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公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部のブログ ドイツより農業と若者の夢お届けしています
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JAEC欧州支部
ブログ作製:
JAEC Europe
性別:
非公開
自己紹介:
ドイツのボンに事務所を構える公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部です。

本ブログはA.K.及びM.I.2名が執筆しています。今日はどちらが書いているかな?

本ブログについてはこちらを参照下さい。
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日本では、一部の地域でまだ梅雨が明けない、大変な事態となっていますが、農作物に対する影響が心配になってきますね。
有明海では赤潮が出て大きな被害があったといいますから、農業ばかりではなく、第1次産業全体に危険な長雨といえそうです。

毎年のように異常気象というのを耳にするため、もはや何が異常なのか分からないくらいですが、私がドイツに住んでいてここ最近感じる異常というのがあります。

例年に無く昆虫を見かけるように思うのです。

ドイツといえば、セミがいないので夏は静かなものです。虫の音にしてもあまり聞いた事が無かったのですが、日がかげる頃になると、何処からとも無く虫の音が聞こえたりして、
「あれ、去年も聞こえたかなぁ」
と首をひねっていました。

そして、ここのところ散歩していてよく見かけるのがチョウたち。日本ではあまり珍しくも無いモンシロチョウやクジャクチョウ、ヒメアカタテハなどですが、この数年はそれほど見かけることがありませんでした。
ところが今年は庭のブットレアの花に群がったり畑の上をにたくさん飛んでいるのです。
昨年までこれほどまでにたくさんの蝶々を見たことはありませんでした。

ドイツ全土でこのような傾向があるのか分かりませんが、ドイツ中西部のボン(欧州支部の所在地)、ライン川付近では他にリューデスハイムのラベンダー花壇で大量のモンシロチョウを見かけています。マルハナバチもたくさんせっせと蜜を集めていました。

他にも、ボン近郊の草地が広がる農道を散歩していて、カミキリムシの一種が大量に交尾しているところにも出くわし、嫌な予感がしているのです。

7月号のView (ドイツのStern系写真雑誌)では、オランダのロッテルダムで異常発生したカイコガ(?)の一種の写真が載っていたのですが、ワタアメのようにガの吐く糸で包まれてしまった車や街路樹が衝撃的でした。

町中を真っ白に包んでしまうほどに大発生した蛾の幼虫たちを想像すると恐ろしいものがあります…。

また、別の新聞記事では最近北ドイツのシュトラールズンドでテントウムシの大発生があったと伝えていました。

6月に研修生を配属している農場を訪問した際に、何箇所かの酪農家で、

「今年はハエが異常に多い」

と、ぼやいていたのですが、何か昆虫達に起こっているのでしょうか?

あるいは、いつもの如く、

「気候変動の影響」

という奴でしょうか。
いつもの如くって言うのも、ちょっと異常気象に慣れすぎな気がしますが。 (A.K.)
 


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夏真っ盛り、食品が傷みやすい時期ですね。注意しなくては・・・。 度重なる食品スキャンダル、4月の擬似チーズに続きまして、今度はハムのご紹介です。(FAZ 7月16日号より抜粋)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

ハムのように見えて実は違う-豚肉皆無の偽造ハム

牛乳の代わりに植物油脂などで作る「チーズでないチーズ」が話題になった後、今度は澱粉ゲル化材、水、ほんのわずかの肉(で作られる偽ハムが問題だ。

ヘッセン州の食品監査官の調査によると、2/3のレストランでのピザやサラダのハムは上の偽ハムということが判明した。

擬似食品は健康に害を及ぼすわけでも、製造禁止されているわけでもないが、「本物」と呼んではいけない。欧州法に基づいて擬似製品は擬似と明記しなくてはならない。そうでないと消費者に対して違法な詐称行為だ。違反した場合はヘッセンの消費者保護省によると罰金、あるいは禁固1年の刑に処せられる。

