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公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部のブログ ドイツより農業と若者の夢お届けしています
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JAEC欧州支部
ブログ作製:
JAEC Europe
性別:
非公開
自己紹介:
ドイツのボンに事務所を構える公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部です。

本ブログはA.K.及びM.I.2名が執筆しています。今日はどちらが書いているかな?

本ブログについてはこちらを参照下さい。
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ミュンヘンのビール祭り、Oktoberfestは最早ドイツだけではなく、世界各国からイベント好きが集まってにぎわう大変なお祭りですが、ほかの町も負けてはいません。9月も終わりに近づくとあちこちの町で大なり小なり「Volksfest(直訳:国民のお祭り)」が始まります。
 
期間もまちまちで大体2日から3週間弱です。規模の大きいイベントでは、まずビア樽をあけて、(日本でも酒樽割りますよね)最終日には花火をあげます。その呼び名は地域によってさまざまで、ここライン川地域では総称で「Kirmes」と呼んでいます。
 
そんな「Kirmes」が今日から5日間このボンの町にやってきます。ボン郊外Pützchenというところで2、3週間前ごろから乗り物や露店の準備をしていました。遊園地が日本ほど浸透していないドイツでは移動遊園地はイベント好きには欠かせないものです。私の知人にも「世界最大規模のウォータースプラッシュが来るから絶対いかなきゃ」と目をらんらんと輝かせている人がいました。
 
どんなお祭りなのかといいますと:ちょっと日本の夏祭りを思い浮かべてください。露店やさまざまな出し物が並んでいますよね。(もちろん中身は違いますが)そこに、ジェットコースターやお化け屋敷、ウォータースプラッシュに観覧車、その他もろもろある遊園地を思い浮かべてみてください。さらにビアホールを思い浮かべてください。ガラクタ市もありますよ。このようにいろいろな要素がミックスされたものが「Kirmes」です。

わずか5日のお祭りとはいえ、開催から最終日の花火まで町の賑わいは大変なもので、臨時バスが何本も走り、それでもバスは普段では考えられないぎゅうぎゅうづめ、道路には交通規制がしかれ、毎年交通はかなり混雑し、一時的にボンの人口は増えます。
 
このPützchen、残念ながら規模ベスト10には入っていませんが、去年の訪問客100万人、規模80000m²(ミュンヘンのOktoberfestの約4分の1の大きさです)と一応上位30位にはくいこんでいるので、結構大きなイベントと呼べるでしょう。
 
それにミュンヘンよりこちらのほうが歴史は古いのです。今回でなんと641回目。(初開催1367年)戦争のあった年とコレラの広がった1892年以外は毎年欠かさず開始されています。最も今のように娯楽がメインではなく、露店で物を売ったり買ったりする重要な経済発展の場でした。
 
ちなみにOktoberfestの名がつくように秋がメインのお祭りですが、イースターのころ、春にも規模は小さめながらあちらこちらに移動遊園地がやってきます。(Pützchenは秋だけですが)

この週末、友人とPützchenまで出かける約束をしています。ぎゅうぎゅうづめのバスに揺られるのは憂鬱ですが、それを吹き飛ばすくらい楽しめたら良いなぁと思っています。残念ながら雨女の私に天気は今回も味方してくれなさそうですが・・・。(MI)

参考サイト:PuetzchenイベントHP
 
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実りの秋、収穫の秋。あなたの秋はどんな秋?
 
 
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earth-a4.jpg地球の寿命はあと何年???

いきなり何だと言うタイトルですが、1947年からアメリカの科学誌「原子力科学者会報」」(Bulletin of the Atomic Scientists)が表紙で発表している「世界終末時計」doomsday clock(直訳:最後の審判の日時計、別名を核の時計)、1992年から毎年旭硝子財団が実施しているアンケートに基づいて地球環境の悪化にともなって抱く、人類存続に対しての危機感を時計の針で表した「環境危機時計」が2008年現在指し示している「残り時間」です。どちらも12時(0時)を最終段階としており、終末時計は2002年の7分前からさらに進んで11時55分、環境危機時計は2007年から2分進んで過去最悪の9時33分をさしています。

この数値はそれぞれ各国の有識者、専門家に意見を聞いて分析したものだそうです。終末時計は冷戦終結以降は必ずしも核関連の動きだけではなく、世界のさまざまな紛争状況、さらには環境破壊による人類滅亡の危機なども考慮して針を進めたり戻したりしているようです。1947年に初めて発表されてから針が動いたのは18回。その間一番危なかったのが冷戦時代にアメリカとソ連がそれぞれ核実験に成功した1953年、(2分前)一番針が戻ったのはソ連が崩壊し、ユーゴスラビアが解体された1991年です。(17分前)一番戻っても12時少し前には変わりないんですね・・・。それでも、本当の時計と違って、針を戻すことができるのが救いといえるでしょうか・・・。

