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使える農薬の種類をさらに制限しようという欧州議会の第一次提案ですが、「これはやりすぎだ」と地域の農家さんたちが反対しています。今まで当然のように害虫、病原菌対策として使われてきた農薬まで規制対象にしてしまったら、野菜/果樹農家としては経済的に立ち行かなくなる、というのがその理由です。一消費者として言わせていただけるのなら、少々虫食いでもいいから、農薬はできるだけ使わないでほしい、と「消費者の安全のため」とうったえる欧州議会のほうに肩入れしたくなりますが、事はそう簡単ではないようです。
ラインランド地域野菜、果樹連盟の会長、およびの会長がラインランド地域農業連盟農家の皆さんに欧州議会参加議員に投書するよう求めています。定期購読している地域農業雑誌に投書葉書がついてきました。興味深いのでそのまま紹介させてください。
葉書には「私は(空白)地区の農家で(空白)をつくっております。 収穫によって地域の住民、そしてドイツ全国の食卓に貢献しています。そのためには十分な量の農薬が必要なのです。 第二回農薬制度 欧州議会におけるあなたの賛成、反対によって将来的にも安全、安心な生産を営むことができるかどうか決まります。 今Agrarratが提示している条件以上に農薬規制をかけないでいただきたい。」というような文章が印刷してあります。 反対側は写真をご覧ください。
スローガン:「将来も貴方の地域でとれた作物を!ヨーロッパの農薬を守ろう!」
そして特集記事には規制されるであろう農薬の種類とその影響について説明があります。農薬の種類はまた述べるとして、影響について紹介します。 例えば冬小麦は抵抗力の低下および消費者にはマイコトキシンの害毒被害、そして収穫量25%ダウン。菜の花は害虫対策に悩まされ、存続の危機に陥り、ドイツ国民の主食にあたるじゃがいもは管理不可能になるそうです。りんごは害虫にやられ、収穫量大幅ダウンだそうです。特に穀物と菜の花、そしてカブへの影響が心配されています。
すでに決定した農薬規制に加えて、27カ国の農水大臣が欧州議会でさらに規制をかけようというのに立ち上がってせめて現状維持を訴えているのが、今回の呼びかけです。まもなく始まる第二回の欧州議会で前回決定されたことをひっくりかえすことも可能。農家出身の議員さんも何人かいて、これ以上の規制は農家にとって大打撃だと考えている人もいます。
次回欧州議会の結果が気になります。
恐らく来月にどういう結論になったかもレポートできると思いますので続きはしばらくお待ちください。 (M.I.)
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