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5日間の逃亡劇でしたが、ようやく事件は収束した模様です。
逃亡経過で奪われた車3台、巻き込まれたタクシー運転手2人、学生1人、逃げ込んだ住宅の夫婦1組はいずれも無傷で解放されました。
ちなみに今回の逮捕劇でも捜査官側も犯人側も怪我はなかったということです。
取り急ぎ追加連絡まで。
先週の金曜日、領事館からこんなお知らせが回ってきました。
「NRW州刑事局(LKA)によれば、26日午後8時20分頃、アーヘンの刑務所から殺人等による囚人2名(50歳男・46歳男)が脱獄し、タクシー運転手を脅してケルン中央駅付近まで逃走し、そこで同運転手を解放したものの、引き続き現在も逃走中とのことです。テレビ等の報道にご注意いただくとともに、十分に警戒されるようお願い致します。」
一見ほがらなかなおじさん二人ですが、大変凶悪なので近づかないように、決してヒーローになろうとせず速やかに警察に連絡するように勧告が出ています。
速報の一部です脱獄囚は看守をナイフのようなもので襲い、刑務所を出たとのことです。 凶暴と名高い二人にそんな武器のようなものを携帯させるはずがないので、誰か協力者がいたのではないかといわれています。実際に看守の一人は共犯者として現在拘留中です。
近隣都市、近隣諸国、駅や空港にもパトロールが巡回し、厳しいチェックが行われましたが、犯人二人は第一段階の捜査網をなんなく突破したようです。
顔が知れているから、見つかったらそれまでだと思うのですが・・・。変装でもしてるんでしょうか・・・。某日本の逃亡犯のように整形手術するには日が浅すぎますし・・・。
脱獄囚の一人、50歳のM.H.は昨日故郷のケルン近郊で捕まりましたが、一緒に逃げていた46歳のP.M.の足取りは依然掴めていません。・・・といっても一緒に行動していたので、M.H.が供述すればわかるはずですが・・・。 現在警察はP.M.に自主を呼びかけています。警備が頑丈な重犯罪者専用の刑務所で一体なぜこんな事態になったのかは理解に苦しみますが、一刻も早く犯人があきらめてくれることを祈っています。
人気のない道、特に夜道は若いお嬢さんだけでなく、男子もちゃんと注意してくださいね。ちなみにドイツは日本と同じ110番ですが、スイス、オランダ、デンマークは112番、消防関連と一緒です。(M.I.)
気をつけよう、甘い言葉と暗い道。 いつも応援のクリック、ありがとうございます。
毎年恒例の家政研修+農業視察です。
私は大使館を訪問したり関係機関にあったりした後、週末にかけて研修生たちのいるスイスの中でも山奥、グラウビュンデン州のシーアスへ向かって移動しました。
チューリッヒ駅で乗り換えた際、駅前のマクドナルドを見て、「スイスへ来たなぁ」と妙に浸りながら・・・。
期間限定メニュー:
マックフォンデュ、マックレースティ、マックラクレット。
どれもスイスを代表する伝統料理ですが、ついにマクドナルドのハンバーガーに挟まれてしまいました...。
さて、それはさておき、シーアス(Schiers)の家政学校に到着し、早速皆で近郊の有機ワイン生産農家へ視察へ行く事に。
スイス東部最大の州であるグラウビュンデン州の中でも特にワイン生産が盛んなマランスMalans 。寒いスイスの中でも比較的温暖で日照も良い(天候の良い)地域である事がこの地をワイン生産地帯にしているそうです。
見学したワイン農家は17ヘクタールの経営面積で、ピノノアールやメルロー、シルバーナ、といった品種を栽培しているそうです。
もう11月ということもありブドウ畑は収穫後でしたが、ケラーを見せていただきました。
発酵途中のワインたちが1つ1000フランの樽(250l)の中で熟成されていました。
発酵途中で発生する炭酸ガスは樽の上部に取り付けたパイプを通って外へ。パイプの中には水が入っていて、ガスが抜けるたびにポコンと気泡を吐き出していました。
さて、それではどんなワインが出来るのか。
研修生お待ちかね、試飲ターイム!!
嬉しそうですね。
「みんなー、試飲だぞー!」
「わかってますって!!」
この農家での生産はほとんどが赤ワイン。
ピノノアール7割
メルロー2割
そして、シルバーナを生産しています。
しかし、興味深かったのはピノノアールから白ワインを生産していること。
赤ワインブドウから白を作るのです。
なんでも、皮の色がつかないようにブドウを絞ってすぐに果汁だけ分離して発酵することで生産できるということです。
是非飲んでみたいと思ったのですが、生憎全てソールドアウト。
残念。
試飲と言ったのに、
ヨイヨイになりつつ帰途につきました。
そして翌日。
今度はグラウビュンデン州の山奥(シーアスでさえもう既に山奥なのですが)チュリンTschlinへ。ここは、イタリアとの国境の地区です。
電車で近隣の町へ出て、そこから定期バスへ乗り揺られる事1時間(鉄道が一部工事中でバスで移動も含め)。
小型バスにさらに乗り換えて移動するため待っているところで記念撮影。
おうおう、男の子たち。きまってるねぇ。
「いや、車酔いできもってるだけです…」
「そうか...俺もだ。」
「だれか、袋、フクロー!」
そんなこんなでたどり着いた山奥の里では、まず、ビール工場から見させていただきました。
このあたりは上質の軟水が流れ出ている事、昔から大麦を生産する地域であった事からビール工場を作るという発想にいたったということです。
ちなみに、この工場を建てるのに100万フランかかったそうです。
ここではビール製造の工程、販売経路、工場長の考え方や宣伝方法など話を聞くことができました。
販売路線はハイネッケンを通じて販売してもらったり、地域のホテル、スキー場などで販売しているということでした。
直売もできました。
ところで、試飲は?
