10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
闇からの攻撃ー
最近新型ウィルスの話題で持ちきりですが、海外旅行や留学を取りやめたり中途帰国したりするする日本と夏の休暇のメキシコ旅行もキャンセルしないドイツでの反応の温度差が気になりました。
日本で騒いでいるほど心配しなくても大丈夫だという確証を得るためにニュース雑誌Spiegel今年度19号の特集「闇からの攻撃」(Angriff aus dem Schattenreich)を読みながら、自分なりにひとつの考えを書いてみようと思います。
WHO(世界保健機構)では新型ウィルス発見後しばらく泊り込みで作業が続き、処理に追われていたようですが、騒ぎもどうやら収束に向かっているようです。
現時点でこの新型ウィルスは従来のウィルスと危険度的にはなんら変わりはなく、音もなくやってきたように音もなく去っていくのではないかと考えている人もいます。
最初こそは鳥インフルエンザなどのように危険視されましたが、現時点では肺の奥の奥まで入り込む鳥インフルエンザとはちがって肺の上面でストップする新型インフルは滅多なことで命の危険が脅かされることはないと専門家はいいます。
メキシコで死者が多く出たのは、衛生管理が不十分だったり、コロナウィルスと勘違いして対応が遅れたり、医療設備が整っていなかったりといった医療関係の未熟さにあったのではないかという見解もあります。
主だった国際空港には医師団が常駐し、サーモグラフィーを駆使して病気感染者を見つけようと躍起になっている国もあったり、キューバのようにメキシコ便を空港から締め出したりする国もいれば、アメリカのように「そんな馬を外に放してから納屋の戸を閉めるようなことは意味がない」(アメリカ大統領・オバマ氏)とメキシコについで広範囲感染地帯でありながら、国境封鎖はしない考えの国もあります。
人‐人感染も出ているドイツですが、SARSや鳥インフルエンザのときとはちがって人々の反応は落ち着いたものです。
パニックのパの字もありません。
マスクも実際にウィルスと戦っている研究者はもちろん別にして誰もかけていません。
同じ感染国であるイギリスでは学校閉鎖があったり、お隣フランスではメキシコ渡航を禁止しているそうですが、大概のドイツ人観光客はこの夏のメキシコ旅行をキャンセルしていないそうです。
そして大規模式典などのイベントも普通に行われる予定です。
この反応は現時点で感染患者の誰も重症どころか従来のインフルエンザより軽く、インフルエンザ特効薬「タミフル」で十分対応できている、いざというときの緊急時の対応プランもしっかりできているというのも安心していられる理由ではないかといわれています。
現時点でWHOが世界に呼びかけている予防法は「感染者の傍に寄らない」、「外出後はよく手を洗う」、「十分な運動、バランスの取れた食事、適度な運動で免疫力を高める」といった従来の風邪予防から言われているものです。
病理学の専門家の間ではこの新型ウィルス、「このまま消える」(ベスト)「変種が出る」、「いったん消えて冬に復活する」、「パンデミックになる(フェーズ6)」、「ほかのウィルスと融合してスーパーウィルスになる」(最悪)」と5種類の意見が出ています。どうなるのかはまだ未知の世界です。
結局記事を読み込んだ結果として言えるのは、ここでパニックになっても事態はよくならない、ということと、普通のインフルエンザでも年間世界中で50万人の人が亡くなっているのだから、
新型だろうが旧型だろうがかかるときは何をしていてもかかるので、無理に海外旅行をあきらめたりする必要はないといっていいことです。
今は情報があふれかえっている時代で、メディアの影響は計り知れないもがあります。日本のニュースとドイツのニュースを比べてみてみますと、アジアのほうはすでにパニックになっているような気がするのですが・・・。
病人を看護するはずの病院が「診察拒否」というのは全く持って解せません・・・。
患者さんに病院以外のどこへ行けというのでしょうか・・・。 (M.I.)
ここまで読んでいただいてありがとうございました。いつも応援のクリック、ありがとうございます。
管理人のみ閲覧可