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公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部のブログ ドイツより農業と若者の夢お届けしています
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JAEC欧州支部
ブログ作製:
JAEC Europe
性別:
非公開
自己紹介:
ドイツのボンに事務所を構える公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部です。

本ブログはA.K.及びM.I.2名が執筆しています。今日はどちらが書いているかな?

本ブログについてはこちらを参照下さい。
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現役研修生たちがSchiersの家政学校でパン作りにいそしんでいたころ、日本では去年のスイス組達が全員集合していました。一人が先日めでたく結婚し、その披露宴に全員招待されたようです。北は山形から南は沖縄まで。再会場所は岩手です。良くぞ一人も欠けずに集まったり、という感じでしょうか。それぞれ就農したり、実家を継いだり、農業とは違う分野に就職したり・・・と進んでいる道はさまざまですが、どの子の表情も生き生きとしています。「今」が充実しているんですね。

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参加者のうち一人が写真を送ってくれました。1年近くぶりに見る笑顔。最前列で紋付袴,満面の笑顔を浮かべているのが新郎です。礼服のせいかなんだかみんな、少しずつ大人びたような・・・。


CH18march.jpg
同じくスイス組、3月の写真です。誰が誰でしょう・・。すぐ分かりますよね?

CH18minitrip.jpg
舞い戻って11月。晴れ着もいいけれどもやっぱりこっちのほうが元気いっぱいですね。

OB、OGになって、1年、2年・・・何十年たっても異国で1年ともに暮らした、という経験が仲間を結びつけるのでしょうね。自分は研修に参加していませんので、この感覚は味わえませんが、苦しいとき、辛いときに力になってくれた仲間、答えがほしいときに一緒に考えてくれた仲間、嬉しいときに一緒に喜んでくれた仲間・・・。隣にはいなくても、いつでも同じ地で、同じように悩んでいる、手を差し伸べてくれる仲間がいる。それだけで、心強いことだと思います。現役研修生の皆さん、研修も終盤に差し掛かっていますが、大事な仲間と悔いのない研修生活を送ってください。

他の国のOB,OGのみなさん、私たちも集まってるよーというお知らせなどあれば、よければ写真つきで支部までご一報ください。お待ちしています。

揺るがない絆で結ばれたOB,OG,研修生たちに暖かい拍手を。(M.I.)

そして、アグトレ通信をご覧のあなたも異国の地で一生ものの仲間を見つけてみませんか?

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この時期、スイス研修生たちはスイス東部のグラウビュンデン州にあるSchiersという村の家政学校に滞在しています。

先週までは男性研修生と女性研修生が一緒になって授業を受けていました。今週は明日まで女性研修生たちが滞在しています。

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スイスのお菓子Ofen kükeli(シュークリーム)を作っているところ


パンやスイス料理を教わったり、クリスマスのリース飾りを作ってみたり、チーズ農家を訪問したりと盛りだくさんのカリキュラムとなっています。

 
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ほーら、見てみて!
パンは伸ばすのではなくこねるのではないかな!?


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ソーセージ、ハム、ひき肉...豚肉の解体だブー!!


新しい料理や楽しい先生との会話を楽しむ研修生たち。中には真剣に料理のメモをとる研修生もおり、将来に活かしたいという熱意が伝わってきます。



さて、スイス東部のグラウビュンデン州にはスイスの中でも数少ないレトロマンシュ語を話す地域があります。
レトロマンシュ語というのはラテン語派生の言語で、スイスの公用語のひとつです。わずか5万人程度しか話さない言語ですが、スイスではちゃんとした公用語の地位を与えられています。

研修生たちは土曜日にスイスの最東端の谷にあるScuolという村を訪れました。ここにもレトロマンシュ語を話す人々が暮らしています。
電車を下りて耳に飛び込んでくるのは聞きなれない言葉でした。
道行く人々は、
「Allegra(アレーグラ)=こんにちは」
と挨拶します。

Scuolは古くから保養地として知られ、立派なホテルやクアハウス(温泉施設)があります。
かつてはガソリン車の乗り入れが禁止されていた地域だったそうです。何でもグランビュンデン州に入る州境でロールスロイスのエンジンを切り、そこから先は水牛にロールスロイスを引っ張らせたとか!
冗談みたいな世界の話しに研修生一同目を丸くしました。

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Scuolの旧市街を臨む


Scuolでは乗馬クラブを視察しました。正確にはこの村から徒歩で40分ほど山道を登ったところにあるホースファームで、晴天の空と雪化粧の凛々しい山が見下ろすのどかな森の中でした。

乗馬クラブのご主人は元々肉牛農家をされていたらしく、ひょんなことから馬を飼い始め、それがやがてこの家族の中心的な仕事へと遷移していったそうです。山間部の農家は副収入を得るために色々工夫するのですが、ここではそれが乗馬だったという事です。

乗馬体験だけではなく、宿泊したり隣接するレストランで美味しい料理を食べたりできるそうです。主なお客さんはスイスとドイツから来るという事ですが、以前一度だけに日本人も来た事があるとおっしゃっていました。


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人懐っこい馬がご挨拶  「Bun di!!=これもレトロマンシュ語でこんにちは」

山陰に日が沈んで急に冷え込んでくるころ、農場のご主人がレストランへ招きいれてくれて、そこでホットワインをご馳走になりました。
甘く温かい赤い飲み物に舌鼓を打ち、ポッカポッカになって帰路につきました。

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Schiersの家政学校のフォトギャラリーへリンクしています。歴代の研修生たちの写真は、下のリンクからご覧いただけます。(A.K.)

