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今年の冬は数年ぶりにヨーロッパの冬らしい天気になりました。連日氷点下の世界。最初のほうこそ一面の銀世界に「雪が綺麗―」などと喜んでいたものの朝晩の冷え込みはもこもこに着膨れていても辛いものがあり、通勤バスを待つ10分が永遠に感じられるくらいです・・・。
そんな寒さを一番身近に感じているのはホームレスの人たちでしょう。冬はもともと路上生活者には厳しい季節ですが、今年はまた格別。今年に入ってからまだ10日ほどですがすでにドイツ全国で凍死者がでています。路上生活者にはアルコール依存症の人も多く、寒さを感じにくくなっています。意識不明になったり心臓が止まったりする、まさに死と隣り合わせの世界です。
こんな寒いときに家のない人はどこへ行くのでしょうか?
1) 市が保護してくれる。冬は定員数オーバーでもベッドを増やして対応しているとか。ただ、例えば70人で定員のところだと80人は入れられても90人以上はさすがに無理で先着順で断られるのもしばしばだとか。1泊から3ヶ月まで、「家がない」という証明書があれば誰でも宿泊できるそうです。
2) 家のある友人宅へ転がり込む。これは長期策にはなりませんね。
3) 路上生活を続ける。しかし上記のように身の危険があるため市のグループが今毎日寒い中寝袋1つで生活している人たちに毛布を配ったり、考え直して「市の宿泊施設」にはいるように毎日説得にあたっています。宿泊施設の入居拒否にはさまざまな理由があります。「一人がいいので共同部屋はいやだ」(原則2人で1部屋という施設が多いようです)「同居者がドラッグをやるのでいやだ」(ドラッグもアルコールも持ち込み禁止ですが、みなどうにかして持ちこんできてしまうようです)「市の世話になるなんてまっぴらだ」(路上生活者に一匹狼が多いのも事実です)
自分のポリシーというのは譲れないものでしょうが、命あってこそ色々言えると思うのですが・・・。寒さにこらえきれずに説得に応じる人は日に日に増えているとか。市のグループの説得が引き続き上手くいくように願ってやみません。
今日帰ることのできる「自分の家」があることがとても幸せなことなんだと気づいた記事でした。 (M.I.)
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