50セント近い値を保っていましたが、最近は落ち着いて47セントぐらいになっているようです。

酪農をご存じない方は、
「28セントから50セントに牛乳の値段が上がってもたいした額じゃないじゃないか!?」
とお思いになるかもしれませんので説明を加えます。

一頭の雌牛が一日に生産する牛乳は大体20kgから35kgほどです。仮に一日30kgの牛乳を出すとしましょう。
そのような牛を30頭飼っている酪農家が、1kg28セントで1ヶ月(30日)牛乳を生産した場合、

・雌牛30頭×牛乳30kg×生産日数30日×乳価28セント= 756000セント

つまり7560ユーロ(円換算すると120万円ぐらい)

それが、50セントになったということは…

・雌牛30頭×牛乳30kg×生産日数30日×乳価50セント= 1350000セント

つまり13500ユーロ(円換算すると216万円ぐらい)になります!

一ヶ月でもこれだけの差が出てくるのに一年ともなれば酪農家の所得は大きく違ってきます。
計算式は省きますが、1セントの差が出ても月々270ユーロ(約4万円)もの所得差があり、1セントを笑うものは一セントに泣くことになります。


ところで、人によっては、

「なんだ、酪農家めちゃくちゃ稼いでるじゃないか!」

と思うかもしれませんが、牛の餌代、管理代、施設の費用、燃料費など支出も大きいのでめちゃくちゃ稼いでる事にはならないのです。


そして、酪農業がビジネスとして魅力的でなければ、今後もさらに生産者が減っていくわけで、そうなればバターどころか牛乳も手に入りづらくなっていくのではないでしょうか…。




なるほど、と思われた方、ぜひクリックして下さいね!
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去年の今頃、ドイツは異常に温かく、むしろ暑いくらいでした。春先に30℃にもなるなんて、どんなに暑い夏が来るのだろうと思ったものですが、結局気温が下がって、むしろちょっと涼しい夏を迎えたのを覚えています。

今年の春は例年並のような気がします。4月、ドイツの天気は猫の目のように目まぐるしく変わります。明け方に白い雲が空を覆い隠してしまっていても、日中には快晴となり、夕方から夕立が降り、日暮れの頃には星が見え、夜中どんより曇ってくるのがこの季節のドイツの空模様。こんな天気をドイツ語でアプリールヴェッター(4月の天気)と呼びます。

気温の変化も激しくて、朝出勤する時は寒いので厚着をしていても、日中は晴れるので気温が上がり、一枚、また一枚と服を脱ぐのですが、夕方から寒くなるのでまた服を着込んでいくというのが面倒臭い。
しかも、いつ雨が降ってくるかわからないので傘は携帯しなくてはいけません。

この季節の天気は

・ニュースを見ても当らない
・ラジオを聴いてもふに落ちない
・知人に聞いても分からない

・野良猫に聞こうにもドイツには野良猫がほとんどいないので聞きようがない。

空を見上げて、お天道様のご機嫌を伺いつつ生活しろということですね。

週末、天気が良かったら散歩でもしたいです。


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アグトレに御協力下さい!

事務所で取っているドイツの新聞(General Anzeiger)の一面最下段の記事(要訳)

ケルン市、排気ガス中の有毒物質に対抗策
~今日から環境規制ステッカーのない車両は40ユーロの罰金~

ケルン市内にやってくる人は緑、黄、赤のいずれかの環境規制ステッカーをフロントガラスに張ることが義務づけられる。これは排ガス中の有毒物質を減らす為であり、ステッカーの付いていない車両については40ユーロの罰金とさらに減点の対象となる。全市内ではなく、今年の初めにケルン市が設けた環境規制地区における取決めで、ステッカーを貼っていない車両のゾーン内走行は原則罰金だが、初めてのときは警告となる。
ケルンでは既に40万枚のステッカーが販売されており、ケルンのみならず、ベルリンとハノーヴァー両市と共同して今年1月1日から環境規制地区を設置した。これでNoxや塵による大気汚染を抑えたい構え。
ディーゼルエンジンから発生する排気ガスは自然破壊に繋がるばかりでなく、肺や脳にも悪影響がある。大学研究機関が、健康な人を綺麗な空気の場所と車通りの多い場所を想定したディーゼル排気ガスを充満した部屋を設けて実験したところ、後者では30分足らずで激しいストレス反応があった。

