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一昔前までは20時以降に営業している商店はなかったドイツ。2006年にそれまで国の法律で守られていた開店時間が州の判断に任せられるようになって以降、続々と営業時間を延ばす店が増えています。
22時閉店が珍しくもなくなり、最近は24時まで営業の看板も目にするようになり、便利な世の中になったものだな、と感心もしながら一抹の寂しさも感じます。
20年ほど前は平日は18時まで、水曜、土曜は午後から休み、日、祝日は当然お休みが当たり前だったのですが・・・。日本から来たばかりの頃、あまりにもお店が開いてないので、みんな何するんだろうとお店の人にきいたことがあります。「昼寝」、「散歩」、「家の用事」・・・。返ってきた答えで覚えているものです。
それまでも日曜、祝日が休みとはいえ生活に必要なパン、花屋さんは午前中開けても良い(訪問時にお花は不可欠と言うことで)など例外はありました。クリスマスシーズンの他年に4回、13-18時までお店をあけてよかったりもしたのです。
開店時間規制緩和の一因としてライフスタイルの変化があげられています。共働き、フレックスタイム制の増加にともなって普通に18時に閉まる店では消費者のニーズに答えられないということのようです。消費者の便利さもさることながら、雇用、利益の増加に繋がらないかと期待されています。夜が遅い友人は22時になってものんびり買い物が出来ると喜んでいましたが、実際行ってみるとお店は開いていてもがらーんとしてお目当ての品物がもうなかったり、店員さん眠そうだったり・・・。売り上げ増加に貢献、してるんでしょうか・・・?とはいいつつも出勤時間が早くなっても朝ごはんスーパーで調達するなどちゃっかり恩恵にあずかっているんですが・・・。
このぶんだと24時間営業のコンビニエンスストアが歓迎される日もそう遠くないかもしれません。そんな日が来る方がいいのか、来ないほうがいいのか、考え事の増える今日この頃です。(MI)
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