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公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部のブログ ドイツより農業と若者の夢お届けしています
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JAEC欧州支部
ブログ作製:
JAEC Europe
性別:
非公開
自己紹介:
ドイツのボンに事務所を構える公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部です。

本ブログはA.K.及びM.I.2名が執筆しています。今日はどちらが書いているかな?

本ブログについてはこちらを参照下さい。
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唐突ですが、昨日お財布落としました。

いつもは週末しか出かけないくせに、最近夜も明るいし、久しぶりにケルンまで遊びに行こうと思い立ち、浮かれて買い物していたらこの体たらくです。

幸いすぐ気がついて、最後に財布を出した店で聞いたところ、「知らない、見てない」とにべもない返事が返ってきました。途方にくれて店の前でリュックを開けたり閉めたりして勘違いでどこかから財布が出てこないか悪あがきしていたら救いの神が。

子供連れのご夫人が「何してるの?」

「お財布なくしたようなんで、リュックからにして、出てこないか捜してます」

いきなり「あなたのお名前は?」

「M.I.と申しますが・・・?」

「あなたのお財布、私拾ったわよ」(!!)

顔写真、名前入の電車割引カード(Bahncard)のおかげか、拾ってくれた人がわざわざ知らせてくれました!

・・・のは良かったんですが、

「でもちょうどパトロール中の警官に渡しましたよ」

がーん。

昨日はケルンでもデモをやっていて、(学生運動とは関係ない、イランの選挙のためですが)、パトカーが何台も、何台も出動していたのです・・・。

とりあえず届けてもらった場所から一番近そうなところに駐車していたパトカーの前に陣取って待つこと数十分。ずっと動かない怪しげなアジア人を見かねた宝石店のおばさんに声をかけられます。

「ちょっとあなたどうしたの?」

「じつはこれこれこういうわけで、財布を預かってくれてるお巡りさんを捜してます」

「だったら直接警察署にいったほうが早いわよ」

道順を教えてもらい、警察署へ。
 

対応してくれた婦人警官に

「これこれこういう理由で電気屋さんの近くにパトロールに出ていた部隊のことが知りたいのですが」

「その部隊ならまだパトロール中ですよ、戻ってきている者にとりに行かせましょうか?」

「ありがとうございます!!」 やったー!

5分ほど待合室のようなところで座っていると若い警官2人組が

「どうせならパトカーで一緒にW広場まで行きましょう、財布がすぐ戻ってくるし、我々もわざわざまた警察署まで戻ってこなくてすむ」
 

...というわけで、生まれて初めてパトカーに乗りました。わずか10分のドライブ(?)でしたが、TVで見聞きしたようなパトロールの実態も垣間見え、めったにできない体験で興奮してしまいました。

肝心の財布も無事手元に戻り、日本ならお礼は1割だよなー。と考えていたら、ドイツでは500ユーロ以下のものを落としたり無くしたり忘れたりした場合はそのものの5%を渡すのが法律で決められているそうです。
買い物をした後なので、財布の中にはあまり入っておらず、謝礼金(Finderlohn)はお巡りさんと、拾い主の話し合いの結果、放棄されました・・・。

少し調べたら日本も御礼は5%からなんですね。上限は20%と法律で定められているようです。
 

恥ずかしながらお財布を落としたのは初めてではないのですが、今まで戻ってきたことがなかったので、今回はとてもラッキーな出来事でした。

研修生たちの中にはすでに夏季旅行に入ってる人もいます。旅先は気が緩みやすいので、盗難や紛失にくれぐれも注意して楽しい旅にしてくださいね。(自分のことは棚に上げ) (M.I.)