食品業者とトリック

食品業者はあの手この手で擬似食品をそれらしく聞こえなくする。例えばチーズの場合「焼き上げた」などという表現で「チーズ」をうやむやにしてしまう。 使われるはずの材料をどれだけ使っていないかはハンブルグの消費者センターがオンライン公表して、物議を醸し出しているリストからもわかる。

※   Ernährung から“Lebensmittelimitate“ の記事をクリック、するとListeと右上に出てきますから押してみてください。(Pdf, 3MB)

偽造製品の販売者は公表すべき

さらに消費者保護団体は、上の偽ハム摘発検査は匿名であることに不満を持っている。「たとえ初犯でも製品と業者を公表するべき、それが偽造予防への一番近道だ」とヘッセン州栄養学専門家のH.K氏。「1回違反すると2回、3回と続くものなのだから」とK氏は4年前の食肉スキャンダルを例に挙げて語る。

現在ヘッセン州の監査官が取っている処置は、2回目以上の違反業者はオンラインで公表するという警告のみ。ただ、これでも十分な脅威になるらしい。今のところ再違反業者は見つかっていない。

イルゼ・アイグナー消費者保護相は(※ドイツでは食糧庁、農業省、消費者保護省が一つの省)、違反企業を初版から公表すること訓示、バーデン・ヴュルテンベルグ州とノルトライン・ウェストファーレン州がこれに賛成した。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

しかし、こうあの手この手でごまかされてしまうと、自分の目と舌で果たしてどこまで見極められるものかしら・・・。ごまかす割合が大きくても少なくても罰則は一緒、というのは可哀相な気もしますが、こうでもしないとニセモノが増え続けるんでしょうね・・・ (M.I.)
 


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オランダでのBBQではオランダ組に加えてドイツ組からも1名飛び入り参加。みんなの元気そうな笑顔に出会えて何よりでした。

さてさて、今回は毎度おなじみ農業雑誌、LZ29号からの抜粋です。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

お隣スイスのお話ですが、山間部St Gallen州にはトラクターではなく馬で農作業全般をこなしている農家さんがいます。A.H.さん(50)。今のご時世、機械なしでどこまで可能なのか、不都合は無いのか探ります。

お父さんの代からトラクターではなく馬だったので自分もそれが当たり前だと思っていたとHさん。13haもある土地をトラクターなしで農耕するにはそれなりの工夫が不可欠。とはいえ、全作業馬負かせと言う訳には行かず、わらの刈り取り、糞の運搬、ロールベール(サイレージ作り)などは労働者に一任しています。

しかし、わらの切り返しや、えさの持ち運び、液肥の散布などは馬との共同作業です。機械やトレーラーはトラクターと同じものでもそれを引くのが馬というところが違います。7000㎡の畑を耕すのにHさんと馬は15分かかります。

「100馬力のJohn Deereよりは早いよ」、とHさん。もちろんトラクターやもっと大きい機械を扱っているほかの同業者のように早く大量に仕事が片付くわけではありませんが、格段にのろのろというわけでもありません。馬で引く分空気もクリーン。昨今流行の「エコ農業」に入るのでしょうか・・?

Hさんのような少数派、農耕馬愛好家のために、昨今では農耕馬専用の器具や機械もできています。お父さんの時代にはなかったものです。モーターや水力ポンプもそんな機械のひとつです。

わらの刈り取りや細かい手作業は二人の息子さんと娘さん、それにポーランドからの労働力が手伝います。農場には17頭の乳牛がいます。「動物がいないと農場がさびしくってね」と笑うHさんの農場にはその他にも猫に鶏、鴨にガチョウ、孔雀も数羽います。

農作業の相棒、馬たちは現在主流の馬房ではなく、厩舎につながれています。実際に一日中つなぎっぱなしでいるわけではなく、農作業で外に出ることが多いので、容認されてもよいはずですが、2013年からは改定動物愛護法により繋ぎ止めるのはスイス全域で禁止になります。

農作業を馬に任せるわけですから、作業を自分の思うとおりに進めるためにも訓練は大事な部分です。若い馬はベテラン馬のとなりにつかせて技術を学ばせます。人間の研修生みたいなことをするんですね。Hさんは毎年冬から春にかけて1,2頭の馬を農耕用に育て上げます。

