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公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部のブログ ドイツより農業と若者の夢お届けしています
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JAEC欧州支部
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JAEC Europe
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非公開
自己紹介:
ドイツのボンに事務所を構える公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部です。

本ブログはA.K.及びM.I.2名が執筆しています。今日はどちらが書いているかな?

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今日は七夕ですね。ボンの天気予報は晴れたり曇ったり。今年は織姫と彦星会えるかな・・・。

今回はニュースソースでおなじみのGeneralanzeiger 7月4/5日号から野菜や果物のEU規制緩和の話をご紹介。

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野菜、果物の出荷基準緩和へ

ブリュッセル:曲がったきゅうりでも生き残る-先週水曜日から欧州条項1677/88が廃止され、きゅうりやその他25種類の果物の規制が緩和された。

ただ、誰も何故ニンジン、プラムは自然が作り出したそのままの形、色で販売されてもよく、いちごやりんご、キウイ、トマト、バナナなどはだめなのか説明できなかった。

小売店は自分で仕分けるのが嫌なのでもっと明確な基準を求めているが、欧州委員会はその基準はヨーロッパ全体で決めることではなく、各国で詳細を決めていくべきだという考えである。

先ほど述べたようにいちごに関しては1987年以来有効の条項899/87は継続され、最高等級「Extra」のいちごは「直径25mm以上で土のついていないもの」と変わっていない。節約家で3級品でも構わない、という人は標準規格15mmを下回るイチゴが15%まで入っていると覚悟しなくてはならない。

トマトの規格も厳しいままだ。条項790/2000ではトマトの規格が実に細かく規定されている。等級1級のトマトでは1cm以下のキズが認められており、2級品では長さ3cmの疵に加えて小さな裂け目も許容範囲。欧州条項1543/2001によるとサラダ菜などの2級品には、「害虫による少しの被害」まで認められている。

もっともこれはスーパーなど市場で買う野菜の話で、直売所などで農家からじかに買う場合、これらの規格は無効になる。だから自由な形のものを食べたければ、畑や木から直接とれば一番よい。

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規格が厳しいとはいえ、日本の等級基準に比べるとかなりゆるいですよね。それが部分的にさらにゆるくなったというニュースですから、地域柄、ということでしょうか・・・。
改めて日本の野菜や果物の質の高さを感じました。 形が少々曲がっていようが、いびつだろうが、味さえ一級品なら私は満足なのですが・・・。 (M.I.)




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スイス研修生たちについて。

ch2009.jpg

半月も前の事になってしまうのですが、スイスで研修中のみんなに会ってきました。

今回のスイス研修生春季会合の会場は、ベルン州のエメンタール地方のLangunauという町でした。
エメンタールは穴あきチーズで有名な地域です。
自然豊かな丘陵地帯の丘の上にあるキプファーさんという農家民宿を借り切って2泊3日(金土日)間滞在しました。

alphorn.jpg
エメンタール地方の家屋(Sumiswald)

ここは、昼間には心地のよい風がエメンタール地方独特の大きな農家の屋根の下を通り抜け、急斜面の牧草地にはカウベルの音がこだまします。夜には草むらからエンドレスの虫の声と空にさんざめく星が夏を素敵に演出してくれました。
研修生たちは日頃の忙しい農作業から少し離れてのんびりとここでの滞在を楽しんだようでした。

彼らは農場に配属されて3ヶ月が経とうという時期で、ドイツ語がだんだん聞き取れるようになったり、一方で自分の言いたい事がまだうまく相手に伝えられないもどかしさを噛み締めている様子でした。
でも、みんなの話を聞く限り、日々の仕事や農場家族との付き合い方やスイスの愉しみ方はすっかり身についているのではないかと思いました。
 

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エメンタールよりアルプスを臨む
農家民宿の御主人が研修生たちを近くの山まで連れて行ってくれました。そこから臨むアルプスは絶景だったそうです。みんな大喜びでした。


ch2009-1.jpg
農家民宿の御夫妻と一緒に記念撮影。

日曜日、滞在を終えて帰路に着く前に、農家民宿の御主人と奥さんが口をそろえて言ったのは、
「君達は大変礼儀正しく、何にでも感動し、実によいお客だった。是非また来なさい」
ということでした。
彼らが評価してくれたのは研修生たちの何気ない動作ににじみ出る、ごく当たり前の行為だったのだと思います。
奥さんの料理支度を手伝おうとしたり、御主人の提案を快く受け入れたり、相手がしてくれた事に何度もお礼を言ったり、興味のあることを質問したり、そんな事は誰かに言われて出来るようになるものではなく、日常的に慣れ親しんでいなくてはできないと思います。

そんなわけで、研修生たちには、礼節をわきまえて何処でも迎え入れてもらえる準備が備わっているのだと思ってとても嬉しい気持ちでした。

そして、話は前後しますが、土曜日にはSumiswaldというやはりエメンタールの町へ出かけて行きました。この日そこでは手工芸祭をやっていて、彫刻や陶芸、レース網、切り絵アート、蹄鉄打ちなど様々な工芸師達がその巧みな技をその場で披露していました。

maedchen.jpg
手作りパンを売っていた女の子たち。

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Sumiswaldへ出かけていくときのバスの中で。

mitmaedchen.jpg
昔ながらの賭け事「ルーレット」もお店を出していました。
その店頭の女の事一緒に。

schnitt.jpg
こちらは切り絵。とても細かくて感動的に美しいのですが、画質を落としてあるのでその素晴らしさがあまり伝わらないのが残念です。

兎にも角にも、スイス研修生たちは初夏の週末をゆっくり満喫したのでした。 (A.K.)