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今週はじめ、こんなビラが郵便受けに入っていました。

「デモのお知らせ」

・・・今日6月17日09:30-16:30まで学生デモがあるそうで、道路が封鎖されたり、公共移動手段が使えなくなったりするから、注意するように、と警察からの注意勧告でした。

火曜日に町まで研修生に頼まれた本を郵送しに行った所、大学のキャンパスにテントを張って泊り込みで抗議中の若者たちをみかけました。大学生というより高校生、中学生といった感じの顔ぶれでした。

いつもの「学費免除せよ」デモより、物々しい雰囲気を感じ、何事かと調べてみましたら、現在ドイツ20以上の主要都市で、大学生、中学生、高校生、失業中の若者が集まって大規模な「教育スト」をやっているそうです。子供たちにより良い教育を与えたい先生や父兄もこの「スト」を応援しているそうです。

ストライキの主旨説明サイト

その「スト」の要望は・・・。

-12年制にして詰め込み授業をするより、元のとおり13年生までの授業がいい。授業態度や取り組みを評価する「Kopfnote」はいらない。1教室に20人以上の生徒は要らない、副担任がほしい

-学費や教材費用は一切免除、国が面倒見るべきだ

-全ての職業見習い(Auszubildende、略してAzubi)に職の確保を。見習いができる職場が少なすぎる。

-学校を3つにも4つにも分ける必要はない、(現時点で9年生のHauptschule,10,11年生のRealschule,12,13年生のGymnasiumに加えて、社会的に問題のある子達用にSonderschuleなどが主な学校です)1つの学校にまとめるべきだ。

・・・挙げていくときりがないようです。学校を3つも4つも分ける必要はないと私も思いますが、今まで何十年もこのシステムでやってきて、いきなり統括すれば、また色々とトラブルが起きるんだろうなと想像に難くありません・・・。

昨日の雨がうそのように晴れ、絶好のデモ日和(?)、少なくとも天気は若者たちの味方についたようです。

問題が山積みの教育制度、あなたはどうお考えですか? (M.I.)

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今日はウェブカムを紹介します。
インターネットでその地域の現在映像が見られます。 ボンの風景

ページ内の以下の文をクリックするとボンの町の色々なところが見えます。

ボンの市庁舎から

支部の側の並木道

ボンの市場広場

市庁舎の階段から

ライン川の側

支部の側の植物園

ベートーベンハウス

ボンの国連ビルから

ボンのバスケットボール会場

ボン大学のキャンパスより

他にも、左の縦バーのWebCamから他のボン周辺の町のカメラもチェックできます。

もしかしたらすごい物を目撃してしまうかもしれませんよ!? (A.K.)

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「子供置き去り事件」

―先週日曜日、とあるドイツのカップルが北イタリアのレストランに3人の子供を(6歳、4歳、10ヶ月)置き去りにして消失した事件

やっと母親とその恋人が見つかりました。

現地では国境検問所、鉄道駅、および空港を厳しくパトロールし、このカップルの行方を追っていましたが近所の森に潜伏していたところを住民に発見されました。住人から通報されて捜索ヘリが飛び、数度の捜索の結果、見つかって身柄を拘束されました。カップルの残した日記のメモからお金がないのを苦に自殺でもするのではないかと心配されていましたが、二人とも健康上の問題はないということです。

子供たちの父親(30)は4人目の子供を揺さぶりすぎて死なせてしまい現在傷害致死で拘留中。今回の事件に対して「説明できることはない、彼女の中で子供は重要な位置を占めていた。彼女はいつもいい母親だった」とコメントしています。近所でもいいお母さんで通っていたようです。いったい何故こんなことになったのでしょうか?

