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来年度ヨーロッパに渡航してくる予定の研修生達は、先週末まで茨城県の日本農業実践学園にて事前研修を行ったのですが、この研修というのが生半可なセミナーではないのです。
朝から晩まで語学を勉強したり、仲間と自分の将来やなぜ海外研修に参加しようと思ったのか話し合ったあり、意見交換したりするのが主だった目的ですが、研修生たちの研修意欲と社会性を引き出す効果も狙っています。
参加した人ならば分かるのですが、このセミナーでは、ただ海外研修に行くということを目的とするのではなく、将来日本の農業を担う(未来を担う)若者に思いを届けたいのです。
正直なところ、厳しいことを言われたり規則正しい生活を強いられるわけで、一般的な若者ならばきっとここまでちゃんとした日常を過ごしている人はいないのではないでしょうか。
- 朝5時半に起床
- 朝6時から運動
- 7時朝食
- 8時掃除
- 9時から12時までプログラム
- 12時昼食
- 13時から17時までプログラム
- 17時夕食
- 18時から21時までプログラム
- 以降自由時間
こういった規則正しい生活と折り目がそれぞれ個人の努力によって保たれる事を再認識する機会となります。
しかし、今回私が参加して特記したいと思ったことは別にあります。
それは、プログラムの終了する時刻に全員で起立し、故郷正体(こきょうせいたい)の号令でそれぞれの家族がいる方を向いて黙祷するという儀式でした。
海外に暮らすということは故郷を遠く臨むということです。
物理的にどうしようもありません。
このような状況におかれて初めて時間と空間の理不尽さを思うことがあるのです。
この故郷正体は、そんなどうしようもない私達を慰め、そして遠く見えないながらもいつも支えてくれる家族に対して無条件の感謝の祈りを込めるものです。
なんて、尊い、なんて美しい祈りの姿かと思いました。
遠くに暮らしていると初詣も墓参りもできないけれど、大切な人を思って祈る事ってできるんですよね。
その事に気付かせてくれました。(A.K.)
ヨーロッパから東を臨み故郷正体。
今日の平和を家族に感謝。
そして、あなたのクリックにも感謝。
先の土曜日でサマータイムが終わったヨーロッパ大陸は、独特の暗黒に包まれています。
1時間も時計が戻ってしまったので夜が来るのがとても早いのです。ましてや真夏は11時まで明るかったわけで、6時には真っ暗な街角を歩くのは滅入ります。
欧州支部では、来年の農業研修生たちの事前講習に参加するため先週まで日本へ行っていました。
ドイツは10月になってから気温が下がって本当に寒かったので、セーターやらジャケットやら随分準備して日本へ飛んだのですが、拍子抜けするほど温かく、むしろ日中は25度を超える日もあったりして暑いぐらいでした。
来年度ヨーロッパへ来る予定の研修生たちは一生懸命現地語(デンマーク語、オランダ語、ドイツ語)の勉強をしていました。
これから来年3月渡航までしっかりと語学を学んできてもらいたいと思います。
語学は教わるのではなく、自分で勉強するしかないのですから!!
さて、日本で一つ気が付いたのが、今年の日本の紅葉は色が少し出渋っている様なのに対し、ドイツは近年まれに見る美しい紅葉だということです。一つには気温差が十分にあるかないかによるのだと思います。なんといっても今のドイツはかなり冷え込んでます。
ドイツ人に紅葉狩りの心が無いのが残念です(確かに紅葉を美しいと思う心はあるのでしょうが)。
北半球はすっかり秋。
ドイツへ帰ってくる飛行機の窓から朝焼けのシベリアの空を眺めて、「そう言えば、今北極圏を飛んでいるのだから夜になったら飛行機の中からオーロラって見えるのかな?」 などと思っていたのですが、日本からヨーロッパへ飛ぶときは朝から昼へ飛ぶことになるので夜にはならない事を思い出し、今度夜フライトするときにでも見てみようと思った次第です。 (A.K.)
情熱届け!オーロラの下まで!!
気持ちだけは成層圏を越えているアグトレを応援してください!
使える農薬の種類をさらに制限しようという欧州議会の第一次提案ですが、「これはやりすぎだ」と地域の農家さんたちが反対しています。今まで当然のように害虫、病原菌対策として使われてきた農薬まで規制対象にしてしまったら、野菜/果樹農家としては経済的に立ち行かなくなる、というのがその理由です。一消費者として言わせていただけるのなら、少々虫食いでもいいから、農薬はできるだけ使わないでほしい、と「消費者の安全のため」とうったえる欧州議会のほうに肩入れしたくなりますが、事はそう簡単ではないようです。
ラインランド地域野菜、果樹連盟の会長、およびの会長がラインランド地域農業連盟農家の皆さんに欧州議会参加議員に投書するよう求めています。定期購読している地域農業雑誌に投書葉書がついてきました。興味深いのでそのまま紹介させてください。
葉書には「私は(空白)地区の農家で(空白)をつくっております。 収穫によって地域の住民、そしてドイツ全国の食卓に貢献しています。そのためには十分な量の農薬が必要なのです。 第二回農薬制度 欧州議会におけるあなたの賛成、反対によって将来的にも安全、安心な生産を営むことができるかどうか決まります。 今Agrarratが提示している条件以上に農薬規制をかけないでいただきたい。」というような文章が印刷してあります。 反対側は写真をご覧ください。
スローガン:「将来も貴方の地域でとれた作物を!ヨーロッパの農薬を守ろう!」
そして特集記事には規制されるであろう農薬の種類とその影響について説明があります。農薬の種類はまた述べるとして、影響について紹介します。 例えば冬小麦は抵抗力の低下および消費者にはマイコトキシンの害毒被害、そして収穫量25%ダウン。菜の花は害虫対策に悩まされ、存続の危機に陥り、ドイツ国民の主食にあたるじゃがいもは管理不可能になるそうです。りんごは害虫にやられ、収穫量大幅ダウンだそうです。特に穀物と菜の花、そしてカブへの影響が心配されています。
すでに決定した農薬規制に加えて、27カ国の農水大臣が欧州議会でさらに規制をかけようというのに立ち上がってせめて現状維持を訴えているのが、今回の呼びかけです。まもなく始まる第二回の欧州議会で前回決定されたことをひっくりかえすことも可能。農家出身の議員さんも何人かいて、これ以上の規制は農家にとって大打撃だと考えている人もいます。
次回欧州議会の結果が気になります。
恐らく来月にどういう結論になったかもレポートできると思いますので続きはしばらくお待ちください。 (M.I.)
