公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部のブログ
ドイツより農業と若者の夢お届けしています
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デンマーク研修生と一緒に周った農業視察第2弾です。
★Arla
Arlaという乳業会社があります。テトラパックの牛乳に始まりチーズやヨーグルト、スキムミルク、フレーバーミルクなど、乳に関するあらゆるビジネスを手がけるスカンジナビア最大の(スウェーデンArlaとデンマークのMD Foodsが2000に合併して誕生した)会社です。
ArlaデンマークではDanish Crownと並んで最大規模の会社ですが、デンマークの基幹産業が農業であり、デンマーク農業の重要性を真っ向から証明してくれる大規模フードビジネスは、日本においての自動車産業であり、トヨタの存在と比較できるのではないでしょうか?
何箇所かの倉庫、工場がある中で、私たちはArla最大のChristiansfeldの工場とHøgelundのチーズ工場を見学させていただきました。
まずは製乳工場。中は衛生にうるさい(当たり前)場所ですので、みんな宇宙服のようなウェアを着せられて、いざ工場内へ。
何とも、怪しげです。
ここChristianfeldの工場ではデンマーク各地に発送される多くの牛乳類の生産が行われています。
説明してもらった一連の生産ラインについてメモ。
まず、タンクローリーで運ばれてきた牛乳はラボで衛生検査を行います(イレギュラーな物質とかも)。
これに合格したら巨大なタンクに貯蓄され、低温殺菌(ヨーロッパはこちらが主流)を行います。
セパレーター(遠心分離機)を通してクリームとそれ以外のものに分離し、必要に応じてクリームを戻したりして成分を調整します。
たとえば、3.5%牛乳だったり、1.5%、0.5%、スキムミルクなどを作ります。
そして、それぞれが別々パイプラインを通ってタンクに貯蔵されて、それぞれの生産ラインでパッキングされていきます。
目まぐるしく動く生産ライン。効率化された無駄の無い動きにみんな目が釘付け。
ここの生産ラインでも日本の機械が活躍していました。
この工場では製品を緑色の規定ボックス(1箱牛乳パック15本いり)に詰めて輸送するそうです。
一日に3万ボックスが出て行くということでした。
こちらがそのボックス。
工場を訪問したのは9時ごろでしたが、出荷作業はとっくに終了し、製品の生産ラインとラボラトリーが中心で仕事をしている時間でした。倉庫に一番活気があるのが夜中の12時から。多くの労働者が巨大な冷蔵庫内を縦横無尽に走周るのだそうです。
昼夜逆転の職場ですね。
あと、面白かったのはUSアーミー用の乳製品があること。
アメリカ軍の基地などがあると大口の取引先になりのだそうです。その証拠にUSアーミー用の生産ラインがありました。
表示もリットルではなくガロンです!
さて、次はチーズ工場。
こちら、何のチーズかわかりますか?
ブルーチーズですね。カビが見えてきています。
デンマーク何処でも手に入れられるArlaのブルーチーズ。好き嫌いはあるにしても、デンマーク人は大好きです。わたしも美味しいと思いますが、風味を「カビ」と認識してしまうとまったく受け入れられない味なのだとか(ブルーチーズ嫌いの研修生談)。
Høgelundのチーズ工場はちょうど今生産ラインの改築中で乳からの生産が見られなかったのですが、面白かったのは乳にスターターやレンネット(チーズの素)を入れる段階で、桶を使わずユニットに分けられた小さなバスタブ状の容器を利用しているところです。
ベルトコンベアー式に個別に作る事で生産スピードがぐんと上がったということでした。
チーズの型に入れる作業まで全てオートマチックです。
日本人にはとっつきづらいブルーチーズですが、日本にも輸出しているということでした。
スーパーで見かけるかもしれませんね。
因みに、ずーと昔から気になっていた事を、説明してくれた女性に訪ねてみました。
「パンとかに付くアオカビありますよね。あれってブルーチーズのカビですか?」
「全然違います。」 きっぱり。
納得して、今後もパンに付いたアオカビは食べないようにしたいと思います。
(A.K.)
