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公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部のブログ ドイツより農業と若者の夢お届けしています
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JAEC欧州支部
ブログ作製:
JAEC Europe
性別:
非公開
自己紹介:
ドイツのボンに事務所を構える公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部です。

本ブログはA.K.及びM.I.2名が執筆しています。今日はどちらが書いているかな?

本ブログについてはこちらを参照下さい。
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(タイトルに語弊があることを先にお詫びしておきます)

さて、8/31-9/5まではDBV(ドイツ連盟)主催の「国際研修生夏季セミナー」です。今回も去年に続きバイエルン州北部の農業学校施設、Triesdorf でドイツ滞在中の外国人農業研修生向けセミナーがありました。

参加者は日本人研修生も入れて18名と去年より多く引率のDBV職員さんが1名。参加国は日本を筆頭にアメリカ、ハンガリー、オーストリア、スイス、ブラジルとさまざまです。 最初の2日間自分も参加しました。

研修生たちと直接話すのは3ヶ月ぶりくらいです。みんな前よりこんがり焼けて逞しそう。研修も半分過ぎましたが、どうですか?「すこぶる順調です」、「最近Chefinがやさしいです」、「問題ないです」、「残業が多いけど仕方ないですね」、「訛りの強いドイツ語にもすっかり慣れました」・・・。いろいろな意見が出揃いました。好調のようで何よりです。

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(全員そろったところでぱちり。後ろの建物は、もと公爵邸厩舎です。)

今回の参加者は日本勢を含めて18人、他の研修生たちの出身は年齢層も下は17歳(!)から上は30歳まで実に幅広かったです。初日は自己紹介ゲームなどで緊張をほぐし、次の日は朝からみっちりプログラム。まずはお国の農業紹介として、スライドや写真を見せ合います。

「何も準備してないんですよー」などとのたまった日本人研修生ですが、とってもしっかりしたプレゼンテーションでした。欧州に来ても日本の謙遜の心は生き続けているということでしょうか・・・?

プレゼンテーションの後は校長先生の案内で学校の敷地を散策。

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(この日は30度を越す真夏日でした)

午後は小さな直売所が固まって村内で業務提携しているおもしろい村を訪ねました。穀物、酪農と養鶏、果樹と野菜、あと訪問しませんでしたが精肉の直売所もあり、それぞれの店がお互いの足りない品物を交換するような形で商売する、という面白い方法をとっていました。

そのうち1件の果樹直売所のご主人から詳しい話を聞くことができました。もともとたばこの産地だったのですが、ここ2,30年ほど価格が安定しない年が続き、比較的安定している果物に乗り換えたそうです。

夜は夜で新設されたというビーチバレーのネットで遊びます。飛び入り参加は試験勉強に疲れたTriesdorfの学生さんたち。暗くなるまで白熱しました。

 

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19:00
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21:00

次の日に帰りましたが、研修生はこの後もプログラム盛りだくさん。昨日はと殺場を視察、その後お国自慢の料理をみんなで作って、今日セミナーの報告会があり、みんなの意見をまとめているころでしょう。

楽しいセミナーで知識も友達も増えて気分もリフレッシュ。また月曜からしっかりがんばってくださいね! (M.I.)



 
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私たちJAECのパートナーであり、スイス研修生たちがお世話になっているスイス農業研修組織Agroimpulsには、日本人以外にも様々な国から研修生を受け入れています。

7月にスイスのインターネットTVで ブラジルからスイスへ研修に来た若者が紹介されています。
また、映像の3分過ぎ辺りに本会のパートナー組織事務局長のインタビューがあります。

☆概要
(不正確な点もあります、御了承下さい)

ブラジルからやってきたディエゴ=トーマス君、ブラジルになくてスイスにあるものは?
   ― 色々あるけど技術がちょっと進んでいる以外は仕事は(母国と)おんなじ

父親からこの農場を受け継ぎ今農場主のハンス=アムスラーさんの話し:
   ― 研修生は5時半起きで仕事を始めます。二人研修生(どちらもブラジル人)を雇っていて、畜産関連(牛)の仕事以外にも露地の仕事、だいたい夕食後もう一仕事で19時に一日の仕事を終えます

トーマス君は18ヶ月の研修プログラムに参加している。2008年4月に農場に来たのでもうすぐ帰国だ。スイスでは色々な知識を身につけたのではないか?
 ― 本当にたくさん学べたよ。特にドイツ語はたくさん話せるようになった

農場家族が研修生に学んで欲しい事は?
 ― 農業、特に我々のような肥育牛農家は短期間で急に経営を変えられないので、長い期間の事を念頭において営農し、妻ともよく話し合いながら10年スパンなどでやっていかなくてはならないが、研修生は3週間仕事が変わらないという。でも、やらなくちゃならない(それが我々の農業だから)。研修生と家族が共に暮らすことで『暮らしの中の仕事』を学ぶ事ができるのではないか