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雨上がりの空、虹が出たらきれいですよねー。
今回は空ではなく、遥か下、地面にスポットをあてて、雨が降ったらでる「やつ」の紹介をしたいと思います。

 

虫がきらいな方はここから先は読まないでください

やつは雨上がりのちょっとむわっとした日にぞろりぞろりとやってきます。特に前の晩よく降った雨の後は確実です。日本と比べて結構カラフル。オレンジ、茶色、黒、赤っぽい色・・・。この間見たやつはなんともいえない薄い色をしていました。そして・・・。規格外。(日本比)。

はい、雨がやんだらぞろり出てくる「やつ」はずばりナメクジ。ドイツ語は“Nacktschnecke“,「裸のかたつむり」です。さすがドイツ、ネーミングがストレート。

あんなのに塩ふりまいても溶けやしないんじゃないかというくらいごついです。親指くらいの太さで長さは色々。でも体のほとんどが水分なのは変わらないので、駆除法は日本と同じようです。一般的な駆除法を挙げてみました。

1) ナメクジの嫌いな苔の成分を散布してナメクジを駆除

2) ほかのペット(犬、猫、はりねずみ・・・)には無害な駆除剤で駆除

3) 「ナメクジほいほい」で駆除・・・。

あと、ビールで溺れさせるというのも面白い駆除法です。入れ物にビールと駆除剤を仕込んでおいて、ナメクジが匂いにつられて入り込んで勝手に溺れる仕組みです。ちなみに駆除剤がなくても溺れますが、効果を確実にするなら薬も入っていたほうがいいようです。

同じ巻貝の一種でもカタツムリは団体のロゴになったり、イメージキャラクターにしたり、場合によっては食用もされるくらい好かれていますが(ワインの葉を食べるエスカルゴなど)結構許容範囲が広いのに、なめくじは大概嫌われ者です。 特に成長しきった葉を好むカタツムリとは違ってナメクジは若い植物をだめにしてしまいますので農家さんも趣味で園芸を楽しんでいる人もこの時期は駆除にてんてこ舞いです。

この時期になると道路沿いをのたのた進むナメクジをよく見かけるので呟いてみました。 (M.I.)





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安全性や、新しい可能性として何かと話題になる遺伝子組み換え食品ですが

市場調査会社としてドイツで第一位のGfK(日本支部もあります)が今年2月に出した市場調査結果によりますと、遺伝子組み換え食品を買ってもいいというドイツ人は約7%、条件付なら買ってもいいという人が約34%、さまざまな理由から買わないという人がおよそ60%と大半を占めています。

条件付と答えた人の条件ですが、

長期的に健康に害が出ないなら買ってもよい 84,2%

アレルギー発生物質が取り除かれているなら買ってもよい43,1%

健康を促進する物質が含まれているなら買ってもよい41,4%

従来品より安ければ買ってもよい13,5%

(複数回答可)

 これを見ると、消費者は、健康に問題がなければ遺伝子組み換え食品を認めてもよいという方向のようです。

買わないと答えた人の主な理由ですが、

健康へのリスク、食用後の副作用などが心配されるから 75,8%

自然の理に反しているから61,1%

自然食品が重要だと思うから55,6%

自然環境が破壊されるから42,8%

限られた農業企業が市場を独占することになるから 28,7%

(複数回答可)

 自然には手を加えないほうがいいというのが反対意見ですが、こちらも一番気になるのは健康問題のようです。

最近ドイツでの栽培が禁止になったMON810は、飼料用とうもろこしですから、直接人間の口に入ることはまずありません。ある研究者の発表によると、遺伝子組み換えトウモロコシ、遺伝子組み換え大豆を2年間食べ続けた牛の牛乳に、異質な遺伝子の痕跡は見られない、つまり害虫を殺す遺伝子は牛の中で消化されそうです。

また別の研究者はMON810を食べさせた牛の乳量と質を従来のトウモロコシを食べている牛と比較、結果特に変化なしということになったそうです。

ドイツには嫌われた形の遺伝子組み換えトウモロコシですが、アメリカではそんなことは意に介さず、更なる改良を計画中です。2012年には乾燥に強いトウモロコシを市場に出すとか。

中国のほうでは同じ年からビタミンAを組み込んだ遺伝子組み換え米を栽培する予定だとか。飼料ではなく、じかに人間の口に入るとなると、また別の反応が見られるのでしょうか?

もともとお米にカルシウムだの、ビタミンEだのいろいろ混ぜるのが流行っている昨今ですから、最初からそういった栄養素が入っていても問題ないかと思いますが、どうでしょうか? 安全な食品、安心な食品とはよく聞きますが、実際購入の段階になると、日本の消費者は栄養、値段、質・・・どこに重要点を置くのでしょうね?

ちなみに今回のニュースソースは薬局でもらった無料情報誌です。(公式HP)宣伝が多いですが、情報も沢山載っていてなかなか興味深かったです。

時代とともに作物も様変わりします。何が安全で、安心なのか、消費者も賢くなる必要がありそうですね・・・。



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