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ぽかぽかお日様が事務所にはこれっぽちもはいってこず、毛布を抱えていますが外は春です。
先週末の公園です。賑わっていますね。
今週末はイースター、キリスト復活のお祭りです。日本で例えるなら、お盆のような感じでしょうか。クリスマスの次に大事な祝日で、家族そろってお祝いをします。
あちらこちらで春らしいカラフルなデコレーションが見かけられます。玉子の形のチョコレート、うさぎのぬいぐるみに金色のリボン、ひよことにわとりのオブジェ・・・。これだけうさぎや、玉子や、ひよこなどをみていると、ついうっかり「うさぎ祭り」と言い換えたくなる気持ちも分かります。しかし言論の自由のある現代とは言え、言葉遣いにはご用心。
まずはこちら下のほうをご覧ください。(縦長になってしまい見難くてごめんなさい)
大手本屋さんT社の宣伝です。
可愛らしいうさぎのぬいぐるみ着た少年と「うさぎ祭り」に本を買おう!のメッセージ。
それに反応したのがカトリックの牧師さん。「イースターはうさぎ祭りではありません」本屋さんを信者さんにボイコットするよう示唆。自分は抗議メールをT社へ、。ちなみにプロテスタント信者からも抗議されたようです。
T社代表者「宗教を冒涜する気は毛頭ありませんでした。」と平謝り、僅か1日でインターネット上では「うさぎ祭り・・・」見つけられなくなっていました。
「うさぎはあくまでイースターのシンボル。シンボルを主体にするのは頷けません」とは牧師さん、他信者の方の弁です。
また明日、嘆きの金曜日(Karfreitag)には公共のイベントは州ぐるみで一切禁止です。無宗教の人も然りです。
結論:いつの代になっても宗教パワーは強い。
ヨーロッパの文化と宗教はまだまだ切り離しては成立しないようです。
一昔前までは20時以降に営業している商店はなかったドイツ。2006年にそれまで国の法律で守られていた開店時間が州の判断に任せられるようになって以降、続々と営業時間を延ばす店が増えています。
22時閉店が珍しくもなくなり、最近は24時まで営業の看板も目にするようになり、便利な世の中になったものだな、と感心もしながら一抹の寂しさも感じます。
20年ほど前は平日は18時まで、水曜、土曜は午後から休み、日、祝日は当然お休みが当たり前だったのですが・・・。日本から来たばかりの頃、あまりにもお店が開いてないので、みんな何するんだろうとお店の人にきいたことがあります。「昼寝」、「散歩」、「家の用事」・・・。返ってきた答えで覚えているものです。
それまでも日曜、祝日が休みとはいえ生活に必要なパン、花屋さんは午前中開けても良い(訪問時にお花は不可欠と言うことで)など例外はありました。クリスマスシーズンの他年に4回、13-18時までお店をあけてよかったりもしたのです。
開店時間規制緩和の一因としてライフスタイルの変化があげられています。共働き、フレックスタイム制の増加にともなって普通に18時に閉まる店では消費者のニーズに答えられないということのようです。消費者の便利さもさることながら、雇用、利益の増加に繋がらないかと期待されています。夜が遅い友人は22時になってものんびり買い物が出来ると喜んでいましたが、実際行ってみるとお店は開いていてもがらーんとしてお目当ての品物がもうなかったり、店員さん眠そうだったり・・・。売り上げ増加に貢献、してるんでしょうか・・・?とはいいつつも出勤時間が早くなっても朝ごはんスーパーで調達するなどちゃっかり恩恵にあずかっているんですが・・・。
このぶんだと24時間営業のコンビニエンスストアが歓迎される日もそう遠くないかもしれません。そんな日が来る方がいいのか、来ないほうがいいのか、考え事の増える今日この頃です。(MI)
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今年の初め、2月頃から、私の住むボンの旧市役所には工事中のシートが掛かっています。
ところで、ヨーロッパ各地を旅行された方ならあちこちの名所が「整備中」の名の下緑のシートに覆われてがっかりしたことも一度や二度あるのではないでしょうか。(それにしてもなぜ一様に緑なんでしょうね?目に優しいから??)
でもでも、今回の工事シートは一味違います。工事中シートのスポンサーはドイツ最大手電話会社のTelekom.工事中でも人々の目を楽しませたいとボン市と協力してカラフルなシートを作り上げました。
幅5mの巨大印刷機で55時間かけてプリントした4色デジタルカラーのシートを提供しています。1553m²、重さ950kg、留め金1000箇所以上のビニールシートが市役所をすっぽりと覆います。
そして1枚ではなく、季節ごとに変わるんです。
張替えには2日かかります。シートを剥がすのも工事のうちですね。
まずはこちら。↑
春はやはりTelekomがスポンサーになっているTelekomBasketsの選手が屋根を支えています。
そして初夏にはワールドカップ開幕。カーテンを開ければそこはスタジアム。
8月末からパズルになりました。完成(来年初め予定)まであと2回「お色直し」するそうです。
建物の中には入れませんが、これなら外観だけを見てもがっかりしませんよね?
冬はどんなシートが出てくるのか楽しみです。
ちなみにこちらが「普通の」旧市役所。(シート無しです) ピンクの可愛い建物です。
来年初旬まではシートに包まったままですが、お近くまでお寄りの際は是非足を運んでみてください。
以上、CMでした。(M.I.)
見えない変化がまた嬉しい。さぁあなたもLet's アグトレ!!
