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3月にドイツ研修生たちとお邪魔した農場で聞いた「擬似チーズ」の話が最近話題になっているようなのでご紹介させてください。
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擬似チーズが抗議の的に
植物性油脂、たんぱく質、水で化学的に作られたチーズの代用品に「チーズ」と呼称させるのを禁止へ
擬似チーズとは
擬似チーズとは植物性油脂、たんぱく質、水の混合物で大概の場合化学調味料を添加し「チーズ風味」にして作るチーズ代用品である。ドイツでは年間10万トンの擬似チーズが製造されている。従来のチーズに比べてコストが4割近く抑えられるという利点だけでなく、400度以上でないと焦げないほど熱に強く、直ぐに溶け、ピザなどが早く焼けるので便利である。
冷凍ピザや、グラタン、調理パン、チーズバーガー、・・・。これらの上にふんだんにかかっているのは擬似チーズ。チーズのように見え、チーズの味もするそれは、実は植物性油脂、たんぱく質、水の混合物。ただ、加工業者からは現在まで「チーズ」の名称で呼ばれている。スーパーではピザ用などのミックスチーズに多く使われており、本物のチーズと擬似チーズを混ぜ合わせて売っているところもある。理由はただひとつ、お金のため。食品加工業界ではすでに3割の製品が擬似チーズで作られているとか。
このままでは消費者の誤解をまねくので、農民連盟や消費者保護団体がここ数週間ほどそれに対して表示を義務付けるよう抗議行動を起こしており、チーズでもない代物をチーズと呼ぶことに対して罰則を設けようという声が欧州委員会にも届いた。
欧州委員会の回答として、チーズと呼ばれるには牛乳、あるいは乳性分からできたものではないと承認できないという答えが返ってきた。ドイツ農民連盟の会長、ゲルト・ゾンライトナー氏は消費者保護のためにも擬似チーズには表示を義務づけるべきだとし、「本物の乳製品の売り上げが下がって、模造製品の売り上げがあがる一方だなんて酪農家に申し訳ない」と嘆く。参照:LZ18・2009 13P**************************************************
普通のチーズを作る際に必須工程の熟成期間もなし、ものの数分でカマンベール「風」、モッツアレラ「風」、フェタチーズ「風」などが出来上がってしまいます。ドイツ語ですが、先日放送されたニュースの一部をご覧ください。擬似チーズのできる様などを説明しています。
いわゆる「コピー食品」というやつですね。小さいころに人造いくらなどが出回っていたのを思い出します。「マーガリン」のように代用品が立派な商品になっている例も多々あることですし、毒を売っているわけでもないのだから「乳脂肪分ゼロパーセント、アレルギーの方も安心、チーズもどき」など堂々と明記して売ってもいいのになぁとか、ただでさえ酪農家さんが大変なのに、擬似チーズを作って売ること自体酪農家さんの首を絞めることになっているのかな、とか色々考えさせられました。ただ、消費者が擬似チーズと承知してあえて買うのか、今までのように知らず知らずのうちに口に入れるのか、これは大きな差だと思います。
上に動画を挙げたレポートでは今後擬似チーズの製造量はますます増えていくようです。チーズとさえ呼ばなければ造ってもよいのか、製造そのものに規制をかけていくのか。今後の過程が気になります。 (M.I.)
家族の団欒に本物の味を。いつも応援、ありがとうございます。
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