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公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部のブログ ドイツより農業と若者の夢お届けしています
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JAEC欧州支部
ブログ作製:
JAEC Europe
性別:
非公開
自己紹介:
ドイツのボンに事務所を構える公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部です。

本ブログはA.K.及びM.I.2名が執筆しています。今日はどちらが書いているかな?

本ブログについてはこちらを参照下さい。
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またまた新聞で面白い記事を見かけたのですが、東イギリスの田舎、Edgefieldのとあるパブでは物価高騰を受けて、支払いの際に持ち込み食材の「物々交換」を承認しているそうです。
 
“The pigs“ というそのパブでは、ビール1パイント(0.5lより少々多め)に対してウサギ一羽、キジ1羽、じゃがいも1キロ、または新鮮なフルーツ1kg、あるいは卵1ダース、はたまた鯖3尾・・・といった現物支払いが認められています。

パブの入り口にはこんな文句が。「ご自分で栽培した野菜、育てた動物、仕留めた動物、あるいは盗んできたものが、うちのメニューにふさわしいものだと思ったなら持ってきて下さい。商談にのりましょう。」「盗んできた」とは穏やかではありませんが、要は大手スーパーマーケットよりずっと新鮮で高品質のものを調理できるということです。この店の売りは、素朴な家庭料理。そんな家庭料理にぴったりの持ってきてもらった食材を、その場で調理して、別のお客さんに出します。
「今日のウサギは美味しかったよ。」
「こちらにそのウサギを撃った人が座っています。」
こういった掛け合いも可能。まさに「顔の見える」食材です。
 
この店の年若い支配人、Cloe Waseyさん(24)は「人々の景気が悪くなればなるほど、物々交換制度の人気が上がっています。昨今のデフレを受けて物々交換は最近好調です」と語っています。
何でもすでに2年前からこの試みは始まっているとか。
常連のタクシードライバー、Derek Feast さん (64)によると「このやりかただとますます我が家のように感じるよ」だそうです。
 
ますます不安になる金融事情。こういった物々交換が盛んになっていける要素は十分だと思うのでですが、
ビール一杯に対してじゃがいも1kgとはお客さん、損をしてないのかな、とちょっと考え込んでしまう記事でした。
 
MI)
 
ニュースソース:http://www.general-anzeiger-bonn.de/


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世の中「カネ」とは言うけれど、カネだけあっても動かない。
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前に紹介した「非喫煙者保護法」のもと、小規模の飲食店では室内喫煙禁止というニュースですが、ちょっとした進展がありました。

先日の新聞に、カールスルーエにある連邦憲法裁判所(BVG)では7月30日、ベルリンと南西ドイツのバーデンヴュルテンベルグ州のバーに関する喫煙禁止条例は法律違反、との判決を下したと言う記事が載っていました。

数々のイベント時の特例や喫煙部屋と禁煙部屋があるレストランなどの例外が競争率を低下させる原因になると認めたのです。徹底的にレストラン及びバーでの室内喫煙を禁止しているバイエルン州とすでに小規模バーでも喫煙を許可しているザールランド州以外の12州も似たような条例を作っていることから、ドイツ16州のうち14州がこの決定に従うことになります。

一部屋しかない(喫煙部屋と禁煙部屋にわけられない)75㎡以下のバーでは「喫煙バー」の看板を掲げる限り今までどおり室内での喫煙を許可する、という判決を出しました。これによって全国70,000件の小規模酒場ではタバコが吸えることになります。

ただし、喫煙バーでは18歳未満お断り。自家製料理の提供もNGです。前にご紹介した「喫煙クラブ」より条件が厳しくなっています。(ドイツでは現時点で喫煙は18、飲酒はアルコール度の弱いものなら16歳からOKです。)
 
ちなみに同じ小規模といえどもレストランでの喫煙禁止は今までどおり。大規模にも小規模にも当てはまらない100㎡以下のバーなどは宙ぶらりん状態です。

ある判事は飲食店での喫煙禁止条例は非喫煙者の健康保護、という大変重要な役割を担っており、法律に違反は全くしていない、むしろ特例や例外などを作らず屋内全面禁煙にするべきだと力強く述べています。