ハンスさんの父のインタビュー:
以前は他の人を雇っていたけど、ブラジル人研修生を雇うという息子のアイディアはいいと思う

アグロインプルス事務局長インタビュー:
スイス北部地域に主に研修生を配属しているが、伝統的な小規模家族経営の中で農場主が研修生たちに対して十分な指導をしていくのが難しい現状がある。海外で研修するということはそれなりに大きな価値を有するが、それが直ちに母国で戦力になるとは限らない。
組織的な研修生サポートとしては、4ヶ月の研修をする者には2日間のセミナー(遠足)、18ヶ月の者は3週間の農業学校を受講させている。


言葉は全てスイスドイツ語なまりで聞き取り難い部分もありますが、こんな言葉を聞きながらスイス研修生たちは頑張っているんだって、感心するはずです。

この他にも色々なビデオクリップが見られます。スイスの現地情報をお楽しみ下さい。
internet TV.ch

(A.K.)

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蜂蜜といっても実際には花の蜜を蜂が集めてきた物です。あの黄金の甘い液体を人間の味覚で感じられるまでにするには相当量を集めてもらう必要があります。

一匹の蜂が生涯 (約40日間) をかけて集める蜂蜜の量はティースプーン一杯程度と言います。何万という花を訪れては花弁の中に頭を突っ込み、ひたすら集めに集めて回る、働き蜂たちが私たちの蜂蜜文化を支えてくれているのですね。

さて、蜂蜜というのは花の蜜なのですから、花の種類によって成分も異なりますが、ドイツではスーパーへ行けば色々な蜂蜜を購入できます。

多いのはアカシアですが、菩提樹(リンデン)、菜の花、トチノキ、ラベンダー、ソバ、果樹(リンゴやナシ)、百花(色々な花の蜜)、モミノキの蜜などあり、インターネットによれば、他にもタンポポ、シロツメクサ、エリカ、ヒマワリ、などがあるそうです。日本では結構ポピュラーなミカンやレンゲなんかの蜂蜜はあまり見かけないような気がします。

また、他にもアルプスの高山植物の蜜、山岳の蜜、森の蜜と称する蜂蜜など、日本ではあまり見たことのないものもあります。これらは高原や森の中で養蜂をすることで生産されるものですから、特定の植物の蜜で構成されていないわけです。例えば、キイチゴ類や野草、どんぐり(ブナ、オーク、ナラ)などの木の花から蜜を集めてくるようです。

これだけ色々な種類の蜜があれば味わいも様々で、私がドイツで色々な蜂蜜を食べてみての感想としては、確かにどれも甘くて美味しいけど、食べ慣れた蜂蜜が一番美味しいような気がすると言うことです。私にとってはアカシアであり百花の蜜なのですが、コクがある濃厚な蜂蜜よりシンプルに甘さが引き立った蜂蜜が好きですね。

一度森の蜜を買って食べてみたところ、甘さの中に強い苦味があり、とても食べられなかった事があります。好みにもよるのかもしれませんが、蜂蜜という総称で呼べないほど、味に幅があると思います。

また、あまり日本では見かけたことがなかったのですが、蜂の集めた花粉(蜂花粉)も売っていて、どうやって食べるのだろうと興味はありますが、まだ手を出したことがありません。 なにやら黄色の顆粒が瓶に一杯詰っているのですが、見るからに不味そう・・・。
子供の頃、花には蜜があるのだから甘いはずと思ってタンポポの花を舐めたところ、黄色い花粉が舌にたくさんくっつき、しかも大変苦かった記憶があります。
と言う事は、花粉はやっぱり苦いのかな?

花が咲けばそこには蜜があるわけで(ない場合もあるかもしれないけど)、ふと思ったのは、トリカブトやドクゼリ、キンポウゲが群生するところで取れた蜂蜜はやっぱり毒で食べられないのだろうかと言う事。
それとも蜜は植物達が受粉の恩恵として与える対価のような物だから、毒は含まれないのでしょうか?
(A.K.)

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また一軒、ドイツの酪農家が辛酸を舐めることになったようです。

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ハイマーツハイマー町の最後の酪農家、ヘルマン=ミルゲラーさんは愛する乳牛たちを処分する事にした。
~1リットル20セントの現状~

スウィスタールハイマーツハイマー町

全体的に見れば良いこともある。

明日からは朝5時半に寝床から這い出して牛小屋で搾乳しなくて済むのだ。
「(酪農は)もはや本当に意味が無いことですから」
とミルゲラー家は言う。この家族が酪農業をリタイアしたことでハイマーツハイマーから最後の酪農家が消えた。この地域は40年前には28軒も酪農業に従事する家族があった。ミルゲラー農場では知人を伝に大切にしてきた乳牛たちを少しずつ売っている。食肉センターになんて出したくない。

「1964年に酪農家をはじめたとき、1リッターの乳価は80ペニヒでした」59歳になるマンヨゼフ=ミルゲラーさん(ヘルマンさんの父)は言う。今年6月、乳価は20セントにまで落ち込んだ。それでも高く見積もっての数字だ。「もう利益なんかない。むしろ損している」という。