ありますよ。
うまそうですね~!
しっかりとした舌触り、さわやかな苦味が美味いビールでした。
それにしても、車酔いとお酒の酔いは、同じ字を書いてもまったく違いますよね。
次に訪問したのはチーズ工場。ここの地域では山羊と羊の農家があり、そこからミルクを仕入れて上質のチーズを作っているという事でした。
こちらが生産物。
軟質、硬質両チーズの他、水牛のモッツァレラ、ヨーグルトなんかも作っていました。
上の写真の台形のチーズはこの工場のオリジナルチーズ。
工場長の奥さんが発案したチーズで、なんと、チーズをざるに入れて作るという発想だったそうです。元々チーズについては素人だった奥さんの自由な発想から生まれた名物チーズで、塩でチーズを拭く代わりにビールで拭いてしまうという異色のチーズ。うまみ溢れる硬質チーズでした。
そして、最後は山羊・羊の農家へ。
Tschlinの町外れにあります。
(そこで山を歩いて下る)
上の写真の草原の一部が耕してありますが、そこに大麦を植えるのだそうです。
先ほど紹介したチーズを作るためのミルクはこの子達が生産してくれています。
ブンドュナーシュトラーレン種というスイス在来の希少な品種だそうです。
ここの農家は2軒の農家が共同で畜舎を建て、搾乳場所も共有しています。
スイスではこのスタイル(共同経営)の酪農が良く見られます。
長い一日でした。また帰り道同じだけの距離を戻っていきます。
乗り物酔いに苦しめられながら・・・。
そして、宿舎では今月誕生日の研修生たちをお祝いしました。似顔絵と心のこもったケーキのプレゼントに誕生日を迎えた3人の娘達は大いに感激しておりました。
残りの期間もそうやって仲良くやっていって欲しいと思います。
そして、翌日。
私はまたドイツへ戻ります。
「しみったれた見送りなんか嫌だぜ」
と言ったところ、
♪ほーたーるのひーか~りー、まどーのゆ~~き~!
と合唱しながら窓から手を振ってくれました。
勘弁してくれ!
(A.K.)
ちょっと長くなりました。
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新鮮、安心、直売所。近場の直売所で新鮮でおいしい食材が手に入ると嬉しいですよね。最近自分の農場以外で取れたものを他所の農場から買い足して、豊富な品揃えを誇る直売所が増えているようです。
ただし、あんまり増やしすぎると増税の対象になりますのでご用心。今日はニュースソースでお馴染みLZから税理士さんの解説をご紹介します。(LZ 47 2009)
(ドイツ)連邦税務裁判所は今年3月に新しい課税規定を定め、自分の農場でできたもの以外を直売所で売る場合、その利益が手取りで総利益の3分の1以上になる場合、あるいは年間51500ユーロ以上の収益を上げている場合、「農業関連」ではなく、「商業」に値すると決定しました。
この「総利益」というのは農場全体であげた収入ではなく、あくまで直売所での販売利益のみです。
他所の農場の生産物で51500ユーロ以上の収益をあげたからといって、農業者が「商業者」に業種換えをしなくてはならないということではないのですが、農場の収入とは別換算で税申告しなくてはいけないということです。
そして、1度51500ユーロを超えたからといってすぐに「商業」と指定されるのではなく、3年連続で同じ事態になった場合とあります。つまり4年目からは「商業」として位置づけられる、ということです。ただし、この収入越えが計画的なものであった場合、たとえば長期的に運送会社や他農場と契約を結んだりと言う場合は、期限を切らず即座に「商業」に変換となります。
どういうことかというと、1つの農家に2通りの経営体系ができることになります。直売所は「商業所」、農場は今までどおり「農業」。
書いている本人がわからないままに抜書きしているのでややこしくなっていますが、鍵は直売所で売られている製品のうち自家農家で栽培されたものの割合です。問題は「商業所」と「農業」に分けられることによって、利益が現段階より見込めなくなることです。いわゆる税金2重取りの状態。回避策として例えば奥さんが直売所営業主、ご主人が農場主というように事業主を2つに分けるということが挙げられていますが、これによって福利厚生費が減るなど、あちらを立てればこちらが立たず、直売所を持つ農家さんの手腕が試されることになりそうです・・・。 (M.I.)
拙い文章ですみません・・・。いつも応援のクリック、ありがとうございます。
これは大規模経営農業に対する批判の映画です。
2005年に上映され、ドイツ語圏の多くの映画館で上映されて大反響があったようです。
時を同じくしてオーストリア発信のもう1つの映画「いのちの食べかた(2005)」は、日本でも上映され、再上映も何度もされていたと聞きます。
いのちの食べ方に比べてWe Feed The Worldは、大規模経営農業が何をもたらしているのか消費者に対して警鐘をならし、真実を見据え見直すというメッセージ性が強い映画のようです。
以下映像をご覧いただけます。
言語はドイツ語の方言とドイツ語の字幕です。
We Feed The World
何を感じ取るのかは人それぞれですが、私たちが直面する農業とグローバリゼーションは強い引力によってひとつの方向へ導かれている事をひしひしと感じるわけです。
また、このヴァーゲンホーファー監督は2008年に世界経済に関するドキュメント映画、Let's Make Moneyをてがけており、こちらではマネーゲームに対する批判をしています。
金などのレアメタルを生産する現場で支払われる額と投資家や株主が受取る利益は3:97というとてつもないバランスなのだそうです。
2008年といえばアメリカ発の経済危機がエコノミーをどん底に叩き落してしまったわけで、何ともタイムリーな映画だと思いました。
(A.K.)
最近更新がなかなかで来ませんが、頑張りますのでどうぞ応援のクリックしてください。