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公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部のブログ ドイツより農業と若者の夢お届けしています
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JAEC欧州支部
ブログ作製:
JAEC Europe
性別:
非公開
自己紹介:
ドイツのボンに事務所を構える公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部です。

本ブログはA.K.及びM.I.2名が執筆しています。今日はどちらが書いているかな?

本ブログについてはこちらを参照下さい。
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今日は一日良い天気でした。

9月に入って本格的な秋支度が始まった感じがします。流石のドイツ人にも半そで姿を見ることのありません。
街路樹の葉の色もすっかり落ちてしまいました。
日本では紅葉か美しい季節になっていくのでしょうが、ドイツの木々を見る限り、夏の紫外線の強い太陽に照らされた葉っぱが脱色して黄色くなってしまったように見えてしまう寂しい黄葉(こうよう)です。

新聞にはワインの産地でブドウの収穫が始まったニュースが載っていました。先週ぐらいまで色々な町でワインフェスタがあったのですが、新しいワインの製造のために樽を空けなくてはいけないからワイン祭りなんか開くのかなあと思います。本当はどうしてなのか分かりません。

日本でも秋は収穫の季節。
収穫の喜びと豊穣を祈念して秋祭りが全国津々浦々で執り行われてきていたはずです。そして、祭りこそ真に文化と郷土に根付いた催し物だと思います。
昔とは生活が違うとはいえ、文化の流れと祭りは深い繋がりがあり、そして農業とも繋がっているように思います。

今年はノルドラインヴェストファーレン州の穀物(大麦・小麦)が大豊作だったようです。
これによって穀物高にある程度良い影響があるのかと思いきや、専門家は大きな影響な無いだろうと言っているようです。農家の所得を守るためにも穀物価格をある程度維持しておく必要があるらしいです。豊作が収入増に直結している農家にとって、今年は嬉しい年になったのではないでしょうか。

まさにお祭りです。

さて、何かと頭を下げる(謙虚になる)ことが少ない人間様ですが、実るほど頭を垂れる稲穂のように、豊作に対して感謝と喜びを表現する秋祭りの本来の思いをどこかに持ち続けたいものです。

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ボンの事務所には歴代の研修生が残していった本が大量に保管されています。かつてボンが西ドイツの暫定首都だった際に、駐在員の方が残して行ってくれたくれたものも含めて、ざっと2000冊を超える書籍が本棚いっぱいに残されています。
これらの本は研修生たちに貸し出しています。

今年も何人もの研修生から貸し出し依頼があり、一部の人気作家の小説は丸ごと貸し出され、本棚の一部が空になるほどです。「本の虫」が1人で何十冊と借りる事が多く、帰国前に研修生から返却される時には段ボール箱一杯がまとめて返ってくることもしばしばです。

研修生たちは日頃から現地の言葉にドップリ浸かっているため、無性に日本語の活字が読みたくなるもので、日本にいたときはまるで読書しなかった人が研修中に愛読家へと変貌することもあります。

研修生たちの本の好みで特に興味深いのは、歴史小説の人気が高いこと。
外国に出ると意外と日本の歴史を知らなかったり、学校で教わった歴史の年表が気になったりして歴史関連書(小説も含めて)を借りたがる研修生がいます。現地で知り合った人に日本の歴史について説明を求められ、答えられなかった恥ずかしさから勉強したいと言う人もいました。

外国に出るのだから日本のことなどどうでもいいとも思われがちですが、実は外国に出てから日本のことをもっと知りたいと思うことが多いのです。

さて、あなたは外国人に対して自信を持って日本の歴史を説明できますか?

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有機農業と言うと、無化学肥料・無農薬で自然に優しく健康的なイメージがあるかと思います。
勿論その通りなのでしょうし、だからこそ価値があるのですが、「消費者側から見えるもの」と「生産者側の目的」とは反れていることがあります。

例えば消費者が多少高くても有機農産物、つまり、農薬など化学物質が残存しない(きわめて少ない)野菜を購入するのはなぜでしょうか?

