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公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部のブログ ドイツより農業と若者の夢お届けしています
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JAEC欧州支部
ブログ作製:
JAEC Europe
性別:
非公開
自己紹介:
ドイツのボンに事務所を構える公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部です。

本ブログはA.K.及びM.I.2名が執筆しています。今日はどちらが書いているかな?

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最近、バターが店頭から消える恐れがあると言うニュースを聞きます。
国産牛乳の生産調整(牛乳の生産量を限定すること)がある上、ここのところの国際的な穀物価格の上昇、加えて頭打ちの乳価(牛乳の生産者価格)が酪農業界に悪い影響を与え、結果としてバターにするための牛乳が足りなくなるということです。

この事態を解消するためには、外国から乳製品を輸入したり、牛乳の生産量を増やしたり、酪農家の得る所得を増やすために乳価を上げたりする必要があります。
バターを増やすために酪農家の収入を増やすと言うのは、風が吹けば桶屋がもうかる的な雰囲気もありますが、生産者に元気がなければ十分な生産物は得られないという事と理解してください。


ところで、ドイツでは昨年の初夏から乳価が急激に上昇し、一時は一部乳業会社で生乳(搾って何も加工していない牛乳)1kg当り28セント台にまで値下がりしていたのに、8月には45セントに達しました。その後も暫く1kg当り50セント近い値を保っていましたが、最近は落ち着いて47セントぐらいになっているようです。

酪農をご存じない方は、
「28セントから50セントに牛乳の値段が上がってもたいした額じゃないじゃないか!?」
とお思いになるかもしれませんので説明を加えます。

一頭の雌牛が一日に生産する牛乳は大体20kgから35kgほどです。仮に一日30kgの牛乳を出すとしましょう。
そのような牛を30頭飼っている酪農家が、1kg28セントで1ヶ月(30日)牛乳を生産した場合、

・雌牛30頭×牛乳30kg×生産日数30日×乳価28セント= 756000セント

つまり7560ユーロ(円換算すると120万円ぐらい)

それが、50セントになったということは…

・雌牛30頭×牛乳30kg×生産日数30日×乳価50セント= 1350000セント

つまり13500ユーロ(円換算すると216万円ぐらい)になります!

一ヶ月でもこれだけの差が出てくるのに一年ともなれば酪農家の所得は大きく違ってきます。
計算式は省きますが、1セントの差が出ても月々270ユーロ(約4万円)もの所得差があり、1セントを笑うものは一セントに泣くことになります。


ところで、人によっては、

「なんだ、酪農家めちゃくちゃ稼いでるじゃないか!」

と思うかもしれませんが、牛の餌代、管理代、施設の費用、燃料費など支出も大きいのでめちゃくちゃ稼いでる事にはならないのです。


そして、酪農業がビジネスとして魅力的でなければ、今後もさらに生産者が減っていくわけで、そうなればバターどころか牛乳も手に入りづらくなっていくのではないでしょうか…。




なるほど、と思われた方、ぜひクリックして下さいね!
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