最初はエープリールフールだからかな?と思ってました。

しかし、ケルン市のホームページ見ると、たしかにそういう法律があり、しかも、環境規制地区もちゃんと設けてありました。

新聞では分からない場所もあるので、さらに詳しく調べてみると、ステッカーは一枚5ユーロでケルン市から購入でき、ステッカーの色の違いは排気の種類(ガソリン、ディーゼル、ハイオク)によるそうで、この3種類のステッカーさえ貼ってもらえない排気ガスの多い車はケルン市内に乗り入れることができないとのこと。このステッカーが貼ってさえいれば結局のところ今まで通り走行可能のようです。
これまで普通の車両に乗っていた人はただ余計なお金が掛かっているだけのような気もしますが、いずれこの環境規制地区はドイツ全土に広がっていくようです。

さすが環境国ドイツ。

方や日本では、ガソリンの暫定税率期限でガソリン代が下がり、随分ガソリンが売れたことでしょう。

地球の反対側で規制と促進が同時に起こっているような4月1日でした。




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環境保護とアグトレにご協力を!



ドイツの主食といえばジャガイモといわれますが、ドイツ人がジャガイモを食べ始めたのは17世紀頃からで、さらに一般に広がったのはプロイセン王のフリードリッヒ2世が推奨してかららしいので、2千年の歴史をもつ日本の米食と比べて歴史的にはるかに新しい食文化といえそうです。ジャガイモが一般的になるまでは、パンが主流だったようです。

今日、ドイツでは朝夕にパンを、お昼にジャガイモを食するようになってきており、ジャガイモとパンは同じぐらいよく食べるのでどちらが主食と断定する事は難しいかもしれません。その上、パンの種類もライ麦パンや、その他の雑穀を混ぜて作ったパンもあり、パンと一口に言っても主食の穀物を言い当てるのがさらに困難です。日本でも朝はパンを食べる、又はお昼にパンを食べたり麺類を食べたりする人がいると思いますのでもしかしたら主食が米より小麦になった人がいるかもしれませんね。
そう考えると、本当のところ我々の主食は何なのでしょうか? 

次の統計から主食を判断する事はできませんが、一人当たりの供給食料を比較してみると、その国が重要としている作物が見えてきます。 

農林水産省の統計
 世界の穀物自給率、主要先進国の食料消費量(12カ国)

残念ながら穀物の内訳が分からないのですが、ドイツは年間一人当たり112.9kgの穀物を、そして72.1kgのイモ類を供給しています。それに対して日本は穀物112.7kg、イモ類21.7kgを供給しているので、日本人に比べたらドイツ人は確かにイモが好きなのかもしれませんね。

スパゲッティーの国イタリアはやはり穀物供給が多く、162.6kgもあります。

アメリカは肉類の供給が123.5kgで表中一番多く、日本の約3倍(日本は43.1)。
アメリカ人はハンバーガーやステーキを良く食べるという事でしょうか…何となく納得です。

オランダは表中の国の中で一番果物を供給しています(182.1kgで日本は54.4kg)。 果物を食べると身長が伸びるのでしょうか(笑)

しかしながら、特記すべきは牛乳・乳製品の供給量で、日本が93.0kgなのに対し、欧米諸国は軒並み200kgを越える供給量ということです。

牛乳・乳製品国民一人・一年当たり供給食料 (kg)
オーストラリア 249.1
カナダ 206.0
フランス 275.8
ドイツ 256.8 
イタリア 252.4 
オランダ 329.2 
スペイン 174.0
 
スウェーデン 378.8 
スイス 327.6 
英国 242.7 
アメリカ 261.9 
日本 93.0 

(農林水産省2003年) 

別の資料、主要先進国の品目別自給率によると、牛乳・乳製品の自給率が比較できます。
 
牛乳・乳製品自給率(%) 
オーストラリア 180 
カナダ 103 
フランス 125 
ドイツ 117 
イタリア 71 
オランダ 130 
スペイン 81 
スウェーデン 91 
スイス 110 
英国 92 
アメリカ 96 
日本 69 

(農林水産省2003年) 

いくつかの欧米の国では自給率が100%を割っていますが、日本よりずっと高い自給率を誇っています。
欧州人はたくさん作ってたくさん使って、そしてたくさん売っているといえます。
日本は上記表中69%の自給率ですが、実際には飲用乳に限り自給率100%となっています。チーズや脱脂粉乳、バターなどの輸入があるためこの数字になっています。

 また、魚介類については日本が圧倒的に多く、たとえばドイツが14.9kgなのに対し、64.3kgも生産しています。

やっぱり日本人は魚がすきなのでしょうね。 

美味い刺身が食べたいです。

アグトレに参加しよう!
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