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5月になっても天気が安定しませんね、現役研修生のみなさん、元気に頑張っていますか?
今日はお知らせと言うか、お願いがあります。毎月発行のヨーロッパニュース、連絡事項、時事通信、農業情報も必要ではありますが、欧州研修生のお便りがヨーロッパニュースの要です。
もちろん強制ではありませんが、ふっと時間の空いたとき、農場での様子、日常の疑問質問、日々の呟き、他国研修生へ向けての連絡、メッセージ・・・書いてみても楽しいと思います。
みんな元気でやっているかな、とこちらから電話をかけると、前例がないからか農場の人は研修生から苦情があったのかと勘ぐられてしまいますし(全くそういうことはなくても)、研修生はびっくりしてしまいますし、あんまりよくないようです
便りのないのはいい 便り」という言葉もありますが、「元気だよ」の一言が遠く日本のスタッフも安心させると思います
送付方法は Eメール(Pdf, Word)、Fax,郵送あるいは手渡し、どんな形式でも受け付けています。
ただ、写真添付する時は2MB越えると メールの場合は容量オーバーになってしまうので、100KB くらいに縮小していただけるとありがたいです。
以上、CMでした。どうぞ宜しくお願いします!!
ブログやHPへの投稿も大歓迎です!!
ほぼ1週間にわたる空港シャットダウン状態、それを決めたのはそれぞれの国の航空管制当局です。ドイツ当局はこちら経済的に大打撃をこうむった航空会社は当局の判断を不当として非難しています。
今回の空港閉鎖、飛行禁止令は決して行きすぎではなかったと当局の専門家は発表しています。
火山灰の粒子が及ぼす影響は主に4つ:
1) 砂粒のように機器を擦って傷つける。
2) 砂粒のように機器の中に入り込んでスピードメーターなどの計器を狂わせる。
3) エンジンに入り込んでプロペラを遅くしたり止めたりする。一旦エンジンの熱で溶け、プロペラの表面でまた冷えて固まるので厄介です。
4) 火山灰の粒子は磁気を帯びているので電波障害を起こす可能性がある。
実際に火山灰の影響で過去に事故が何回か起きているし、安全確認のための飛行は許可したし、自分たちの判断は間違っていないと言うのが当局の言い分です。
さて、火山灰の影響によって閉鎖されていた空港も今は正常に機能し、フライトに問題はないようですが、閉鎖期間にキャンセルのあったフライトの影響はまだまだ続くようです・・・。
どうして今頃こんな話を蒸し返すのかと言いますと、実は2,3日前夜遅くにいきなり友人から電話が掛かってきまして「今知人らが東京で足止め食らっていて新学期はとっくに始まっているが5月8日にならないと出発できないことになった。言葉もできずに困ってるんだがホテルに泊まるお金もないし、こんな時に何処へ行けば良いと思う?」と。
非常事態で似た状況の旅行者が大勢いるだろうから空港がなにかしてくれるはずと言ってみたのですが、空港はすでに出てしまったようで、わざわざ戻る気はないそうです・・・。電話を掛けてきた友人は私が彼らの宿をなんとか確保できないか、と期待したようですが、生憎自分の活動範囲は関西、東京なんて言われても、いきなり5人も泊めてくれそうな知り合いなど思い浮かばず・・・。(恐らく足止めされていたのが関空でも無理だったでしょうが)
結局新しく切符を手配してくれた旅行社にもう一度聞いてみてはとぐらいしか言えず、かなり後味の悪い思いをしました。5月8日が過ぎるまで見知らぬ西洋人グループのことが頭から離れなさそうです・・・。
他にも身近な例を挙げるだけでもローマで足止めを食らってドイツに来るのが予定より数日遅れたOGもいれば、4月末から日本に転勤が決まっていてビザの申請をしていたのに肝心な書類が火山灰の影響で届かず、出発当日ぎりぎりまで待たなくてはならなくなった知人もいます。(間に合ったんでしょうか・・・)
ニュースでは大きく取り上げられなくなってきましたが、当事者にとってはむしろここからが山場のようです・・・。
つくづく訪日研修生たちはラッキーでしたね。運も実力のうちと言います、このまま強運で研修も乗り切って欲しいものです。(M.I.)
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先週の金曜日、いよいよ日本へやってきた研修生たちが農場へ移動しました。
我らが欧州人研修生7名も全国各地の農場へと旅立ちました。
みんな笑顔だけど、緊張していました。
そりゃそうです。一週間日本語の勉強をしたといっても、そんな簡単に日本語を習得するでもなく、新しい文化の中へ飛び込んでの生活を考えれば、どんなに準備していたって不安があるでしょう。
私自身海外研修をしていたので、彼らの不安が良くわかります。
でも、勇気を持って日本人と向き合ってほしいです。日本人は元来とても親切で、困っている人を放っておけない人がたくさんいます。
彼らも、日本に到着して一週間、色々なところで日本人の優しさに触れたといいます。
「道に迷って、地図を開いていたら、すぐに声をかけてくれた」
「落とした財布がお金も全部返ってきた(これは運のよさもあるかな・・・)」
全部が全部日本が良いとは言いません。
でも、日本人の正直さ、実直さ、堅実さを覚えて帰ってくださいね。
アイスランドの噴火のせいでもう一日飛行機が遅かったら来られなかった危うい時期でしたが、運よくプログラムは予定通りスタートしました。
今は、代々木オリンピックセンターで1週間の到着セミナー中です。
今年の欧州研修生は、
ドイツ5名
スイス1名
デンマーク1名
ということで、例年と比べて若干参加者が多くなっています。
今週の末からはいよいよそれぞれの農場へ配属されて研修を行うことになります。
今は日本語のブラッシュアップに精を出しています。レベルに差はありますが、みんな一生懸命で、とてもいい雰囲気です!
