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公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部のブログ ドイツより農業と若者の夢お届けしています
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JAEC欧州支部
ブログ作製:
JAEC Europe
性別:
非公開
自己紹介:
ドイツのボンに事務所を構える公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部です。

本ブログはA.K.及びM.I.2名が執筆しています。今日はどちらが書いているかな?

本ブログについてはこちらを参照下さい。
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今月16日、日本で農業研修を行うヨーロッパ研修生たちが東京に到着します。
以前このブログでちょっと紹介したことがありましたが、今年は3名のドイツ人、オランダ人とスイス人が1名ずつの計5名が日本へやってきます。沢山のよい経験をしてくれる事を心から祈っています。

ドイツで農業を目指す若者達には、アメリカやカナダ、オーストラリア、ニュージーランドの人気が高いです。
まず、英語が学べるし、ヨーロッパから遠く離れているというのが魅力的なのでしょう。
そして、アメリカには大規模農業がありますから、大きなトラクターやダンプカーを広い農場でがんがん運転するというのがCoolなんだと語ってくれた研修経験者がいました。

そういった中では日本へ農業研修に来る欧州の若者は珍しいのですが、彼らの目には日本の文化と農業が密着した暮らしや、ヨーロッパにはない農村風景がエキゾチックに映り、憧れを持つようです。
社会構造も、精神構造もちょっと違う世界で暮らすのは容易い事ではありませんが、それを知った上で受入れたり分かり合ったりするのは価値あることだと思います。

地球には自分たち以外にも生活している人がいるというのを実感できるのは、普段すれ違わない人たちと一緒に仕事したり食事をしたりするとき感じるものです。
ぜひ、色々な人にそういう経験をして欲しいと思います。 (A.K.)



手を伸ばせばほら、アグトレがすぐそこに。
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今週はイースターです。カーニバルが終わればすぐにイースター関連の商品を売り出すことから、すでにイースターグッズ(玉子やうさぎ、子羊などの形をしたお菓子、パン、食器、その他もろもろ)を目にした研修生も多いと思います。

スタートの今日、「緑の木曜日(Gründonnerstag)」はキリスト最後の晩餐があった日です。お店も普通に開いていますが、キリストが十字架にかけられたとされる明日「嘆きの金曜日(Karfreitag)」は祝日です。「嘆きの土曜日(Karsamstag)」は祝日ではないので開いているお店もありますが、この木曜から次の月曜の祝日、「復活の月曜日Ostermontag」までを通しで休んでプチ旅行を楽しんだりする店もあるので、買い物がある人は今日行っておいたほうが安全かと思われます。

イースターには生命の誕生を象徴する玉子に色を塗って飾ったりします。庭の小さな木に、カラフルな玉子(あるいは玉子をかたどったもの)がぶら下がっている光景を目にしたことはありませんか?

玉子と並んでイースターを象徴しているのがウサギです。(Osterhase)何故うさぎかと質問したところ、「繁殖力がすごいから」という答えが帰ってきたことがありますが、定説ではないようです・・・。とにかく、子供たちにカラフルな玉子をプレゼントしてくれます。ただ、庭のあちこちに隠していってくれますので、探し回らなければなりませんが・・・。「復活の日曜日(Ostersonntag)」は家族全員がゆっくりする日です。

ちなみに欧州支部にもウサギさんがやってきってくれたようです。隠す庭がないので机においてありました。
oster2009.jpg卵型チョコを囲むのはイースターの本、色を塗ったゆで卵、卵型のろうそくです。

それではみなさんも素敵なイースターを。折角の「長い週末」、お天気がこのままもってくれるとうれしいのですが・・・。 (M.I.)
 

ここでクイズです。支部に来たウサギさんはいったい誰でしょう?(笑)

 

研修生たちが配属されている農場には有機農場もあります。その中でもスイス、オランダ、ドイツにあるデメター配属農場は有機の中でもバイオダイナミック農法という独特の工夫、考えがあります。今回はドイツのデメターについてフランクフルト新聞が取り上げているので一部ご紹介しましょう。

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デメターとは?

 ドイツ有数の有機農業認証組織のひとつ。参加農家は現時点で約1300件。合計6万ヘクタールの土地がバイオダイナミック農法に則って耕地されている。EUの出す有機認証規定:化学的、合成的に作られた除草剤は使用しない、溶けやすい化学肥料は使わない、遺伝子操作はしないという最低基準を押さえるのはもちろんのこと、独自でバイオダイナミック農法から取り入れた基準を作っている:牛糞、植物、ミネラルなどを混ぜ合わせて作る調剤(プレパラート)を肥料として使う。収穫は新月の日に、など農作業は惑星の影響を考えて行う。

 そもそもバイオダイナミック農法の魅力とはなんだろうか?43歳にして税理士から農業に目覚めたS氏(現在農業学校生徒)はこう語る。「右手に炎症を起こしたとき、相談した4人の医者が4人とも手術をするように進めました。しかし人智学を解する女医さんはホメオパシーの薬のみでその手の惨状を治療してくれたのです。そして彼女と話すうちにルドルフ・シュタイナーにたどり着いたのです。」シュタイナーは人智学の創立者でもある。彼の輪廻転生の世界、宇宙の力がもたらす影響、超常的なものへのアクセスといった教えはS氏を魅了した。

すべての材料が農場で作られ、循環される。例えば麦を作る。その麦を引いた後に残るふすまを牛に食べさせる。牛はえさを食べて糞を出す。その糞から肥料を作って土にまく。土は養分を吸って作物を育てる。(繰り返し)といった具合である。以上の循環を達成させるためにデメターでは他の大抵の有機連盟のように専門分野を作るのではなく、畑作も畜産もするように推奨している。これはバイオダイナミック以外の農学者からも有意義だと認められている。

