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公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部のブログ ドイツより農業と若者の夢お届けしています
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JAEC欧州支部
ブログ作製:
JAEC Europe
性別:
非公開
自己紹介:
ドイツのボンに事務所を構える公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部です。

本ブログはA.K.及びM.I.2名が執筆しています。今日はどちらが書いているかな?

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海外で農業を学ぶと言ってもピンとこない場合が多いものです。将来農業をするということが海外留学(海外研修)と結びつかない人も多いのではないでしょうか。

農業で生活するためには、

・農地環境を把握し
・栽培(育成)技術力を磨き
・確実な販売ルートを構築する


ことが大切です。

そして、それを手っ取り早く習得するのならば、日本で農業を学ぶのが一番よく、そして効果的と言えるでしょう。

それでもあえて海外で農業を勉強する価値というのがあると私達は考えています。


まず、皆さんが考える農業像を思い描いてください。
さあ、何が思いつきましたか?














tannbo.jpg






きっと、「手ぬぐいをかぶり」「モンペを履いて」「鍬を振るう」「老人」が頭に浮かんだ人があるのではないでしょうか。日本の田舎でよく見かける、或いは見かけるような気がする農作業風景が頭に浮かびませんでしたか?

traktor.jpg






あるいは、「農業機械」や、「具体的な農作業」「農作物生産」が思いついたでしょうか?農業現場がありありと思い浮かびましたか?もしこちらが思いついたとしたら、農業が身近な人か、農業に従事する人でしょう。


上に二つの例を出したように、人によって農業に対するイメージが異なります。農業がどのぐらい身近にあるかだけでも観点が変わるのです。

例えば、農業を職業とする人が農業をあまり知らない人の偏ったイメージを聞いて、
「そりゃ間違ってる!」
と言っても、何故、どこがどう違うのか分かりません。
それは知らないからです。


ここで話を戻して、何故海外で農業を学ぶのかは、まさに国際間での
「そりゃ間違ってる!」
を埋めることにあると思います。

今の時代、インターネットだってEメールだってあります。国際電話も安くなり、たくさんの書籍も出ています。本当に国際間の差異を埋めようと思えばそういった手段を使うだけでもかなり事は足りるのではないかと思います。

しかし、人間は経験する事でより実感をもって理解できるものです。海外研修の価値はそこにあるのです。

最後に1つ例を挙げましょう。

オランダのとあるパプリカ(大きくて甘いピーマン)農家ですが、温室経営面積6haで、最盛期の出荷量は日に3トンを超えます。パプリカの市場価格が1kg当り2ユーロとすると、3000kgのパプリカが6000ユーロになります。たった1日で約100万円(1EUR=160円)が生まれるのです。一週間(土日休み)で約500万円に相当します。

「そりゃおかしい!」

と思うかもしれません。でも、それを可能にする世界がこの地球上には存在しています。
そして、そういう農業が存在する世界に日本の農業も存在しています。

日本の農業が危ない、自給率が下がった、外国産の農作物が日本を埋め尽くす、などと見えない不安が広がっていますが、外国へ出てみれば見えてくる部分も随分あります。

そういった意味で私達は将来農業を目指す人が外国へ出て行ってみることを心から勧めているのです。


jaec.gif

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