日本人研修生たちが海外へ出かける前に、私たちは海外で暮らすことの意味についてレクチャーしています。どのような文化圏に入っていくのか、外国で暮らすことはどういう意味があるのか、体験談や実話を交えながら説明します。
同じようにヨーロッパから日本へ来た研修生たちにも、日本の文化や習慣をまず理解してもらう必要がありますので、日本語のレッスンの以外にも色々話をしたり、街へ出かけて教えたりします。
さらに、今回は欧州研修生たちは朝早起きしてラジオ体操をしています。
みんなで同じ運動をするというのは、欧州では珍しいのではないでしょうか。音楽に合わせて体を動かすといえばダンスぐらいですから、ただひたすら自分の健康のためにあるラジオ体操は、全く新しいジャンルだと思います。
また、食事の前には「頂きます」、食べた後は「頂きました」をみんなで唱えるようにしました。最初はぎこちなかった研修生たちもだいぶスムーズに言えるようになってきたと思います。
兎に角他人と合わせるという日本の習慣は、彼らからすれば不可思議なのではないかと思います。それでもそういうことが普通に行われる社会に溶け込むためには、まず真似してみなくてはいけません。そして、多少強引に引き込む形でないと、速やかに導入できないのではないかと思います。
自主性に任せて三日坊主というのではダメなのです。
欧州では、集団より個を大切にします。他人に合わせるより、他人を納得させることに腐心します。
一方、日本は、他との関係をスムーズにするために、なるべく他人に合わせるようにしています。
たとえば、「とりあえずビール」という習慣。
まあ、ビールを頼むこと自体に異論はないでしょうが、どうして「とりあえず」全員同じものを注文するのかということは、あまり考えません。
他にも、「じゃあ、わたしも」と、同じメニューを注文することがよくあるのが日本の外食。
人と同じものを注文するということは、少なくとも相手が選んだものに異論が無いことを潜在的に認めているのだと思います。
日本では、
相手に合わせること=仲間
という了解があるような気がします。
今、ヨーロッパ人研修生たちは私たちの説明に耳を傾けて一生懸命異国の音や考え方を掴もうとしています。その姿勢は受入側の国の人からするととても喜ばしく、そして、俄然その人たちを大切にしたいという気持ちを強くさせるのだと思います。
これまで私はドイツに滞在しながらヨーロッパ研修生をサポートしてきたので、今回日本の到着セミナーに参加し、見えなかったものがいくつか見えた気がしています。
彼らの前途に成功と良き出会いがありますように、そして1年間無事研修を終えられますように。
(A.K.)
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・・・シェフと言っても三ツ星レストランなどではありません。 ドイツ語で「上司」のことをこう呼びます。オランダ語ではBaas, デンマーク語は・・・何でしょう??
ドイツの最大手スーパーの1つ、Reweや大手ディスカウントスーパー、、Lidl、大手ドラッグストアdmなどでは実習の一貫としてAzubi3年生に数週間店の運営を任せるプロジェクトを行っています。
そんな彼女達の一日を追いかけた記事を見つけました。
****************************S.H.さん(21)の長い一日がやっと終わりました。ぐったりとベッドに沈み込みます。明日はE.K.(19)さんが5時おき、6時始業で一日「シェフ」です。
現在4人のAzubi(Auszubildende、3年間の見習い生)が交代で のALDIを切り盛りしています。
「見習い生の場合は1つ1つの仕事を順番にこなすけれども、店長の仕事は全部平行進行、そして全ての仕事に対して責任があります」、と見習い3年目のS.H.さん。今回のプロジェクトでは6週間にわたって同僚達と交代で店の経営を任されています。
「店長の仕事として言えるのはいつもの仕事を100%とするならとその更に10%以上の労力が必要です」とは同じく3年目のP.F.さん(21)。品物の注文、清算、店員のシフト作り、配備(人員の割り振り)、だけが店長の仕事ではありません。経営者として店1つ開店させるのに実に細かいところまで配慮が必要です。
ここまで大変だけれども確実にやりがいのある仕事、見習い生からは大きなチャンスとして好意的に受け止められています。店側も未来の経営者の素質を見抜くことができて一石二鳥のプロジェクトです。「素質の高い社員を見極めるのはなかなか大変ですが、この方法なら高い確率で優秀な社員を確保できます」とはこのプロジェクトを監督しているALDIの地域販売責任者、A.D.さん。
ある専門家の意見としてはこういったプロジェクトは「確かに有意義だし、見習い生の意欲を高めるのに有効な手だが、いつでも質問が出来る、いざと言う時は誰かに頼れるという保証がないとやはり難しいでしょう」とのことです。
Rheinbachの本来の店長M.Tさんはあくまでも見習い生達の自主性を大事にし、問題はまず自力で解決するように促していますが、いざとなったらいつでも手を差し伸べられるようにしています。「今のところは上手く行っていますよ、見習い生も二言三言ヒントを与えるだけで何をするべきか分かってきていますしね」
参照記事:Generalanzeiger
・・・農場主と研修生の関係に少し似ていませんか?日本のゴールデンウィークのようにはいきませんが、5月は休みの多い月です。将来農場を持つ人は勿論の事、非農家のみなさんも「休暇だからあとは任せた」なんて言われたときには「とんでもない」と萎縮しないで大きなチャンスと思ってどんどんチャレンジしてみてください。
(M.I.)いつも応援のクリック、ありがとうございます。