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訴訟大国のアメリカに負けず劣らずドイツの人も訴訟好きです。自分の敷地に隣の木の枝が入ってきたの、窓ガラス割った近所の子供がガラス代弁償しないのと些細なことで裁判になります。
そんな国にいながら20年近く裁判と無縁だったのはただ単に運がよかったんでしょうか・・・。ひょんなことから裁判デビューです。もっとも簡単な訴訟でしたので、6月のはずの公判は延びに延び、もう裁判取り消しなんじゃと期待したところに10月中旬やっと初公判です。
ボンの街中にあることすら知りませんでした、Landgericht(地方裁判所)に初めて足を踏み入れます。写真はNGだったので残念ながら文書のみのご紹介です。
まずは入場チェック。他の政府関係の建物もそうですが、空港と同じようなセキュリティチェックがあります。前もって必要な書類、身分証明書などのお知らせがあるのですが、そのとおりにパスポート持っていったのに誰も見てくれませんでした。x線を通してかばんの中身をチェック、携帯にカメラついてるか聞かれて入場OKです。
中は明るくて広く、モダンな感じです。ちょうど市役所を思い出しました。扱う分野ごとに分かれているようで今回自分は2階の小さな、小さなホールに案内されました。
そこには裁判官と公判中一言も発さなかったアシスタント?が机の前にすわっていました。部屋の配置はこんな具合です。ドア側が原告、小さい机、椅子二つ窓側が被告、小さい机、椅子二つ壁側が証人待機席/傍聴席、椅子7つくらいで自分はここに座っていました。
裁判官は1人で、お仕着せの黒いローブを白シャツ、白ネクタイの上に羽織っています。1日に何十件も同じような事件を裁くので目の回るようなマシンガントーク。1階の裁判の時間も1時間と決められているらしく、裁判公判にはもう次のグループが入ってきてしまいました。
裁判官は始終録音機を握り締め、全員の発言を一語一句自分で喋り直して記録します。証言があやふやになったとき有効だと思います。
被告側も原告側も弁護士は裁判官と同じ黒いローブを羽織っていました。
正直飛び交うマシンガントークにあてられて内容の半分もわからなかったのですが、まだ判決は出ておらず、示談でどうだといわれています。11月12日までに弁護士間で示談にならなかったらもう一回やり直しだそうです。
何がなんだかわからないままに「はじめてのおつかい」気分で裁判1回目の幕は閉じたのでした。
クイズ:私は何の裁判に巻き込まれたのでしょうか?正解者には拍手を差し上げます。(笑)
(M.I.)今日も応援のクリック、ありがとうございます。
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