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公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部のブログ ドイツより農業と若者の夢お届けしています
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JAEC欧州支部
ブログ作製:
JAEC Europe
性別:
非公開
自己紹介:
ドイツのボンに事務所を構える公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部です。

本ブログはA.K.及びM.I.2名が執筆しています。今日はどちらが書いているかな?

本ブログについてはこちらを参照下さい。
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この土日はデンマーク研修生の春季会合。

3月16日からそれぞれの農場へ配属されて1ヶ月がたっていますが、どうやって過ごしてきたか、問題はなかったか話を聞きに行ってきます。

この間電話した時は元気そうでした。
会えるのが楽しみです。

ボンからデンマーク国境まで約600km

会場はそこから約100km先のヴァイエン(Vejen)という町です。自動車で行くので約7時間ですね。休憩含めて9時間。明日はほとんど車の中です。

ヴァイエンは毎年同じ会場ですから、デンマーク研修OB/OG の方ならば懐かしく思われることでしょう。


それでは、行ってきます!!


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海外で農業を学ぶと言ってもピンとこない場合が多いものです。将来農業をするということが海外留学(海外研修)と結びつかない人も多いのではないでしょうか。

農業で生活するためには、

・農地環境を把握し
・栽培(育成)技術力を磨き
・確実な販売ルートを構築する


ことが大切です。

そして、それを手っ取り早く習得するのならば、日本で農業を学ぶのが一番よく、そして効果的と言えるでしょう。

それでもあえて海外で農業を勉強する価値というのがあると私達は考えています。


まず、皆さんが考える農業像を思い描いてください。
さあ、何が思いつきましたか?














tannbo.jpg






きっと、「手ぬぐいをかぶり」「モンペを履いて」「鍬を振るう」「老人」が頭に浮かんだ人があるのではないでしょうか。日本の田舎でよく見かける、或いは見かけるような気がする農作業風景が頭に浮かびませんでしたか?

traktor.jpg






あるいは、「農業機械」や、「具体的な農作業」「農作物生産」が思いついたでしょうか?農業現場がありありと思い浮かびましたか?もしこちらが思いついたとしたら、農業が身近な人か、農業に従事する人でしょう。


上に二つの例を出したように、人によって農業に対するイメージが異なります。農業がどのぐらい身近にあるかだけでも観点が変わるのです。

例えば、農業を職業とする人が農業をあまり知らない人の偏ったイメージを聞いて、
「そりゃ間違ってる!」
と言っても、何故、どこがどう違うのか分かりません。
それは知らないからです。


ここで話を戻して、何故海外で農業を学ぶのかは、まさに国際間での
「そりゃ間違ってる!」
を埋めることにあると思います。

今の時代、インターネットだってEメールだってあります。国際電話も安くなり、たくさんの書籍も出ています。本当に国際間の差異を埋めようと思えばそういった手段を使うだけでもかなり事は足りるのではないかと思います。

しかし、人間は経験する事でより実感をもって理解できるものです。海外研修の価値はそこにあるのです。

最後に1つ例を挙げましょう。

オランダのとあるパプリカ(大きくて甘いピーマン)農家ですが、温室経営面積6haで、最盛期の出荷量は日に3トンを超えます。パプリカの市場価格が1kg当り2ユーロとすると、3000kgのパプリカが6000ユーロになります。たった1日で約100万円(1EUR=160円)が生まれるのです。一週間(土日休み)で約500万円に相当します。

「そりゃおかしい!」

と思うかもしれません。でも、それを可能にする世界がこの地球上には存在しています。
そして、そういう農業が存在する世界に日本の農業も存在しています。

日本の農業が危ない、自給率が下がった、外国産の農作物が日本を埋め尽くす、などと見えない不安が広がっていますが、外国へ出てみれば見えてくる部分も随分あります。

そういった意味で私達は将来農業を目指す人が外国へ出て行ってみることを心から勧めているのです。


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海外研修に興味をもたれた方は本会ホームページをご覧下さい!
みなさんのアグトレ参加を心よりお待ちしています。

今年もアグトレの季節が来ました!

H20年度農業研修生募集中!!
(↑応募規約にリンク)

海外の農業に興味があり、意欲的に農業に携われる方、将来農業に携わるつもりの若者の参加を心からお待ちしております!

