公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部のブログ
ドイツより農業と若者の夢お届けしています
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農業雑誌LZにここ2,3年の間に、違法に大麻を栽培しているケースが増えていると、ノルトライン・ウェストファーレン州の警察から発表があったという記事が載っていました。最近人気の手口はドイツの農家さんも脅かすものです。
どういうことかといいますと、犯人(グループ)は成長中のとうもろこしを抜き取り、そこに自分たちの大麻の苗を植え付ける。大きな畑に対して部分的な抜き取りなので、農家さんはいざ収穫になる時点まで大抵気づかないままです。
大麻はとうもろこしよりも早く育つので、犯人(グループ)は、とうもろこしがある程度育った8月の初めごろに大麻の苗を植えつけに来ます。天候条件次第では苗の植え付け以降これといった世話も必要なく、8-10週間後には2mの高さまで成長します。本当はもっと大きくなるのですが、この状態ですでに幻覚、多幸作用のあるテトラヒドロカンナビノール (Tetrahydrocannabinol; THC, Δ9-THC)が
生成されており、闇市場に売られます。とうもろこしの収穫が始まる前に自分たちの大麻を引き抜いて証拠隠滅を図っているようです。
それにしてもなぜわざわざトウモロコシ畑で「カッコウ作戦」(他所の鳥の巣に卵を産んで育ててもらうカッコウのごとく他所の畑に植え付けて大きくしてもらう)なのでしょうか?それには下記の状況が関係しているようです。
1、とうもろこしと大麻の環境-あるいは栄養条件がほぼ同じ。
2、とうもろこしは背が高くなるのでカッコウの目くらましになる。
しかしこの「カッコウ作戦」、とうもろこし農家さんの収穫量に影響するのはもちろんですが、他にも早期収穫を妨害しようと目立たないように銅パイプを畑のすみに立てたり、とうもろこしにガラス瓶を引っ掛けて置いたりして収穫機を故障させたりという手荒なこともやっているようです。(人の畑を荒らしている時点で十分手荒ですが)うちは大丈夫だろうと大きく構えている農家さんに限って狙われやすいようです。
上からなら すぐ分かりますね。濃い緑が大麻です。
せっかくの作物を荒らした上に、青少年に特に有害な大麻を植え付け、自分は丸儲け。ドイツだけではなく、お隣のオーストリアも似たような状況だそうです。
ますます増長する犯罪グループを相手に州警察のパトロールは今日も続きます。
(MI)
ますます増長する犯罪グループを相手に州警察のパトロールは今日も続きます。
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トウモロコシ畑にとうもろこし以外のものなど要りません。クリックよろしくお願いします。
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