・・・何となく小規模飲食店の商売上がったり、という状況に変わりはないような気がしてきました・・・。
 
7月1日以降すでに完全禁煙、あるいは喫煙クラブに移行している小規模飲食店主たちの反応ですが、とりあえずその当時決めたとおり続ける、というのが大半のようです。とある完全禁煙に移行したレストランでは、このカールスルーエでの判決が下ってからすぐに室内で灰皿を所望する顧客が何人もいたとか。やはり外で吸うより中で吸いたいものなのでしょうか。

店の雰囲気が好きだからと、非喫煙者でも喫煙クラブに入る人も結構いるようです。かくいう私もタバコは吸ったことはありませんが、友人と一緒にボンのとある小さなバーで喫煙クラブのメンバーになりました。名前と連絡先を申告するという簡単なものでしたが。店主によると「メンバーの半分は非喫煙者よ」とのことでした。
 
今度の移行期限は2009年12月31日。
それまでに現存の法律を各州ごとに公正に改正することが待たれます。(MI)
 
 

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タバコの煙のように夏がはかなく消えていきそうです。
今日もクリック、ありがとうございます。

 今日読んだ新聞に面白い記事が載っていたのでご紹介させてください。

今している仕事とはまったく違う分野の仕事にあこがれている人も少なくないはず。でも実際に行動に移すのはほんの一握りの人のみです。そんな中から大手自動車販売業者の内装デザインの仕事から一転、オーガニック食材のみを使った手作りアイス屋さんに転職した青年がいます。ノベルト・トゥルクサさん(33)、自分で改造したアイスモービルに材料を詰め込んで今日もケルンの街を走ります。

普通の会社員としてではなく、もっと人とふれあえる仕事に就きたい、そう思っての転職にはうなずけますが、そもそもなぜにアイス屋さんなのか、それは去年の休暇でとあるイギリスの億万長者が彼の財産の基盤をアイス売りとして作りあげた、という記事を読んだからだそうです。すでにその休暇中からインターネットでアイスモービルとレシピ集の検索にいそしんでいたとか。転進の計画は、専門書とインターネットのみであとは自分の力で切り開いたそうです
どこにきっかけが転がっているかなんて本当にわからないものですね。
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街角のアイス屋さんです

売っているのはマンゴーミント、ニワトコヨーグルト、スペルト小麦入り牛乳、インドのチャイなど一風変わったアイスです。どのアイスもオーガニック、添加物は一切使用していません。お値段は1ユーロとまあ標準。今日日80,7%が工業化されているアイス業界で16%が手作り。しかもオーガニックはまだ数えるほどでしかありませんのでかなりの冒険といえるでしょう。

オープンにこぎつける前は他にも「ホワイトチョコとブラックオリーブ」「ミルクチョコレートと塩味ピーナツ」など試作したようですが、うまくいかなかった模様。現在も町のアイス屋さんに場所を借りて試行錯誤とか。店主とも仲良くなり、アイディアも交換し合えている、とのことで、もっと人と触れたい、という第一の希望はかなっているようです。
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スタンダードはバニラ、チョコ、イチゴ。

第二の億万長者になる夢ですが、こちらは微妙。普通の会社員と違って、収入は不定期だし、アイス屋さんは天気に大きく影響されます。アイスが売れない冬の間はどうする、という課題も残っています。「オープンしてからやっと一月、これからのことはわかりません」と語るトゥルクサさんですが、彼にはまだ自動車内装の仕事に戻る、という奥の手があります。職場で気に入られていたので、いつでもフリーランスでもどってきていいとのお達しがあるようです。逆に最後の保障があるからこそできた冒険かもしれませんね。

今度ケルンの広場に行ったときは目新しいアイスモービルがとまっていないか探してみようと思います。 (MI)

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記事を書いていて食べたくなったので買ってきちゃいました。

 参考資料:http://www.general-anzeiger-bonn.de/

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アイスがおいしい季節ですね。暑さに負けずにクリックをお願いします

 
今支部事務所のあるNRW州は夏休み。お昼どきでも小学生くらいの子供たちや家族連れをよく見かけます。ドイツでは州によって夏休みの時期がかなり違います。例えばここNRW州は6月末からお休みですが、南のほうの子供たちは7月末まで学校です。
 
