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ほぼ1週間にわたる空港シャットダウン状態、それを決めたのはそれぞれの国の航空管制当局です。ドイツ当局はこちら経済的に大打撃をこうむった航空会社は当局の判断を不当として非難しています。
今回の空港閉鎖、飛行禁止令は決して行きすぎではなかったと当局の専門家は発表しています。
火山灰の粒子が及ぼす影響は主に4つ:
1) 砂粒のように機器を擦って傷つける。
2) 砂粒のように機器の中に入り込んでスピードメーターなどの計器を狂わせる。
3) エンジンに入り込んでプロペラを遅くしたり止めたりする。一旦エンジンの熱で溶け、プロペラの表面でまた冷えて固まるので厄介です。
4) 火山灰の粒子は磁気を帯びているので電波障害を起こす可能性がある。
実際に火山灰の影響で過去に事故が何回か起きているし、安全確認のための飛行は許可したし、自分たちの判断は間違っていないと言うのが当局の言い分です。
さて、火山灰の影響によって閉鎖されていた空港も今は正常に機能し、フライトに問題はないようですが、閉鎖期間にキャンセルのあったフライトの影響はまだまだ続くようです・・・。
どうして今頃こんな話を蒸し返すのかと言いますと、実は2,3日前夜遅くにいきなり友人から電話が掛かってきまして「今知人らが東京で足止め食らっていて新学期はとっくに始まっているが5月8日にならないと出発できないことになった。言葉もできずに困ってるんだがホテルに泊まるお金もないし、こんな時に何処へ行けば良いと思う?」と。
非常事態で似た状況の旅行者が大勢いるだろうから空港がなにかしてくれるはずと言ってみたのですが、空港はすでに出てしまったようで、わざわざ戻る気はないそうです・・・。電話を掛けてきた友人は私が彼らの宿をなんとか確保できないか、と期待したようですが、生憎自分の活動範囲は関西、東京なんて言われても、いきなり5人も泊めてくれそうな知り合いなど思い浮かばず・・・。(恐らく足止めされていたのが関空でも無理だったでしょうが)
結局新しく切符を手配してくれた旅行社にもう一度聞いてみてはとぐらいしか言えず、かなり後味の悪い思いをしました。5月8日が過ぎるまで見知らぬ西洋人グループのことが頭から離れなさそうです・・・。
他にも身近な例を挙げるだけでもローマで足止めを食らってドイツに来るのが予定より数日遅れたOGもいれば、4月末から日本に転勤が決まっていてビザの申請をしていたのに肝心な書類が火山灰の影響で届かず、出発当日ぎりぎりまで待たなくてはならなくなった知人もいます。(間に合ったんでしょうか・・・)
ニュースでは大きく取り上げられなくなってきましたが、当事者にとってはむしろここからが山場のようです・・・。
つくづく訪日研修生たちはラッキーでしたね。運も実力のうちと言います、このまま強運で研修も乗り切って欲しいものです。(M.I.)
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