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公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部のブログ ドイツより農業と若者の夢お届けしています
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JAEC欧州支部
ブログ作製:
JAEC Europe
性別:
非公開
自己紹介:
ドイツのボンに事務所を構える公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部です。

本ブログはA.K.及びM.I.2名が執筆しています。今日はどちらが書いているかな?

本ブログについてはこちらを参照下さい。
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先日取り上げたSpargel(アスパラガス)のシーズンも6月末で終わり、入れ替わりに旬になるのはさくらんぼです。そのさくらんぼとアスパラガスの間に旬になるのが甘酸っぱいイチゴです。日本のように粒ぞろい、とは行きませんが、大きさがまちまちのイチゴを見るのも楽しいものです。

今年のラインラント地域のイチゴのできは上々で、甘さも量も十分なものができたようです。多くのイチゴ農家さんがそれでも不満げに首を振るのにはわけがあります。というのは、収穫期の大事な働き手である東欧、それも勤勉なポーランドからの季節労働者が圧倒的に不足していて、収穫が満足にできない事態に陥っているためです。

人手不足が原因で畑には収穫し切れなかったイチゴがあちこちで残されていたようです。


最近創刊175周年を迎えた地域農業情報誌LZの取材によると、季節労働者として重宝がられていたポーランドからの労働者は、自国の景気が最近かなり良くなっており、わざわざ外貨を稼がなくても良いようです。

かわりに国内やルーマニアからなどの労働者を呼んでも、3分の1が断りもなく仕事場に現れなかったり、3日もしないうちにやめていったり。なんとか労働者を確保しようと農家さんたちもあの手この手で引き止め作戦に入ります。

時給をあげる、というのがスタンダードですが、本当は別払いの昼食を農場側がもつ、というのも労働者側にとっては魅力的な条件のようです。どちらも農場側の負担になるのですが、背に腹は変えられない、といったところでしょうか。政府側の対応としては、少しでも外国から来る季節労働者にドイツで働く魅力を感じてもらおうと、今まで3ヶ月かかっていたビザの手続きを簡略化したり、滞在期間を4ヶ月まで延長できるようにしたりといろいろ工夫しているようです。 


最近期待がかかっているのはまだまだ自国の経済が安定していないモルドバ共和国、ウクライナ、ベラルーシなどからの労働希望者ですが、まだ国同士の仲介の段階で、残念ながら今年は実現には至らないようです。


年々集めにくくなっていく季節労働者を見越して、3年前に90ヘクタールあったイチゴ畑を50ヘクタールまで減らしたりして、何とか少人数でやっていこうとしている農家さんや、機械化で人手不足を補おうと最新の包装機械を購入したりする農家さんもいるようです。


そろそろ季節外れのイチゴが未だ店頭に並ぶのを見ながら、このまま収穫期に人手が足りないと、そのうち気楽にイチゴが食べられなくなるのかなぁと自然と酸っぱい顔になるのでした。(MI)

参照HP:http://www.lz-rheinland.de/

 

 

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今支部事務所のあるNRW州は夏休み。お昼どきでも小学生くらいの子供たちや家族連れをよく見かけます。ドイツでは州によって夏休みの時期がかなり違います。例えばここNRW州は6月末からお休みですが、南のほうの子供たちは7月末まで学校です。
 
働くと同じくらい休むのが大事なドイツでは3週間以上の纏まったお休みを使ってバカンスを楽しみます。しかしシーズン中は値段が高く、少しでも旅費を安く上げようと子供の休暇をシーズンオフまで自主的に延長あるいは前倒し(要はサボりですね)させる親が増えていると、最近読んだ新聞記事に載っていました。
 
どうやって休ませるかという手段ですが、子供を病気ということにしているのが一般的なようです。ただし、せっかく苦労して延長しても、子供の仮病が学校側にばれたら、1000ユーロまでの罰金が待っています。バイエルン州文部省の代表者によると義務教育課程の子供が授業に出ないのは犯罪行為に等しい、ということだそうです。
 
学校側の対応ですが、基本的に休みは校長あてに申請すれば「正当な理由」、例えば親戚に不幸があった、親が急病にかかったなどは休暇延長などの理由にはなるが、「親の休みがその時期にしか取れないため」、「その時期を逃がすと飛行機代が高くなるため」などと正直に書いても理由としては不十分、とのことです。・・・ごもっともですよね・・。
 
最もすぐに罰金刑、というわけではなく、初回は文書にて警告、2回目は成績証明書に注釈がつき、3回目には地域治安局、および学校からそれぞれ最高500ユーロまでの罰金が請求されます。こちらのことわざで "Alle gute Dinge sind drei (3度目の正直)"という言葉があるのですが、悪いことでも3回ともなると放っては置けない、ということでしょうか。
 
子供の学校休暇を延長あるいは前倒しさせてまで旅費を安く上げようという倹約精神は見事ですが、上手くいかない場合は返って大損です。そのリスクを抱えてまで休みを延ばす価値はあるのでしょうか? ちょっと不思議に思ってしまいました。

(MI)

参照新聞社:http://www.general-anzeiger-bonn.de/

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教育と休暇の関係について一言ある方もない方もクリックお願いいたします。