カビ毒、病気、農薬、どちらが危険?本当の「安全」って何だろう? クリックよろしくお願いします。
夏と冬の間の「秋」という季節が日本よりもぐんと短く感じるのは気のせいでしょうか。
今週いっぱいで夏時間も終わり、日本との時差が7時間から8時間に延びる冬時間の始まりです。夏には22時まで明るかった空も今は19時には暗くなり、これが冬時間になってさらに18時、17時と日が短くなって・・・。暗くて寒い冬がもうすぐそこまで来ています。
元来冷え性の私ですが、そろそろひざ掛け毛布だけでは凍えてしまいそうです。早々と暖房をつけてしまうとマイナス何度になる真冬にどうしようもなくなるので、ここはあったかグッズでカバーです。 防寒対策の一部を今日はご紹介します。
その1.湯たんぽ。こちらのはWärmflascheといってゴム製が一般的です。いきなり熱いお湯を入れるとゴムが膨れてはじけることもあるので、(経験談、火傷は痛いです)底に少し水を入れてからお湯を8分ほど注いで、空気を抜いてから栓をします。形は決まっていますが、小さい子供用にぬいぐるみなどにアレンジした可愛らしいのもあります。液体媒体なので一晩あったか。冷えに対する強い見方です。
左が一般的な形、右が子供用の一例です。その2.さくらんぼの種の入った「枕」(どちらかというと何回でも使えるカイロ)。オーブンで暖めてもよいのですが、いつもお手軽にレンジで1分ほど「チン」ですませます。上のWärmflascheほど持続しないので、一晩に何回か暖めなおしますが、じんわりとくるちょうどいい暖かさが魅力です。腰痛や生理通にも効きます。
感触は日本の小豆枕のようなものだと思います。
左下がさくらんぼの種です。他にも形は様々です。
その3.温シップ。日本の貼るカイロ代わりに腰に貼ってます。
ただ、3時間も貼っているとぴりぴりしてきます・・・
その他毛糸の肌着や、各種ウォーマーも日本と同じように売っていますが、珍しくもないと思うので省きます。
あと、変則的ですがホットワイン(Glühwein)。シナモン、オレンジピールその他スパイスを加えて煮立てないように暖めた赤ワインです。日本の生姜湯感覚でしょうか。最もアルコールですので、飲みすぎたら気持ち悪くなりますが・・・。コップに一杯飲めば心も体もぽっかぽか。日本でも「グリューワイン」といって売っているそうですので機会があればお試しください。 (M.I.)
時々日本のこたつが無性に恋しくなります。コタツ布団は結構ですが、クリックの送信、よろしくお願いします。
突然ですが、レーズンパンが大好きです。というかレーズンが好きです。「歯にくっつくからきらい」などという声はよく聞くのですが。ぶどうを干しただけであんなに甘くなるのは不思議です。レーズンパンの魅力は、レーズンもさることながら、イーストで膨らませたほんのり甘くてやわらかいパン生地です。昔給食で食べた、コッペパンを思い出します・・・。あんまりやわらかいものばかり食べていると歯は丈夫にはなりませんが・・・。
11月からクリスマスに向けて売られる季節もののお菓子、Weckmannはそんな柔らかパン生地でできていて、レーズンありとなし、両方売っています。レーズンなしのWeckmannも目はレーズンでできています。
Weckenというのはもともとイーストと小麦粉、塩、水でこねたパンのことです。そのWeckenで作った人形(ひとがた Mann)のお菓子、というわけでWeckmannと呼ばれます。地域によって呼び名がちがい、Stutenkerl, Piepenkerl, Weggmann, Hefemann, Printenmannなどとも呼ばれます。
可愛そうに目がひとつしかありませんが、普通はもちろん2つです。(撮影前に食べてしまったわけではありません。)咥えているのは陶器のパイプです。パイプをもっていなくてもWeckmannと呼ばれます。
このお菓子、もともとは17,18世紀Nikolausの(12月6日、聖ニコラウス祭)お菓子として作られていて、司教(Bischof)の杖が握られていました。それが宗教的意味合いを軽くしようと宗教革命後に司教の杖がひっくり返って今のパイプの形に落ち着いたと聞いています。
時は実りの秋。今年は紅葉がなかなか綺麗です。もっともこちらは黄色が主流ですが・・・。
日本ほど四季はしっかりしていないドイツですが、Weckmannがパン屋さんの店先に並びだすと、
やっぱりそろそろ冬だなぁと感じるものです。 (M.I.)
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