彼らは乳業会社へ二日に一度800リットル出荷している。これによって月々2400ユーロを手にする。しかしここから濃厚飼料代1000ユーロ、グラスサイレージ代800ユーロ、光熱費200ユーロが月ごとに引かれ、さらに獣医を呼ぶ為の費用が掛かってくる。その上22頭の飼育している肉牛にかかる費用(えさ代など)は上記の経費に含まれていない。1日14時間労働で夕刻まで働くことも少なくない。(ドイツ人なら当然取る)休暇なんてミルゲラー家にはありえない。

彼らは「ディスカウントショップなど大手が牛耳る農政のせいで小規模な乳業会社が壊されている」と考えている。それがために大きな酪農家はさらに大きくなる。

ハイマーツハイマーを含むラインジーク市には現在5月現在で282戸の酪農家があり、13232頭の乳牛がいる。

ヘルマンさんはEUの東方拡大も取り上げ、東欧だったらならば生活費がドイツより安いので乳価20セントで生き残れるだろうと言う。

父子は今後酪農の代わりに肉牛主体の営農を考えている。ヘルマンさんは2007年1月から農場を後継しており、他にも70頭の羊と若干の山羊も所有している。いずれにしても早いうちに状況を安定させ母親のケーテさんを安心させたい。

彼らは現在牛乳を近隣の町の農家から購入しており、そこにも何頭か乳牛を買い取ってもらったと言う。


参照:General Anzeiger 2009年8月27日“Das lohnt sich nicht mehr”
*************************

ドイツでは、中小規模の酪農家を生き残らせる為の農政策は講じられません。

理由は色々あるのでしょうが、政治家も官僚も結構シビヤな感覚で酪農業を見つめているのだと思います。

そして、やはりミルゲラーさんたちの指摘するとおり、ディスカウントショップが幅を利かせて牛乳の小売値段を操作しているのが問題のような気がします。

・・・中間マージン取りすぎだと思います。
(A.K.)

参照までにで26日のハイマーツハイン町周辺小売店での牛乳1リットルの値段を紹介します。

・カイザース【スーパー】 ・・・0.99EUR(有機牛乳)
・プルス【ディスカウント】・・・0.48EUR(ホモ牛乳)
・アルディー【大手ディスカウント】・・・0.89EUR(有機牛乳)0.48EUR(ホモ牛乳)
・エデカ【大手スーパー】・・・0.99EUR(有機牛乳)、0.48EUR(ホモ牛乳)
・トーム【スーパー】・・・0.99EUR(有機牛乳)、0.48EUR(ホモ牛乳)
・ペニー【安売りスーパー】・・・0.89EUR(有機牛乳)、0.48EUR(ホモ牛乳)
・リーデル【大手ディスカウント】・・・0.48EUR(ホモ牛乳)



以前のエントリーでも乳価について取り上げています。ご参照下さい。
バターと牛乳の価格
酪農家の全国一斉ストライキ
牛乳激論再燃

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8月末日の期限が迫っています。
いよいよ、あなたの出番です
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奇しくも8月30日はボンのあるノルドラインウェストファーレン州の地方選挙投票日です。

今年はドイツ全国で選挙があり、ここの州以外にも、ザールランド州、テューリンゲン州、ザクセン州でもこの日地方選挙が行われる予定です。

それで、昨日(8月25日)はボンの市場広場にドイツの首相アンゲラ=メルケルが、自分の所属する党CDU(ドイツキリスト教民主同盟)の応援演説をするということでやってきました。

まだ一度も生で見た事がなかったので行ってみる事にして、17時30分の演説開始時刻に市場広場に着いた時、もはやどこに入口があるのか分からないほどたくさんの聴衆が集まっていました。

何となく、たくさん人はいると思っていましたが、ここまでいるとは・・・。

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約3000人の聴衆たち。写真右側30mぐらい先にメルケル首相が立っています。


かろうじてテントや柵の隙間からステージの上のメルケル首相を文字通り「垣間見る」事ができましたが、皆がみんな同じことを考えているわけで、正直なところ、彼女の演説に耳を傾けるという余裕はありませんでした。

merkel1.jpg
何とか横顔を拝借。おー、テレビで見たままだ。

それにしても大変な熱狂振りで、確かに午前中の雷雨のせいで湿度が高かった事もあるのかもしれませんが、立ち込める熱気で頭が痛くなりそうなほどでした。

不快指数の高い人ごみの中で、

「これがまさに選挙熱ってやつだろうか?」

なんて思っていたのですが、
最近体調が悪いので、余計に圧迫感を感じただけなのかもしれません。

とりあえず、新型インフルエンザじゃないとは思いますが。

それはさておき、

選挙活動も大詰め、国の進路を決める大切な時です。

皆さん、選挙に行きましょう。

私は在外選挙を済ませましたよ。
(A.K.)


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え、まだ知らなかったの!
海外研修って凄く魅力的なんだよ!

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