今日は、来月支部職員の滞在許可と労働許可の期限を向かえるにあたり、延長手続きの申請申込をしました。

ドイツで暮らすためには(90日以上の滞在の場合)ビザが必要となります。

当たり前の事ですが、日本人は日本国内で国籍やら滞在許可やらを気にする必要はないわけで、海外に暮してはじめて外国人の苦労がわかりました。

今日は電話で申請手続きのアポイントを取ろうとしたのですが、いくら電話しても通話中で、やむを得ずメールを送りました。
そんなにすぐ返事は来ないだろうと思ったのですが、数分後に返事が来てすんなり予約完了。電話は相変わらず通話中でしたので、はじめからメールでやり取りしたほうがいいのではないかと思えました。

ビザは自治体の外国人局にて申請するのですが、担当の方を前に書類を差し出したあと、不備がないか、何か指摘されるんじゃないかと緊張をしてしまい、ただでさえたどたどしいドイツ語がさらに不自然になるものです。
しかも、役所の方々が結構つっけんどんで、何も悪いことをしていなくても妙に不安な気持ちになったりします。

さて、今回も問題なく手続きが済めばいいのですが…

欧州支部のあるボンは人口約30万人の都市ですが、そのおよそ3分の1が外国人だと聞いたことがあります。

慣れた街、見慣れた人々と暮していると、時々忘れてしまう人種や国籍ですが、ビザの申請をする度に自分が外国人であることを思い知らされます。



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今週水曜日まで研修生家族訪問団ツアーでした。

 これは、現在海外で活躍中の研修生をそのご家族が訪問するグループツアーで、今年で3回目の企画でした。
旅行1週間の日程は、最初の2日間と最後の2日間が観光、間の2日間を研修生(研修生配属農家)と過ごす半個人旅行です。

ammain.jpg
今回は6家族12名の参加がありました。
写真はフランクフルトを流れるマイン川にかかるアイゼナー橋(Eiserner Steg)の上での記念撮影。

このツアーの目的は研修生家族に農業研修事業の理解を深めてもらう事と研修生の家族同士の意見交換の機会を設けることにあります。

今回のツアーではドイツとオランダを観光しました。
ドイツでは古城が残るライン川のクルージング、ドイツワインの試飲など、オランダでは世界最大の花市場を見学したりゴッホ美術館を訪れたりしました。

rhein1.jpg
ドイツ ライン川:ローレライの岩山より臨む

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オランダ アールスメア花市場:出荷中の切花

研修生との対面にはそれぞれの家族が個人(アテンドなし)で行ってもらいました。外国での飛行機や電車の乗り継ぎがちょっと大変だったようですが、皆さん無事に研修生と再会し良い時間を過ごせたようでした。
日本を離れて4ヶ月、外国語を喋り、筋肉モリモリでバリバリ働く成長した息子娘を見て
、一様に感動していらっしゃるようでした。


今回ツアーに参加いただいたご家族皆様、ありがとうございました。

来年3月、今よりさらに成長したご子息ご息女にお会いいただけるよう、精一杯サポートしてまいります!

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7月1日、通称「ボンの穴」と呼ばれるボン中央駅地下の周辺が飲酒禁止となりました。

これで地下や駅にたむろしているアルコール依存症のおじさんたちはいなくなる計算です。

 

違反者には5~1000ユーロの罰金、あるいは禁固刑が科せられます。・・・こう書くと昨日の煙草の件とほぼ一緒ですが、こちらはあくまでボン市が考案した対策で、全国の駅の周りで同じ規制をしているわけではありません。

・・・むしろ他の駅では、飲酒取締りをしなくてはならないほど、駅のマナーはひどくないと思います。
もともとボン中央駅の地下は至って評判が悪く、折角遠路はるばるとやってきた訪問客も、一度で懲りてしまって「私はボンなんかもう行きたくないから、あなたが来て」と言われる始末です・・・。

私もボンに住んで間もないころは、酔っ払いのおじさんにアジア特有の細い目をからかわれたり、おばさんに絡まれたりと色々ありました。今はなるべく駅の地下には近寄らないようにしています・・。

 

ちなみにあくまで飲酒が禁止なのであって購入するのはOKです。

従ってキオスクなどのお店に影響はありません。
ここも禁煙制度と違うところですね。

通行人はこの対策に「駅の治安が良くなる」とおおむね賛成ですが、一部の見識者は、「ただ単にたむろする場所が移動するだけではないか、禁止しても大元を解決しないと意味がないのではないか」と危惧しています・・・。

実際に禁止2日目の今日、駅から少し離れた噴水の周りで数は少ないものの、いつものようにたむろしているアルコール依存症のおじさん、おばさんを見かけました。やはり場所が移動するだけであまり変わらないような気がしました。ボン市も警察、慈善団体Caritasを挙げて相談室、駅以外の場所の斡旋、その他のサポートプログラムを実施中とか。なんとしてもこの試みを成功させようと言う意気込みです。

 

もっとも新聞記事を読む限りでは「禁止されようが何しようが俺はここで飲む」と引き続き駅横の階段で飲む宣言をするアルコール依存症のおじさんもいるようなので、実際に駅の風紀が良くなるのかはまだ謎のままです。2,3ヵ月後にはどこからの訪問者も気後れしないような駅になっているといいな、と思う反面、おじさんたちが散らばってしまうと市も警察も管理しにくいだろうな、と不安も広がるアルコール取締り対策なのでした。

 

MI)

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