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Sauerbratenという料理があります。牛肉の塊を数日ほど酸味のある調味液に漬け込んでから焼く、というものですが、それぞれの地方で調味液の材料、配合や上にかけるソースなどの作り方が少しずつ異なります。
その中でも有名なここ近辺のRheinischer Sauerbraten、赤ワイン、お酢、ブイヨンを混ぜ合わせた調味液に漬け込んで、拭いてから焼いた肉をレーズン入りの甘いグレービーソースでいただきます。おもてなしには欠かせない定番料理です。
漬け込む肉は、今では牛肉が一般的になっていますが、昔は馬の肉で作っていたと聞きました。どうして馬だったかというと、単純に牛肉より安かったからで、貴族などは牛肉を食べていたそうです。
大衆に広まったのは、フランスに食文化が近いラインランド地方では馬を食べることがタブー視されてはいなかったからだそうです。
2008年現在ドイツでは100軒ほど馬肉を取り扱っているお店があるそうです。柔らかいフィレ肉のほかにはソーセージなどは人気が高いとか。
今では「人間の友達」を食べるなんて、と白い目で見られることの方が多そうですが、昔ほどではないにしても今でも欧州で馬が食べられているんですね。ちょっとびっくりです。
参考サイト(画面右上のアイコンで英語に変換できます)
そして、調べたところによりますと、牛や馬よりもずっと少ないですが、豚肉のSauerbratenもあるそうです。その場合に使うのは腿のところで柔らかい肉なので、牛肉、馬肉と違って漬け込む時間は48時間以内で良いそうです。
まだ牛肉のSauerbratenしか食べたことがないので、他の肉のものがどんな味かは分かりませんが、「今では滅多に食べられない」と聞くと食べてみたくなるのは食いしん坊の性でしょうか・・・。 (M.I.)
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