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先だってご紹介した農薬の種類を制限しようと欧州環境議会で議論されている件ですが、残念ながら農業者に厳しい状況になっています。投書はがきのキャンペーンもむなしく、11月初旬に行われた第二次提案でも第一次提案と同じような結論になり、今まで当然のように害虫、病原菌対策として使われてきた農薬も認定リストからはずされることになりそうです。農業者の声が政治家には届かなかったようです。

第二次欧州議会では多数決で農薬規制の一層強化が可決されました。一番問題視されているのは、やはり安全性。神経や免疫力に影響する危険性のある成分は最初から排除してしまおうということのようです。 第一次提案で特別措置期間として5年だった農薬散布許可期間が第二次提案では1年縮まって4年に。今使用されている農薬の代わりになる有効成分を早急に発見する、と議会では意見があがっています。普通は新成分申請後から5年かけて許可が下りるところを、2年に短縮するそうです。5年かかる審査を3年も縮めるということは、農作物への影響を気にしているからだと思うのですが、なんだか決定事項がちぐはぐです。

ちなみにその新しい成分は蜂などの益虫には無害でないといけないとか。 他にも農業者に対して、「経営が立ち行かなくなることは絶対ない、むしろ農薬に頼り切っているより環境にも目を向けて将来に備えるべきだ」とは第二次欧州議会に参加した緑の党 党員の意見です。

ドイツ農民連盟 (DBV)は言うだけは簡単だ、と真っ向から反対しています。 欧州議会での決定は農業者のことや農作物の性質をまったく無視して決められていると憤慨しています。 単純に「影響はない」というだけでなく、科学的、学術的に根拠付けた意見でないと納得しないと言っています。まだ最終決定には至っていませんが、農薬保護派(農業者及び代表者)と農薬排除派(EUの環境議員)、どちらも一歩も引きそうもないのでこの論争は長引くかもしれません。

また追ってご報告していこうと思います。 (M.I.)



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農水省では近年日本の食料自給率低下や世界の食料事情の変化や今後の世界情勢など国民に伝えるべく 食料の未来を確かなものにするために という映像資料を作成したそうです。

「食料の未来を描く戦略会議」において話し合われた内容を分かりやすく伝える為の資料だということです。 コミカルな3Dキャラクターの動きや分かりやすいナレーションで、今日本が向き合っている食糧事情を簡単に紹介しています。

※Youtubeから画像をお借りしました
「食の未来を確かなものにするために」



漫画や雑誌、テレビ番組でも頻繁に取り上げられ始めていますが、食料自給率低下から本質的に日本の抱える問題点をくみ出し、国民一人一人がどういう日本になってほしいかイメージする事が大切ではないでしょうか。

私個人の感想としては、農地でたくさん鍬を振るうキャラクターが登場しているあたりが日本らしいと思いました。
欧米で同じようなキャンペーン資料を作ったら巨大な農地にはトラクターが走っているでしょうね…。(A.K.)


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今日もご飯お代わり一杯とクリック一回で日本の農業良くしてみませんか?

11月3日に今年秋の叙勲がありましたが、旭日双光章を叙勲されたオランダ人のフランシスカス フェールさんは本会の事業に多大な貢献をさせた方です。

先ほど二日遅れとはなりましたが電話で祝意をお伝えしたところ大変喜んでくださいました。

オランダ大使館ホームページに於けるフェール氏の叙勲情報

旭日双光章は英語でThe Order of the Rising Sun, Gold and Silver Rays というとってもかっこいい名前です。フェールさんの功績は、「日本人の農業研修生の支援と日蘭農業者交流に寄与」というもので、まさに草の根活動の賜物です。私達は彼に感謝してもし足りないほどの支援を受けてきました。


中央座っている男性がフェールさん

フェールさんは現地に来た研修生たちの面倒な書類手続きを手伝ったり、語学を教えたり、色々な現地の情報を教えてくれたりしました。
農業研修生たちに宿を提供し、彼らの悩みや問題とも幾度と無く付き合い親身になって話をしてくれました。それらの事をボランティアで行ってくれていたのです。

フェール夫妻の精神的・文化的そして愛情あるサポートは、日本とまったく違う環境におかれた日本人農業研修生たちの心を励まし、また本会事務局や現地パートナー組織がサポートしきれない細やかな部分を見事にカバーしてきました。

御年84歳という年齢もあり、近年研修事業への協力を無理にお願いする事もできませんが、今でもフェールさんを慕ってオランダを訪れる農業研修OB/OGも多くあります。それが本当に嬉しいとフェールさんがお話してくださったことがあります。

私どもの事業はたくさんのサポーターの献身的で見返りを期待しない奉仕の精神に支えられて現在まで続いてきています。そのことを事業実施者の一員として誇りとし、また深い感謝を抱いています。(A.K.)

 

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