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さて、11月下旬になるのですけど、デンマーク研修生の秋季会合がありました。久しぶりに会った二人のデンマーク研修生は元気にしていました。
デンマーク語もかなり上手に喋っていました。
上の写真はデンマークユトランド半島南部のGramという町のお城の前で二人を取ったもの。11月も下旬となると朝の冷え込みが結構あって二人ともポケットから手が出ていません!
さて、秋季会合では研修生たちの要望に応じて農業視察をします。
今回は、ヨーロッパ最大の食肉加工業社Danish Crownを訪問しました。昨年の研修生も喜んで視察に行った場所です。
会社入り口の豚君の置物前でパチリッ!
この工場では豚を搬入して豚肉として出荷するまでを担っています。
見学通路に沿って両端500mもある工場を見学します。中央玄関が建物中央部分にあたり、ここには巨大な貯蔵庫があります。
入り口を正面に左端のジョイントから豚が搬入されて屠畜されます。
★屠畜の手順と方法
・まず10頭一まとめで通路を進ませて、その先に控えているエレベーターへ追い込みます。
・このエレベータは地下に二酸化炭素が充満しており、そこを通る間に豚を気絶(麻酔)させます。
・エレベータの反対側が開き、ベルトコンベヤーで血抜きをするセクターへ運ばれます。
分かりづらいですが、左のコンベヤーで運ばれて来た豚の足にチェーンを通し、吊り上げてから喉の部分にストロー状のナイフを突き刺します。血はバキュームし別のタンクへ送られます。
・血が抜かれた豚は水で洗浄されて毛をバーナーで焼かれ、その後ツルツルにブラシで磨かれます。
・次に内臓をそれぞれ取り出し(一部行程は手作業だが常に流れ作業)頭部が落とされます。
・背骨の位置で真っ二つに切断し冷蔵庫に保管されます。ここまでの行程で左端から約250m進んできます。
なお、センサーなどによって豚のサイズに合わせてカットする場所を調節するなど、完全機械化された加工システムにはうなるばかりです。
・そして冷蔵庫から出される(熟成された)豚は、さらにそれぞれの肉の部位(もも、バラ、ひれなど)に切り分けられ、白いボックスに積み込まれ、ベルトコンベヤーで目的の場所(搬送用トラックの)待つ倉庫へと運ばれます。
写真はベルトコンベヤーで運ばれる解体された豚肉
豚肉はそれぞれどの豚から取れたものかトレーサビリティーできるようなっています。
屠体には予め特別なインクでアイデンティティー番号が打ち込まれているので、それを解体していく段階で細やかに管理され最後までどの豚の肉なのかわかります。
凄いですね。
Danish Crownでは一日に約16000もの豚を屠畜しています。凄まじい処理能力です。
豚肉はデンマーク国内のみならず全世界に送られていきます。日本も大事なお得意様。何でも日本からの総輸入額より、デンマークの総輸出額の方がかなり大きいのだとか。
アンフェア?ですね・・・。
さて、今日はちょっと長いのでこの辺で。 (A.K.)
最近更新が少なくて申し訳ありません。
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