働くと同じくらい休むのが大事なドイツでは3週間以上の纏まったお休みを使ってバカンスを楽しみます。しかしシーズン中は値段が高く、少しでも旅費を安く上げようと子供の休暇をシーズンオフまで自主的に延長あるいは前倒し(要はサボりですね)させる親が増えていると、最近読んだ新聞記事に載っていました。
 
どうやって休ませるかという手段ですが、子供を病気ということにしているのが一般的なようです。ただし、せっかく苦労して延長しても、子供の仮病が学校側にばれたら、1000ユーロまでの罰金が待っています。バイエルン州文部省の代表者によると義務教育課程の子供が授業に出ないのは犯罪行為に等しい、ということだそうです。
 
学校側の対応ですが、基本的に休みは校長あてに申請すれば「正当な理由」、例えば親戚に不幸があった、親が急病にかかったなどは休暇延長などの理由にはなるが、「親の休みがその時期にしか取れないため」、「その時期を逃がすと飛行機代が高くなるため」などと正直に書いても理由としては不十分、とのことです。・・・ごもっともですよね・・。
 
最もすぐに罰金刑、というわけではなく、初回は文書にて警告、2回目は成績証明書に注釈がつき、3回目には地域治安局、および学校からそれぞれ最高500ユーロまでの罰金が請求されます。こちらのことわざで "Alle gute Dinge sind drei (3度目の正直)"という言葉があるのですが、悪いことでも3回ともなると放っては置けない、ということでしょうか。
 
子供の学校休暇を延長あるいは前倒しさせてまで旅費を安く上げようという倹約精神は見事ですが、上手くいかない場合は返って大損です。そのリスクを抱えてまで休みを延ばす価値はあるのでしょうか? ちょっと不思議に思ってしまいました。

(MI)

参照新聞社:http://www.general-anzeiger-bonn.de/

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教育と休暇の関係について一言ある方もない方もクリックお願いいたします。

 

7月1日、通称「ボンの穴」と呼ばれるボン中央駅地下の周辺が飲酒禁止となりました。

これで地下や駅にたむろしているアルコール依存症のおじさんたちはいなくなる計算です。

 

違反者には5~1000ユーロの罰金、あるいは禁固刑が科せられます。・・・こう書くと昨日の煙草の件とほぼ一緒ですが、こちらはあくまでボン市が考案した対策で、全国の駅の周りで同じ規制をしているわけではありません。

・・・むしろ他の駅では、飲酒取締りをしなくてはならないほど、駅のマナーはひどくないと思います。
もともとボン中央駅の地下は至って評判が悪く、折角遠路はるばるとやってきた訪問客も、一度で懲りてしまって「私はボンなんかもう行きたくないから、あなたが来て」と言われる始末です・・・。

私もボンに住んで間もないころは、酔っ払いのおじさんにアジア特有の細い目をからかわれたり、おばさんに絡まれたりと色々ありました。今はなるべく駅の地下には近寄らないようにしています・・。

 

ちなみにあくまで飲酒が禁止なのであって購入するのはOKです。

従ってキオスクなどのお店に影響はありません。
ここも禁煙制度と違うところですね。

通行人はこの対策に「駅の治安が良くなる」とおおむね賛成ですが、一部の見識者は、「ただ単にたむろする場所が移動するだけではないか、禁止しても大元を解決しないと意味がないのではないか」と危惧しています・・・。

実際に禁止2日目の今日、駅から少し離れた噴水の周りで数は少ないものの、いつものようにたむろしているアルコール依存症のおじさん、おばさんを見かけました。やはり場所が移動するだけであまり変わらないような気がしました。ボン市も警察、慈善団体Caritasを挙げて相談室、駅以外の場所の斡旋、その他のサポートプログラムを実施中とか。なんとしてもこの試みを成功させようと言う意気込みです。

 

もっとも新聞記事を読む限りでは「禁止されようが何しようが俺はここで飲む」と引き続き駅横の階段で飲む宣言をするアルコール依存症のおじさんもいるようなので、実際に駅の風紀が良くなるのかはまだ謎のままです。2,3ヵ月後にはどこからの訪問者も気後れしないような駅になっているといいな、と思う反面、おじさんたちが散らばってしまうと市も警察も管理しにくいだろうな、と不安も広がるアルコール取締り対策なのでした。

 

MI)

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