時計の針を戻すには具体的な安心材料が必要です。例えば、2002年に事実上無効化されてしまった弾道弾迎撃ミサイル制限条約をもう一度結びなおすとか、地球上の核兵器を宇宙のどこかへ隔離してしまうとか(到底無理ですが、例えばの話です)。

環境危機時計のほうは、排気ガスをできるだけ抑える、洗剤は使わない、紙の使用量を控える、レジ袋はもらわないなど日常生活で少し気を使えば、針は戻っていくような気がするのですが、どうでしょうか。それくらいではまにあわないでしょうか。もう20年近く前から似たような話が出続けている気がします・・。

「終末時計」の針が進んで終末が近づいていても、周りの日常はいきなり変わるわけではありません。目に見えない危機、目に見える危機・・・。

小さいころに蓮華畑で遊び、丘を転げ周り、川で魚を追いかけ、近くの森でたけのこをほったり、みかんをとったりした記憶。そんな記憶を自分の子供にも持ってほしいと思うのは贅沢なのでしょうか。(20数年後現在、ほぼ住宅地になりました。)
いつまでも緑の地球で平和に暮らし続けたいと思うのは贅沢なのでしょうか・・。

口幅ったいことを言うようですが、一人一人の力は小さくても、地球の住人全体で協力し合えば、この星のためにできることがまだきっとあるはずだと思うのです。

(MI)

ニュースソース: (朝日硝子財団HP 環境危機時計) 朝日硝子財団HP 環境危機時計


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最後の最後まであきらめない。今日もクリック、ありがとうございます。

国際連合教育科学文化機関UNESCOの調べによると世界には7億7400万人の(15歳以上)非識字者(2/3は女性)がいるそうです。その大部分、およそ5億5000万人はアジア、特にインド、パキスタン、バングラデシュが目立っています。UNESCO では2015年までに数字を半減するのを目標にしているようですが、実現は難しそうです。

日本の非識字者はほぼ0%ですが、こちらドイツでは全国に400万人―「ドイツ識字率及び初等教育向上委員会」http://www.alphabetisierung.de/調べ-「ドイツ識字率及び初等教育向上委員会」 義務教育が普及している割にはずいぶん高い数字ですね。これは公認の数字なので実際は(公表していない人を含めると)もっと高いと予測されています。毎年9月8日に全人類に教育の権利を訴えている国際識字デーでは普段はあまり注目されていないグループにスポットが当てられました。

「非識字者」といっても字が全く読めない/書けない、あるいは書けても/読めても小学校2,3年程度の知識しかない「機能的非識字者」、「読字障害者」などとタイプはさまざま。要因は一つではなく、多動性障害、脳機能障害といった医学的なもの、家族環境(両親が構ってくれなかった)、授業環境(先生が教えてくれなかった)、学校を(15歳以前に)ドロップアウトした、が主だった理由として挙げられます。非識字者のうち60%は学校を卒業しておらず、75%以上は職業訓練を受けていません。41%が失業中で13%は国の識字推進対策を受けています。

不自由なのは仕事面だけではありません。非識字者には日常生活も困難な時代になっています。「メガネを忘れてしまって」「腕を折ってしまって」という言い訳や、地下鉄では行き先ごとによって色分けされた列車に乗って行く、レストランでは隣の人と同じものを注文するなどの生活の知恵は見事なものですが、ずっとそれで通用するものなのでしょうか・・・。
 
非識字者の中の多くは自分が読み書きできないことを恥と捕らえていて、「読み書きできないことがばれるくらいなら、婚約破棄しても/首になっても/昇進をけってもいい」という人が殆どだそうです。

今からでも遅くはないと、国が主催している識字学校に通う人もいます。その数25000人。しかし、前述のように「恥」と捉える人が多く、正直にクラスに通う(一種のカミングアウト)のは大変難しい状態のようです。特に今まで無事にごまかしてこられた年配の方などクラスで授業を受けて非識字だと公表したくないようです。

そんな表に出たくない人たちのために、国もいろいろ苦労しています。なんと3000万ユーロかけて作ったオンラインプログラムがあるのです。オンラインプログラム現在128 000人の登録メンバーの使用料金はゼロ。アドレスが書けた人には音声放送で次の指示が待っています。自己申告(読めない、読めるけれど書けない、少しだけ読める・・・)によって練習プログラムが決められ、上級者にはチャットプログラムもあるとか。なかなか粋な試みだと思うのですが、いかがでしょう?
オンラインプログラム(ドイツ語) もっともご年配の方がPCに拒否反応を起こさないのか、不安は否めませんが・・・。

元非識字者の中には数年かけて努力して読み書きを覚え、子供の絵本が書けるようになった人もいます。ゆくゆくは絵本を出版して作家として生きるのが夢だそうです。

インターネットの普及も手伝ってますます文字なしでは生活しにくい世の中になっています。ちょっと想像してみて下さい。文字のない世界を。随分と窮屈な世界に思えませんか?
文字であふれかえっている日本ではあまりピンとこない話題かもしれませんが。