一つには、健康に良いから

そして、もう少し深く考える人であれば、

有機農産物は自然に優しい農業なので野生生物の為に一役買えるであろうから

というのがあるでしょう。
恐らくこういった消費者の意識(購買欲)は世界に共通するもので、日本だろうがドイツだろうが似ているのではないかと思います。

しかし、生産者側の目的に目をうつすと必ずしも消費者の思いとは一致しません。
特に有機農業が盛んなドイツであれば、ことのほかです。

つまり、

有機農産物であれば高く売れるから

ブームが来て大変需要があるから

と言うのが有機農業を行う上で大切なファクターになるのです。

逆説的な言い方をすれば
消費者の希望に合わせないと生きられない可能性があるのです。

こう断言するとまるで冷血ですが、もちろん環境のためであり食の安全のためであるはずです。
しかし、ドイツの有機農業はビジネス色が強く、単に理想だけと言うわけにはいかないのが現状です。

ドイツで広がった有機農産物のブームはシュレーダー政権下の農水大臣だったキューナスト(緑の党)の頃、しっかりと根付きました。ドイツにおける有機農業は強力な政治的推進もあって今の形にまで発展してきているのだと思います。

それに比べて日本の有機農業はまったく異なる歩みを見せている気がします。
まず日本で有機農業を始める農家は、

有機農業原理の魅力に取り付かれた人

であると言えると思います。 その証拠に有機認証を取らずにオーガニック農業を行う農家が日本にはたくさんいます。
もしドイツでもこのような志しで有機農業を行えば、わざわざ有機認証を得る必要はないはずです。なぜなら、誰かに認めてもらう前に自分が有機農業をするという強い信念を持っているので、第三者に認めてもらうまでも無いからです。

これからの時代、有機農業の重要性はますます高まってくると思います。でも、その理由が一次元的ではない事を知ることも、賢い消費者・生産者である上で大切ではないでしょうか。

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今日からドイツ研修生たちの夏の会合が始まります。1週間ほどの日程で、農場、食肉加工所、製乳会社などの視察や他の国のドイツ農業研修生たちとの交流など盛りだくさんの日程です。

どんな感じだったかは来週紹介できると思います。

ここから過去の会合の様子を見ることができます。

2006年のドイツ夏会合
先日友人に連れられて、その半分ほどがボン、および周辺市民の飲み水に使われているダム、Wahnbachtalsperre 
見に行きました。4130万立方メートル、あるいは413億リットルの水をたたえるこのダム、何でも1958年に完成されてから50年、そろそろあちこち老朽化しておりこの夏は修理のため余分な水を流しているとか。そして今回の旅の目標は水の底に沈み込んでしまっていた橋を見ることでした。
 
ボンの町から車でおよそ1時間。たどり着いた場所はあちこちロープが張ってあり、見物客は上から眺めるだけ、となっていました。家族連れが多く、日曜日のちょっとした外出に利用されているようです。目指す橋は確かに見えましたが「何だ、こんなものか」状態。しかし、ロープや、フェンスの隙間を利用して皆さん道なき道を降りていきます。われわれも続けとばかりに山道を下りました。土道を滑り降りたり、岩山の細い道を抜けていくと、目指す橋は目前です。
 
Damm4.jpg 
こちらがその橋です。
ちなみに50年も水の中に浸かっていたわりに何人乗ってもびくともせず丈夫です。
なお、「立ち入りは自己責任」なので怪我しても自業自得という場所です・・・。
 
 
普段は水につかっているという場所でも聞かないと分からないくらいごく自然にその橋はありました。昔の人は橋を沈めるためにダムに残したわけではないと思うのですが、どういった経緯があったんでしょうね・・・。
 
世間ではとかく自然保護、資源保護が叫ばれていますが、次にこの橋が地上に顔を出すと思われる50年後に、はたしてどんな世界が待っているのでしょうか・・・。
 
(MI)
 
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