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前々から取り沙汰された農業用燃料税の低下ですが、黒星続きの他のテーマとは違い(農薬規制問題、乳製品価格大幅下落問題など)、やっと農家側の言い分が認められ、およそ半分に下がることになりました。今現在農業機械運転に使う燃料にかかる税金は1リットルにつき40セント、(6/15現在のレートで約55円)
これが今回連邦政府で可決された燃料税法改正により、約26セントに下がります。
対する欧州近隣諸国は、デンマーク0,3セント、フランス0.6セント、ベルギー1,8セント、オランダ7,7セント、イタリア9,2セント(いずれも農業用燃料1リットルにつき)...とどの国をとってもドイツよりはるかに下です。
「これではコストがかかりすぎ、低コストの近隣諸国とまともな競争ができない」、という農家さん側の意見が全面的に認められた形での減税処置のはずなのですが、半分減ったくらいでは全然追いついていない気がします・・・。DBVでは長期戦で他国に肩を並べるくらいまでに税金を下げようとしているようです。
ちなみに、日本の軽油取引税額は普通でも1リットルにつき32.1円、これが農業用には免税されるそうですので、ドイツは日本にも負けていることになります。
ここで、ドイツ農民連盟(DBV)が最近作ったHPをご紹介させてください。
スローガンは“Danke, jetzt reicht’s!“ (直訳:ありがとう、もう沢山だ!>意訳:もう我慢できない!)
ここでは今農家の人が抱えている問題、その解決策についての要望、消費者へ向けてのメッセージなどが読みやすく掲載されています。
主な要望は3つです(HPではABCでごろよく纏めてありますが、和訳上変更します):
1) 売り上げの上昇と市場の活性化>酪農家の業務提携を推進、輸出払い戻しの保障、加工補助金の支払い、「擬似チーズ」など擬似食品の禁止
2) 負担と費用の減少>農業用燃料の納税額を他のヨーロッパ諸国に並んで1リットルあたり10セント以下に抑えるべき
3) 農家の財源と流動性の確保>12月31日に予定されている直接補償の支払いを7月1日に前倒し
最後の3)については、6月8日現在政府、州、銀行の間で話が進んでいて、7月1日に前倒し出来そうです。
無利子で直接補償の70%まで貸し付け、同時に4年間の低利子貸付も可能になります。
現在経済不況のあおりを受けて、ドイツの農家さん(酪農に限らず、野菜、畑作、養豚など分野問わず)の利益マイナス額は月々総額8億ユーロにも上るそうです。
経済が緩やかに回復しつつあるとは耳にしますが、その回復ぶりが一刻も早く、第一次産業である農業界にまで届くよう願っています。
農業市場の活性化と連続白星を祈願して、クリックよろしくお願いいたします。
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