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公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部のブログ ドイツより農業と若者の夢お届けしています
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JAEC欧州支部
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JAEC Europe
性別:
非公開
自己紹介:
ドイツのボンに事務所を構える公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部です。

本ブログはA.K.及びM.I.2名が執筆しています。今日はどちらが書いているかな?

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今日の朝日新聞に、「100円ライター」消ゆ 来年夏にも安全規制導入へという記事がありました。

近年子供の火遊びが原因で発生した火事など、痛ましい事件を耳にしますが、そういったことが起こらないように、新しい規制制度を設けようというものらしいのですが、このニュースを読みながら、ふと、自分が子供のころを思い出しました。

私は、もともと長野の田舎の出身で、家の中に薪ストーブがあり、祖父が朝一番に起きて、ストーブに火を付けるのが日課でした。子どもというのは早起きなので、そういった風景を毎朝見ていれば、幼いながらに、薪ストーブの着火手順を覚えてしまいますが、絶対に手を出そうとしなかったものです。
小学校高学年になると私がストーブの番をすることもありましたが―。

父や母は幼い私がライターなどに興味を持つと、
「火事になるから危ない!」

と叱ったものですが、祖父や祖母は、
「火の神様が怒る」

と言っていたのを思い出しました。

今にしてみれば、子供の心に響いたのは、祖父母が言った言葉でした。
なぜかというと、火の神様に怒られるというのが、ただひたすらに、こわかったからです。

身の危険を感じる怖れと、不可思議なモノへの畏れでは、心への訴えかけがまったく違うのではないでしょうか?

火には神様がいるから、火で遊んではいけない、そんなことをする子供は罰が当たるという言葉は、現実に外れていません。
罰かどうかは別としても、火遊びが危険であることに変わりがないからです。


子供は、こわいと思うことで自分を戒めることがあるようです。

3歳の娘に、
「ご飯をいい子に食べないと、フジモト(崖の上のポニョのキャラクター)が来るよ!」
というと、効果テキメンで一生懸命ご飯を食べます。

「良い子に食べたから、もうフジモト来ない?」
という娘を褒めつつ、子供の単純さを可愛く思うのですが、この純粋な恐れを軽んじてはならないのではないかと思うのです。

人には、恐れが必要です。それは恐怖ではありません。
人間が侵してはならない領域を自分では定められない時、神が定める敷居のようなものではないでしょうか?


ドイツの絵本に「Struwwelpeter」というものがあります。古い絵本ですが、日本語にも訳されていて、「もじゃもじゃのペーター」というタイトルです。

もじゃもじゃペーター(amazon.co.jp)

色々な短編が入った絵本ですが、何といっても、 独特の画風が印象に残ります。

その中に、女の子がマッチで火遊びをして体が燃えて灰になってしまうお話が入っています。
燃え尽きた女の子の両脇で滝のような涙を流す2匹の猫を自分に置き換えつつ、制度化以上に親が持つべき心構えを心に刻むのですが、皆さん、どう思いますか?
(A.K.)


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