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毎年恒例の家政研修+農場視察の季節がやってきました。
私は関係機関で打ち合わせなどあったりした後、週末にかけて3年ぶりにチューリッヒから1時間半、スイスの26州のうち最大面積を誇るGraubünden(グラウビュンデン)はSchiersの家政学校へ研修生を訪ねてきました。みんな笑顔。学校では「楽しく学んでます」(男子は期間が短いので)「男子も女子と同じ期間がいいです」。学校は充実しているようです。
当時停電になったり、寒さで凍えた思い出があったので懐中電灯をつめたり、真冬のセーターを詰めたりしたのですが、今年はまだ暖かいのか、凍えもせず、ブレーカーも落ちず、快適に過ごせました。・・・といっても山の上は3年前と変わらない雪景色です。
家政学校では料理、テーブルセッティング、編み物織物他手芸などなど様々な「家政」が学べますが、(スイス、特に女子の農業研修には家政が3割から7割含まれています)農場視察&遠足も楽しみの一つです。
今年の研修生の希望でアルペンホルン(Alphorn)を聴きたいというリクエストがあり、家政学校からバスで30分ほど上った山へ趣味でアルペンホルンを吹いているおじさんの音楽を拝聴しに行きました。趣味と言ってもアメリカで公演したりしていらっしゃるそうですからセミプロ、というやつですね。おじさんの待つ山小屋までの道のり、雪がかなり深く、ころぶたびにリュックから何かが落ちたような気がしますがきゃっきゃはしゃぐ研修生の後ろを頑張って付いていきます。「雪の中へダイブしてきました」確かに雪がまだ残っていますが、だいぶしていない筆者の方がついてる雪が多いのは・・・。
標高1200mの山の上で聴いたホルンは何処か染み渡るような、落ち着くような音色でした。
(写真では音が出ないのが残念です)「これで四方雪に囲まれていなければもっと反響がよいんだがなぁ」とおじさんちょっぴり残念そう。
(研修生全員トライしましたが音が出た子は少なかったです)
演奏の後はアルペンホルンの由来や、おじさんのホルンとの出会いなど音の効果や、スイスの歴史など交えて拝聴。おやつにチーズや、サラミ、暖かいリンゴのお茶など頂き寒さで凍えてた研修生にも笑顔が戻ります・・・。
(若干戻ってないようです)
すっかり暗いですが、まだ17時前でした。
次の日土曜日はSchiersから電車で1時間ほど離れたScuolで乗馬に挑戦です。標高1465m!昨日よりさらに高い山を45分ほどかけて歩きます。前の日ほど雪に足をとられないものの氷に悩まされどおしです。滑る、滑る・・・。雪に慣れてる子は何処拭く風といった感じでしたが、前日に続いてあちらこちらで聞こえる悲鳴・・・。でもすぐに起き上がれる研修生。鍛え方が違います。
一方スニーカーの研修生よりも丈夫な靴にもかかわらず滑って転べば起き上がれないM.I.
冬靴はいていったのにあそこまで無様に転ぶとは・・・面目が立ちません。
ようやくついた牧場では馬がスタンバイ。(お尻だけでごめんなさい)
「自分の乗る馬は自分で世話しましょう」蔵を置く前にお手入れ&ブラッシング、牧場のお姉さんに手伝ってもらって鞍置き、あとはヘルメットかぶってのるばかり。・・・。
良く分からないうちになんだか物々しい空気が・・・。その少し前
別の馬が気持ち良さそうに走ってるなーとのんびり眺めていたのですが・・・。脱走でした。一時「柵をとじて!」「すぐ戻る!」全頭回収するのに30分は掛かったでしょうか?(感覚的に。もっと短かったかもしれません)手袋無しの指先に感覚がありません。何でも自力で柵を開けたとか。賢い馬達です。
ハプニングも収まりようやく乗馬にトライ。でも待った甲斐はあったというものです。くっきりと青い空に白銀の山、森・・・。スイスならではの景色にはみな満足してくれたことと思います。ちなみに馬の手綱引くのに精一杯で写真がありません。他国現役sはスイス組みから見せてもらってください。みんな器用に馬に乗りながらとっていましたよ。
自分の靴も滑りますが、牧場のお姉さんによると「馬はもっと滑るわよ。蹄鉄って人間にしてみたらハイヒールのようなものだから。」・・・なるほど。じゃあ、野生の馬なら滑らないのかしら・・・。
ハプニングのお陰でご主人のお話はカットされましたが、美味しいお昼をレストランで頂き大満足です。
心も体も軽やかに。
土曜日の晩は男子にとっての最終日。みんなで飲み会&座談会です。夜中の3時ごろまで盛り上がっていたようです。
全員集合~♪
なれない土地で色々ありますが、スイス組一同、元気に頑張ってます!
スイス組みも、もちろんオランダ、デンマーク、ドイツ組みも!!
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