その他の有機農業と同じようにバイオダイナミック農業でも地下水を汚染しやすい窒素肥料はタブーだ。そのかわりにデメター農業者は牛糞と石英結晶を混ぜ合わせて作った自作の調剤(プレパラート)を畑にまく。肥料の配合調整には神秘的なものがある。例えば樫の外皮から作るプレパラートの場合、粉に引いた外皮を動物の頭蓋骨に詰め、何ヶ月も池のそばの岸辺に保管する。そしてできあがったプレパラートはほんの数グラムで何ヘクタールもの土地を特定の病気から守るとデメターの専門誌は発表している。これが本当に土に効くのかは研究者の間で長年議論されている。

しかしどうして農業者が星座や惑星の配置や天体観測について勉強しなくてはならないのか? デメター農家は宇宙が植物の成長に影響を及ぼしていると確信している。25歳のGさんは最近「普通の」有機農業学を国立専門大学で終了したばかりで、今バイオダイナミック農法を勉強中だ。「満月には植物が水を吸収します。新月はいわゆるからっぽの状態です、つまり刈り取るには一番良い時期です」彼女によると科学的にも証明されているそうだ。

Gさんはバイオダイナミック農法の「自然に敬意を表す姿勢」を賛嘆している。EUの有機農業最低基準だけ満たしている有機農家の多くは怪我が多いからという理由で牛が痛がっても除角してしまう。デメターでは禁止されている行為だ。「バイオダイナミック農家は、自然により多くの敬意を払っています。」とGさんは続けた。
(Frankfurter Rundschau 02.04.2009 記事より抜粋) 新聞HP

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記事が長いのでかなり省略させていただきましたが、雰囲気はつかめたでしょうか?自分は不勉強であまりわかりませんが、そのうち研修生からバイオダイナミック農法についてレポートなど届くかも...?続報も気長にお待ちください。 (M.I.)


植物のパワー源が宇宙なら、アグトレのパワー源は皆様のクリック。今日も応援、ありがとうございます。

暦は4月になって快晴が続いています。短時間のうちに晴れたり曇ったり雨が降ったり・・・という天気が何日も続く「4月の天気(Aprilwetter)」はどこへやら。空は雲ひとつない青空。毎日が洗濯日和、お散歩日和です。また去年のように何十日も雨が降らないというのでは困りますが、お天気が続くと外へ出るときもなんとなく気持ちが弾みます。

研修生たちは昨日が初めての休日だった人、多かったのではないでしょうか。普段の仕事着を脱いで、農場主に進められて近場で散歩やサイクリングを楽しんでいたのかもしれません。日本のように日曜祝日にお店が開いているところは(検討はされていますが)まだありませんから、自然散歩などをしてゆっくりする習慣がついてきます。

春の景色は黄色やピンク、赤に紫、・・・色とりどりの花に囲まれて目の保養になります。木々の緑も柔らかく、すべてが生命にあふれています。暖かくなるにつれ、町を出歩く人も多く、最近のボンはかなり賑わっています。

花粉症の人はさておき、この春爛漫の花盛り時期の散歩は夏のように暑くないし、冬のように淋しくないし格別だと思います。夏時間に変わって日照時間は長くなる一方なので今でも19時や20時、もうすぐ21時や22時まで明るく夜でも散歩が楽しめます。日差しは柔らかで空気も暖かく、庭や野原で日向ぼっこしている家族連れをあちらこちらで見かけますと、その平和そのものの光景がとても微笑ましく、思わず顔がほころびます。

かく言う私も週末は近所の公園などで散歩を楽しんできました。今回はピンクの花が目を引きました。日本の桜とはまた違いますが、ヨーロッパの桜もなかなか見事ですよ。

sakura0420092.jpgsakura042009.jpgかなりピンクの色が濃いですよね・・・。

週末にゆっくりのんびりリフレッシュしたら、月曜日からはきっちり仕事。よくできたシステムだと思うのですが,いかがでしょうか?日本にはコンビ二などあっていざとなったら土日祝日、24時間でも買い物可能ですが、不自由を楽しむ、というスタイルもあってよいと思うのです。 (M.I.)


春の日差しがぽかぽか。一眠りする前にクリック1つ、よろしくお願いいたします。

さて、今週末の欧州支部は、H19年度研修生の無事帰国を祝して慰労会を開きました。

と、いってもただ集合して食事を作っただけですが。

そろそろイチゴも出回ってきたし、みんなでイチゴケーキでも作ってみようということになりました。
ドイツはまだイチゴの旬には早く、店頭で買い求めるイチゴたちはスペインやモロッコから輸入されたものだけ。
イチゴとアスパラガスの旬にうるさい人はまず手を出さないところですが、まあ良しとしましょう。

とある有名な料理雑誌のレシピにより、ちょっと小麦粉が多くしっかりとしたスポンジになりました。クリームにもイチゴを練りこんでスポンジにたっぷり挟み、周りはチョコレート味にしたクリームをぬりました。デコレーションにはドイツらしくアンペルマンの型を使ってみました。くり抜いたスポンジにパウダーシュガーを振りかけてあしらっています。このアンペルマン、反対向いちゃってるのですが、そこはご愛嬌…。
そしてベランダからイチゴの葉っぱを拝借して乗せています。

erdbeerenkuchen.jpg
どうですか?おいしそうでしょう?

春の訪れが嬉しいですね。(A.K.)


気分一新、今週もがんばりましょう!
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