お腹が痛くなったら薬を飲む前にまずアグトレワンクリック!
ありがとう!
★Arla
Arlaという乳業会社があります。テトラパックの牛乳に始まりチーズやヨーグルト、スキムミルク、フレーバーミルクなど、乳に関するあらゆるビジネスを手がけるスカンジナビア最大の(スウェーデンArlaとデンマークのMD Foodsが2000に合併して誕生した)会社です。
ArlaデンマークではDanish Crownと並んで最大規模の会社ですが、デンマークの基幹産業が農業であり、デンマーク農業の重要性を真っ向から証明してくれる大規模フードビジネスは、日本においての自動車産業であり、トヨタの存在と比較できるのではないでしょうか?
何箇所かの倉庫、工場がある中で、私たちはArla最大のChristiansfeldの工場とHøgelundのチーズ工場を見学させていただきました。
まずは製乳工場。中は衛生にうるさい(当たり前)場所ですので、みんな宇宙服のようなウェアを着せられて、いざ工場内へ。
何とも、怪しげです。
ここChristianfeldの工場ではデンマーク各地に発送される多くの牛乳類の生産が行われています。
説明してもらった一連の生産ラインについてメモ。
まず、タンクローリーで運ばれてきた牛乳はラボで衛生検査を行います(イレギュラーな物質とかも)。
これに合格したら巨大なタンクに貯蓄され、低温殺菌(ヨーロッパはこちらが主流)を行います。
セパレーター(遠心分離機)を通してクリームとそれ以外のものに分離し、必要に応じてクリームを戻したりして成分を調整します。
たとえば、3.5%牛乳だったり、1.5%、0.5%、スキムミルクなどを作ります。
そして、それぞれが別々パイプラインを通ってタンクに貯蔵されて、それぞれの生産ラインでパッキングされていきます。
目まぐるしく動く生産ライン。効率化された無駄の無い動きにみんな目が釘付け。
ここの生産ラインでも日本の機械が活躍していました。
この工場では製品を緑色の規定ボックス(1箱牛乳パック15本いり)に詰めて輸送するそうです。
一日に3万ボックスが出て行くということでした。
こちらがそのボックス。
工場を訪問したのは9時ごろでしたが、出荷作業はとっくに終了し、製品の生産ラインとラボラトリーが中心で仕事をしている時間でした。倉庫に一番活気があるのが夜中の12時から。多くの労働者が巨大な冷蔵庫内を縦横無尽に走周るのだそうです。
昼夜逆転の職場ですね。
あと、面白かったのはUSアーミー用の乳製品があること。
アメリカ軍の基地などがあると大口の取引先になりのだそうです。その証拠にUSアーミー用の生産ラインがありました。
表示もリットルではなくガロンです!
さて、次はチーズ工場。
こちら、何のチーズかわかりますか?
ブルーチーズですね。カビが見えてきています。
デンマーク何処でも手に入れられるArlaのブルーチーズ。好き嫌いはあるにしても、デンマーク人は大好きです。わたしも美味しいと思いますが、風味を「カビ」と認識してしまうとまったく受け入れられない味なのだとか(ブルーチーズ嫌いの研修生談)。
Høgelundのチーズ工場はちょうど今生産ラインの改築中で乳からの生産が見られなかったのですが、面白かったのは乳にスターターやレンネット(チーズの素)を入れる段階で、桶を使わずユニットに分けられた小さなバスタブ状の容器を利用しているところです。
ベルトコンベアー式に個別に作る事で生産スピードがぐんと上がったということでした。
チーズの型に入れる作業まで全てオートマチックです。
日本人にはとっつきづらいブルーチーズですが、日本にも輸出しているということでした。
スーパーで見かけるかもしれませんね。
因みに、ずーと昔から気になっていた事を、説明してくれた女性に訪ねてみました。
「パンとかに付くアオカビありますよね。あれってブルーチーズのカビですか?」
「全然違います。」 きっぱり。
納得して、今後もパンに付いたアオカビは食べないようにしたいと思います。
(A.K.)
お腹が痛くなったら薬を飲む前にまずアグトレワンクリック!
ありがとう!
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