夏はわら運び、週末や夏の夜長には馬車馬としても活躍、サイレージの運搬や液肥の運搬、Hさんの馬たちは大忙しです。冬、仕事の少ない時期は若い馬たちの訓練期間です。ほぼ毎日練習します。

馬と一緒に働くというのはトラクターとは違った魅力が沢山あるとHさんは語ります。「いつでも仲間がいる」「トラクターよりえさ代その他のほうが安くつく」といったことが主な理由だそうです。

かといってこの動物大好き、自然が大好きな農家さんがまったく現在の技術と無縁かというとそうでもありません。ガレージには馬車もありますが家の前には自動車が。どちらもHさんの人生に欠かせないものだそうです。

農耕馬情報サイト  

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

馬が耕してもトラクターが耕しても行き着くところは皆同じ。たどり着くまでにどういう道を選ぶかはその人次第、ということでしょうね。 (M.I.)




マイペースなあなたも、時代に合わせるあなたもいつも応援のクリック、ありがとうございます。

今週末はオランダの研修生を受け入れている酪農家でBBQがあるということで、ほかのオランダ研修生たちと共にお邪魔してきます。

ボンからは3時間ちょっとかかります。

それでは皆さん、良い週末を! (A.K.)

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ドイツに、Byerische Jungbauernschaft(バイエルン農村青年連盟)という組織があります。
全国組織Landjugend(ドイツ農村青年連盟)の一角を担い、若き農業者のロビー活動の中心的役割を果たす組織です。農業の継続的発展(特に若い世代の活動において)を活動の主軸におき、地域農業と農村の活性化を目指しているわけですが、この組織の取組みでとりわけ有名なのが、カレンダーです。

毎年、Jungbäuerinnenkalenderという農村の若者達(特に若く美しい女性)をモチーフにしたセクシーカレンダーを作成しており、今年も2010年用のカレンダー作成に取り掛かっているようです。

試しに2009年バージョンをご覧になっていただけば分かるのですが、カレンダーは一月ずつ、スタイル抜群でセクシーな若き乙女達の写真で構成されています。

こちらは2008年バージョン→Jungbäuerinnenkalenderギャラリー2008

登場する女性達は普段農業に従事したり、農村に住んでいる普通の女の子たち。

本来真面目な組織である農村連盟がこのようなエロティックカレンダーを作成するのは何故でしょう?

言うところによれば、このカレンダープロジェクトは、農村青年の内面的に潜む可能性や自由さを開放することを目的としたキャンペーンだという事です。

「農家はいつもきつくて汚くて野暮ったい服装をしているなんて、言わせたくない!」

農村に生きる若々しく満ち足りた女性達が農業の素晴らしさをアピールする事で農業に対する間違った見識を正したいという思いもあります。

ああ、この見慣れた農業現場にさわやかに弾ける乙女達の素肌の何とまぶしい事でしょう!

同じようにオーストリアの農村連盟でも毎年セクシーカレンダーを製作しており、バイエルン農村青年連盟と提携しているようです。オーストリアの組織では、2001年の作成以来、毎年コンスタントに男性バージョン、女性バージョンを販売しています。

Jungbauernkalender(オーストリアバージョン2001年~2007年)

Jungbauernkalender(オーストリアバージョン2008年~2010年)


それにしても、一般の農家の女性がキャンペーンのために文字通り一肌脱いじゃうところが、農業に対する目線の違いなのでしょうか!?日本じゃまだちょっと考えられないですよね…。


気になる方もあるでしょうから、過去のカレンダーも御紹介しておきましょう。
ドイツ2006 Edition(Pro7のサイト)


Focus-onlineでも取り上げられています。
参加したモデル女性がその出来栄えと感想を語っています。
「いやらし過ぎず良い出来栄えで満足です」といっています。

こちらはYoutubeから。2010年の6人のモデル達です。

なお、カレンダーはホームページから購入も可能のようです。
仕事場の壁にお1ついかが? (A.K.)


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