恋人S.S.(24)は強盗的恐喝、窃盗、及び余罪で2011年まで拘置されますが、2日間の休暇中(注:ドイツでは刑法に従って年間21日の「休暇」が囚人に認められています)に逃亡し、ドイツ警察では捜索中でした。

子供たちの母親、I.R.(26) は拘束後、「ああするしかなかったんです」とお金がないのに子供たちがピザを食べたがって泣いたので、払わずに食べさせてあげられるベストな方法を選んだと釈明しています。

現在子供たちは安全な養護施設にかくまわれて、イタリアの子供たちと元気に遊んでいます。精神的に今のところ影響がなさそうなのは救いです。子供たちは今日、明日にもドイツの施設に引き取られ、その後祖父母の元で暮らすそうです。当然ながら母親は養育権を取り上げられました。

こんなひどい親ですが、もうすぐ自由の身になります。未成年児童置き去りの罪で告発されたあと、「休暇」から逃げたパートナーも、母親もイタリア警察に拘留されないそうです。ドイツの捜査員はS.S.に自発的にドイツの拘留所へ戻ってくるチャンスを残すそうです。

参照サイト一例

子供を置き去り、とか児童虐待とか、挙句の果てに自分の子供を殺める、という事件、残念ながら後を絶ちません。子供は親を選べません。そして小さい子供は親しか頼れる大人がいません。どうしてもこういう事件は許せません。ただ、どうすればこういった事件がなくなるのかと問われると、具体的な解決案はなにもでないのですが・・・。 (M.I.)


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ついつい主観的になってしまってすみません。子供たちに明るい未来を。

昨日はニュースが飛び込んできて興奮冷めやらぬまま地元新聞HPから情報を取りましたが、昨日の夜ニュースを見て、修正が必要だと思うので続報です。犯人の少年は17歳、事件のあった学校の元卒業生です。警官隊と撃ち合いをしたのは確かですが、足を撃たれた後自ら命を絶った、とのことです。武器は、狩猟クラブの会員だった父親から無断で拝借したものだったようです。そして大方の予想通り「殺人ゲーム」のソフトが家から押収されたようです。

襲われたのは大半が女性で、学校で亡くなったのは女生徒8人、女教師3人、男子生徒1人、そして頭部を撃たれた人が多かったようです。犠牲者のかたがたのご冥福を深くお祈りいたします。

補足ついでに、バーデン・ヴュルテンベルグ州の学校のシステムについて少し説明が必要だと思います。

Realschuleを「中学校」とインターネットのニュースと同じように訳しましたが、厳密には5年生から10年生までの子供が通う学校です。

州ごとに少しずつ違いがありますが、基本的にドイツの小学校は4年生までで、そこから子供たちは自分の将来にあった学校を選びます。(成績によって教師から次の学校を「推薦」されますが、それが絶対的とまでは言えません。ただ、教師の推薦を無視して別の学校に行っても失敗するケースが多い、と申し添えておきます)

Realschuleの他に5年生から9年生のHauptschule, 5年生から13年生までが通うGymnasiumがあります。(2004/2005年度から12年生までに縮まっています)もちろん途中で変更もできますが、在校時期を短くするのは簡単でも、例えばRealschuleからGymnasiumへ変更したい場合は成績優秀であること、外国語の授業を余分に取っていること、などなど条件が色々ついてきます。このほかにも色々な学校があり、条件も異なってくるのですが、今回は省きます。

そして前述のとおりWinnendenには2つのRealschule, Gymnasium,記憶が確かなら1つのHauptschuleがあり、学校はほぼ一箇所に固まっています。学校は町のはずれに位置しており、すぐそばには市民ホール、(Stadthalle、最近名前が変わったらしいです)さらに少し行ったところに市営プールがあります。一歩間違えば被害はもっと大きかったのではないかと想像するだけでぞっとします。

今日、明日は授業中止。あの町が普段の静けさを取り戻すのはかなり先の話になりそうです・・・。

今目にするのは物々しい映像ばかりなので普段の町を一部紹介させてください。
とある日曜日の午後の町の姿です。

17833dd6.jpeg町の中心の入り口です。道はもう少し続きます。a4230f5c.jpegマルクトと旧市庁舎です。(左)

0b9ad84e.jpeg近所の葡萄山の上から見下ろした町の様子です。



今回のニュース、どうしても主観的になってしまいます。今日も応援のクリック、ありがとうございます。(M.I.)

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