10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
気がつけば今年もあと数週間。
毎年言うのですが「今年は特に早かった」。
今年のドイツは大雪です。バスは止まるし、飛行機は欠航するし・・・。交通関係はかなり混乱しています。
去年の生ぬくいクリスマスと違って、今年はホワイトクリスマスになりそうです。ちなみに私の住むボンでは可能性25%、例年の4倍だそうです。今も窓の外は雪がしんしんと降っています。道路に、自転車に降り積もってゆく雪はさらさらで粉砂糖のよう。粉砂糖のたっぷりかかったお菓子って食べるの大変だけれども、綺麗ですよね・・・。
そういえばドイツ組OBから「またシュトレン食べたいなぁ」とメールが来てたっけ。・・・ということで、Christstollenをご紹介します。
Stollen
一言で言ってしまえば、日持ちのするドライフルーツを入れたケーキです。特にクリスマスの時期に食べるのは「Christkindstollen」と呼ばれています。その形がおくるみにつつまれた赤ん坊の頃のキリストを思わせるから、というのですが、どうでしょう?
生地に好みの具を入れて練りこんで焼き上げた後は 溶かしバターをたっぷりかけて粉砂糖をふりかけます。これを3,4回繰り返し、厚い粉砂糖の層で覆われたら完成です。(真っ白い粉砂糖がおくるみの見立てです。)でも食べるのはじっくり熟成させてから。最低3週間は「寝かせて」ください。
その後は冷暗所にしまっておけばイースターまで持ちます。
その歴史は古く、クリスマスの食べ物としては14世紀にNaumbergで紹介されています。当時はAdventsfastenといってクリスマス4週間前から「断食」を行っていたそうですが、その間バター、ミルクは使用禁止、シュトレンは水、燕麦、菜種油からできていたそうです。(砂糖はもともと一般には高価すぎて禁止しなくても使えなかったようです)お菓子というより、パンですね。
15世紀に法皇様がじきじきに「バターを使ってもよろしい」と声明を出すまで変化はなかったようです。
その後、宮廷お抱えの料理人がクリスマス前に食べている質素なパンをフルーツなどをふんだんに使ってクリスマスのご馳走にしようと考え、今日お店でも見られるシュトレンの原型が出来上がったそうです。
現在シュトレンはアーモンド、バター、マジパン、芥子、ナッツ・・・などさまざまな種類がありますが、一番よく知られているのはやはりドレスデンのシュトレンでしょうか。ご当地菓子です。(ドレスデン製造社以外は売れない)
材料によって「純粋なドレスデン シュトレン」「純粋な ドレスデン クリストシュトレン」「オリジナル・ドレスデン クリストシュトレン」と分けて呼ばれるそうですが、「元祖」「本家」のようなものでしょうかね?ややこしいです・・・。.ミュンヒェンやケルンなどほかの地域にも「ご当地シュトレン」もちろんありますが、一番有名なものということでご紹介します。
100年以上続く伝統の材料表がこちら:
3ポンド(1.5kg)の小麦粉に対して
・ 砂糖300g
・ バター 1.25ポンド
・ 0.25ポンド牛脂(最近はラードが多いようです)
・ 1.5ポンドラムレーズン
・ 0.75ポンドレモンピール
・ 0.75ポンド アーモンド
・ 生イースト 110g
・ 塩ひとつまみ
・ 牛乳250ml
そういえば、現役さんで「友達とシュトレン作るんです」と言ってた子はうまくいったのかしら・・・。
ドイツ語圏の皆さんだけでなく、今年の冬はみなさんの国の伝統のお菓子、作ってみませんか?
今日も応援のクリック、ありがとうございます
管理人のみ閲覧可