子供のころの環境のせいでの非識字者の人たちにはぜひともこのチャンスをものにして、世界を広げていただきたいと思うのです。(MI)
ニュースソース: www.generlalanzeiger-bonn.de

 
 
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思い出深い夏季セミナーも終わりを向かえ、ドイツ研修生は月曜日からまた元気に仕事に励んでいます。農業学校や見学施設での写真を整理しているときに、ふとみんなとの会話を思い出しました。

legehennenbetrieb.jpg 
(これは学校施設のほんの一部です。他にも養豚、養蜂、育成牛、畑作などの施設がありました。)

それは学校付属の養鶏場を研修生たちと見物していたときのこと。もうお昼に近かったのですが、「コケコッコー」。ときの声があがりました。そこでみんなに質問。

「今コケコッコーと聞こえた人―?」

挙手、日本人研修生のみ。

カナダ人研修生「ちがうよCock-a-doodle- doo コック・ドゥードゥルドゥーだよ」
(アメリカ、イギリスも共通)

スイス人研修生(フランス語圏)「ココリコだよ」

ブラジル、アルゼンチン人研修生「そうだよ、コッだよ」

ハンガリー人研修生「エー、私にはククリクーって聞こえるわ」(ロシア共通)

韓国人研修生
「そうかな、コッキョってないてると思うんだけど・・」

引率のドイツ人職員「え、これはキケリキーって聞こえないのかい?」・・・

鶏の声ひとつとってみても大分違うものです。これは大変面白い経験でした。ちなみに私には何十篇、何百篇聞いても「コケコッコー」としか聞こえません。耳がそうなってしまってるんでしょうね。

この鳴き声談義で気づいたのですが、面白いことに似通ったところでは「ココリコ」「ククリク」「キケリキ」カ行+リで統一されています。どこかの国では「カカリカ」、「ケケリケ」と聞こえているところもあるのかもしれませんね。

鶏だけではなく、他の身近な動物の鳴き声も似ているようでかなり違うので、研修生も最初のころ農場で子供相手に苦労したとか。

(研修生回想中)

ドイツ研修生「馬はヒヒーンって鳴くんだよ」

子供「えー、(くすくす)そんな鳴きかたしないよ、耳おかしいんじゃなーい?馬は鳴かないよ、ロバは鳴くけど」

研修生「(ガ-ン)・・・」
(回想終わり)

ちなみにロバの鳴き声は「イーアー」だそうです。研修生に「ドイツの馬はなんて鳴くんですかーっ?」と聞かれ、答えられなかった私・・・。
一般に表記化されていないように思うのですが、即答できない時点でまだまだ修行不足ですね・・・。

(M.I.)

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鳴き声は変わっても本質は同じ。今日もクリックよろしくお願いします。

 9月1日から9月6日までバイエルン州北部の農業学校施設、Triesdorf でドイツ滞在中の外国人研修生向けセミナーがありました。
 
参加者は日本人研修生も入れて13名と引率の受け入れ機関の職員さんが1名。
木曜日までは私も参加させてもらって、研修生と一緒にあちこちをまわり、色々勉強させてもらいました。
参加国は日本を筆頭に、韓国、ブラジル、ハンガリー、カナダ、スイス(フランス語圏)、アルゼンチンと国際色豊か。年齢も下は19歳以上、30歳未満と幅広く、そのわりにはよくまとまっていました。
 
プログラムの目的はドイツ滞在中の研修生同士の交流や、ドイツの農業をもっとよく知ってもらおうというもので、日本人研修生7名は初日からとても積極的で、すっかり溶け込んでいました。
ちなみに研修の経過はどうですか?「最近仕事が楽しくってしょうがないんです。」
それはすばらしいことです。
 
1週間の短期プログラムですが、学部長や先生方の全面的な協力の元、ドイツの農業一般知識をはじめ、酪農、養豚、畑作の授業および関連施設見学、見学施設も研修生の分野に合わせて園芸、果樹、露地野菜、ハウス野菜、畜産、肉加工・・・と盛りだくさんです。
 
もともと農業とかかわりが少ない私は初めて目にするものも多く、タバコ工場の見学ではタバコ畑に咲いていたかわいいピンクのタバコの花にびっくり。
tabakblume.jpg(横に移っているのは同行してくださった教員の方のお孫さんです)
 
肉加工の工場ではすでに大きな肉の塊と化した豚や、三枚に下ろした(?)牛を見てきました。なかなか見る機会のないものでこれも貴重な経験になりました。
vionschwein.jpg(こちらは豚肉です。牛のほうは加工している人の写真NGとのことでありません・・・)
 
今日、金曜日は実質最終日で今頃研修生たちは近郊の町の遠足から帰ってきているはずです。
食い意地の張っている私としては、昨日の「食の異文化交流」(各国研修生の郷土料理で夕食会、ハンガリーのスープ、日本食メイン、南米のデザート)までいたかったなぁと電車の中で思いながら夢の中へ。起きたら到着間近の21時で晩御飯食べ損なってしまいました・・・。(M.I.)
 
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