私達が農業研修生を派遣している国は…

アメリカ合衆国デンマークドイツスイスオランダ

です。

農業といっても幅広い業種があります。

アメリカ合衆国 
…酪農、肉牛、養豚、養鶏、野菜、畑作、花卉(鉢物、切花)、緑化木、造園、果樹、乗馬馬管理

デンマーク 
…酪農、養豚、肉牛(育成)

ドイツ 
…酪農、養豚、畑作、野菜、花卉(鉢物)、果樹

スイス 
…複合(酪農+果樹、野菜、直売場、家政など)、野菜、家政

オランダ 
…酪農、養豚、養鶏、野菜(露地、施設)、チーズ、花卉(鉢物、切花、花壇苗)、苗木、乗馬馬管理


★お問い合わせ

社団法人 国際農業者交流協会(派遣業務課)
〒154-0052 東京都大田区蒲田5-39-2 明治安田生命蒲田駅前ビル6階
電話番号 03-5703-0252(直通) 

 haken◎jaec.org (スパム防止の為、@を◎にしています。)


以下のホームページも御参照下さい。

国際農業者交流協会欧州支部


 

一昨日と昨日、帰国を前にした欧州研修生達がドイツ西部のボンの町に集合し、帰国を前にしてお互いの研修について意見交換を行いました。
総勢34名でしたので、ランダムで5組のグループに分け、それぞれ好きなテーマについて話し合いました。

彼らが見て感じたヨーロッパ、そしてその農業、外側から見た日本とその農業について各々が熱く思いを語り、時には疑問をぶつけ合っている姿に、将来の農業を担う彼らのフォーカスがしっかりしている事、そして、この一年で革新的な考えや保守的な考えを一生懸命練り上げたという事をひしひしと感じました。

彼らが一様に口をそろえるのは、

・日本人はもっと英語が喋られなくてはいけない
・ヨーロッパの農業は大きい

ということでした。一見当たり前の感想ですが、日本に暮していたら実感としてこのような感想は生まれてきません。本当はもっと色々と細かい事も言っていたのですが、またの機会で書こうと思います。

彼らは大いに欧州に見せられたようです。
中には「また来たい」、「あと一年ぐらい研修してもいい」などという研修生もおり、良い経験をしたのだろうと思いました。

反対に、「ラーメンが食べられる」、「美味しい魚が食べたい」など、この1年間おあずけだった日本食に対する欲求と、「就職活動をしなくては…」、「復学しなくては…」という間近に迫った課題とも向き合わねばならない研修生もいて、アグトレ(農業研修)を終えた彼らはまだまた忙しい毎日を過ごさなくてはいけないようです。

フランクフルト空港で固く握手して別れた彼らの前途を祝したいと思います。

「これからも頑張れ!平成18年度欧州農業研修生たち!」
明日、一年間のヨーロッパ農業研修を終えた研修生たちが日本へ帰国します。

昨年3月にやってきて、それぞれの国のそれぞれの農場でたくさんの農業経験を積み、農業の技術やシステム、マネージメント、そして理念や考え方を学びました。

確かに、海外農業研修は海外で農業を学ぶことを前提とした取組みですが、それが全てではありません。
それ以外にも、さまざまな人と出会い、文化に触れ、時には故郷から離れた寂しさを味わい、自立心と仲間の強い絆を学んだに違いありません。外国で暮す1年間には実にたくさんの出来事が詰っているのです。

さて、海外研修と日本国内での農業研修との一番大きな違いはなんといっても言葉でしょう。
私達の欧州農業研修生たちは主にデンマーク、ドイツ、スイス、オランダへ派遣されていますが、それぞれ、デンマーク語、ドイツ語、オランダ語で日常会話をすることになります。スイスは4つの公用語を持つ多言語国家ですが、私たちの研修生は主にドイツ語を話す地域へ派遣されています。

研修生たちは元々それぞれの国の言語ができるわけではなくて、日本からヨーロッパへ出発する前に語学講習を受けたり、しっかり自習して出発します。何もせずに他言語の世界へ飛び込むのはやはり無謀です。

英語が世界の共通言語として通用する世の中ですが、現状として、日本人で英語を日常会話レベルに喋られる人はまだ少数派です。そして、英語が世界共通語とは言いつつも、やはりただの旅行者でないので現地語を学び、現地の人たちと親身になってコミュニケーションをとることには意味があるのではないでしょうか。

しかしながら、場合によっては英語が主要会話言語となる場合もありますが、研修生が苦労しながらも徐々に現地語を習得し、それぞれの目で見たこと、耳で聞いたこと、歩いて、触って、感じたこと全てに大きな価値があるといえます。

明日帰国する若者たちがこの一年を通じて吸収した栄養(経験)を生かして、大きく立派な木となり、そして花を咲かせ、実をつけることを願ってやみません。




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