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公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部のブログ ドイツより農業と若者の夢お届けしています
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JAEC欧州支部
ブログ作製:
JAEC Europe
性別:
非公開
自己紹介:
ドイツのボンに事務所を構える公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部です。

本ブログはA.K.及びM.I.2名が執筆しています。今日はどちらが書いているかな?

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先だってご紹介した農薬の種類を制限しようと欧州環境議会で議論されている件ですが、残念ながら農業者に厳しい状況になっています。投書はがきのキャンペーンもむなしく、11月初旬に行われた第二次提案でも第一次提案と同じような結論になり、今まで当然のように害虫、病原菌対策として使われてきた農薬も認定リストからはずされることになりそうです。農業者の声が政治家には届かなかったようです。

第二次欧州議会では多数決で農薬規制の一層強化が可決されました。一番問題視されているのは、やはり安全性。神経や免疫力に影響する危険性のある成分は最初から排除してしまおうということのようです。 第一次提案で特別措置期間として5年だった農薬散布許可期間が第二次提案では1年縮まって4年に。今使用されている農薬の代わりになる有効成分を早急に発見する、と議会では意見があがっています。普通は新成分申請後から5年かけて許可が下りるところを、2年に短縮するそうです。5年かかる審査を3年も縮めるということは、農作物への影響を気にしているからだと思うのですが、なんだか決定事項がちぐはぐです。

ちなみにその新しい成分は蜂などの益虫には無害でないといけないとか。 他にも農業者に対して、「経営が立ち行かなくなることは絶対ない、むしろ農薬に頼り切っているより環境にも目を向けて将来に備えるべきだ」とは第二次欧州議会に参加した緑の党 党員の意見です。

ドイツ農民連盟 (DBV)は言うだけは簡単だ、と真っ向から反対しています。 欧州議会での決定は農業者のことや農作物の性質をまったく無視して決められていると憤慨しています。 単純に「影響はない」というだけでなく、科学的、学術的に根拠付けた意見でないと納得しないと言っています。まだ最終決定には至っていませんが、農薬保護派(農業者及び代表者)と農薬排除派(EUの環境議員)、どちらも一歩も引きそうもないのでこの論争は長引くかもしれません。

また追ってご報告していこうと思います。 (M.I.)



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