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日本は今日が敬老の日ですね。「ハッピーマンデー」とやらが導入されてから、日本の皆さんは少しは休みやすくなったのでしょうか・・・。「敬老」につなげると怒られるかもしれませんが、お伺いした事ないのですが、恐らく還暦越えてらっしゃるので・・・。
欧州支部が35年以上お世話になっている事務所の大家さん。本業は弁護士さんですがもう新しいお客さんは取らないそうです。 とても乗馬好きな方で、ご自分でも3頭、預っている馬が一頭、合計4頭の世話をされています。同僚がいた頃から1人で事務所に留守番していると幾度となく繰り返されたのが以下のやり取りです。
「一度家にいらっしゃいよ。馬にあわせてあげるわ。ボンから車で30分で遠くないし、私が車で連れて行って、車でまた戻ってきてあげる」 「ありがとうございます、そのうちよせていただきます。」
・ ・・3年経過。まぁ社交辞令なんてそんなものよね、と思いながら同じ会話を繰り返します。
某月某日、その週は良い天気になると天気予報が報じていた日の話です。「さあ、明日は来てもらうわよ、丈夫な靴を用意してね」 ・ ・・ちょっと急ではないですか?
そこはNoといえない日本人、出かける用意をします。
今回はしかしこの選択は間違っていなかったと満足していえます。
「トンネルを抜けるとそこは雪国だった」ではないですが、30分車に揺られてついたところは別-天-地。広がる草原、気持ちよく草を食む牛達。青い空、白い雲。憧れの庭付き2階建て一軒屋がそこにある・・・。いつか家庭菜園も出来る庭つきの一戸建てに住みたいと夢だけは大きな筆者、形を取った夢はこんなものかとひたすら羨望のため息。10年前に設計から自分で手がけたのだとか。お手製の暖炉や、光が沢山入ってくるように大きなガラス窓、夏と冬で違う景色が楽しめるようにと2箇所に分けたテラス・・・。愛着があちこちに感じられました。
屋内は写真NGでしたが、外観はOKでした。ドアノブが法律のマークになってるの、分かりますか?
右はお庭からの眺めです。
森を越えると、広々とした野原に馬達がお出迎え。写真は代表で最年長のアイスランド産、馬の寿命は20年くらいと聞きますが、こちらその年はとっくに越えても現役バリバリだそうです。 触らせてもらえましたが、そろそろ冬毛の馬達は厚めの毛に覆われてあたたか。 鼻息荒く近寄ってくる馬にはちょっと恐怖を感じましたが、無事第一回対面は済みました。
美味しい空気、森と山で適度な運動、自給自足とは行きませんが、野菜などはご近所の農家さんからいただく・・・。こういう暮らしがLOHASというのでしょうね。
はつらつとして、お洒落に気を配り、自分の仕事は町できっちりこなしつつも週末には片田舎で馬達と戯れる・・・。 幸せな老後ってこういうことかなと自分の30年後を考えてちょっぴり羨ましくなった昼下がりでした。
「あなたもマイホーム持てば?田舎の土地は笑っちゃうくらい安いのよ、維持費はけっこうするけれど、一生家賃払い続けるのとどちらが得か計算してみてもいいかもね」
・・・まずは車の運転できるようにならないと、バスも電車も走らない場所での暮らしはちょっと無理かもしれません・・・。
終の棲家を欧州にいかが?下見もかねてレッツ・アグトレ! 今日もワンクリック、ありがとうございます。
何の期間かわかりますか? ずばり、休暇日数です。年の平均有給消化日数が10日にも満たない日本の皆さんにはぴんと来ないかもしれませんが、ドイツはじめ西欧諸国では 被雇用者は大抵30日の休暇と休暇金(夏のボーナスのようなもの)がもらえる仕組みになっています。あらかじめ契約でそのようになっていれば、ですが。
契約で決められている休暇用特別手当は業界によって異なり、中流企業の従業員が受け取る休暇手当ての額は155ユーロから2023ユーロになります。 2010年の経済社会研究所の調査によると22業界のうち、一番休暇手当てが少ないのは農業と炭鉱の従業員。休暇手当て最高額をマークしたのは重化学工業、木工産業、印刷業者でした。
西側のほうが東側より休暇手当ての額は大きく、公務員、鉄鋼業界では契約で休暇手当てを決めていません。クリスマス手当て(冬のボーナスのようなもの)と一緒に年間特別手当てとして支払われる。銀行やエネルギー関連(水力発電ほか)も契約で取り決めされた休暇手当てはないそうです。
州の規定にもよりますが、年間20-30日の有給休暇が保障されているドイツ。長引く不況対策に、この休暇を削って経済効果を出そうという動きが出てきました。
中流企業連盟の代表が「6週間の休暇は長すぎる、4週間で十分でしょう」とドイツの有給支給日数が世界ランキングでもかなり上位に入ることに加え、ほかの国の倍以上の休日があることを理由に挙げています。
ここで来年から早速4週間でやってみようという企業と、いやいきなり縮めすぎると従業員の反発を買うから5週間にしようという企業が出ています。どーんと3週間休む相手側をうらやましく思う反面、その間事業が進まなくなるのも事実なので自分的には6週間(30日)が4週間(20日)になってもいい気がするのですが・・・。
いきなりこんなことをつぶやきだしたのは、NRWは来週末まで夏休みシーズンで、7月W杯も手伝ってあれだけにぎわっていた町がとても静かなこと、最近ピークを過ぎたのか夏休みをとる研修生たちから連絡をもらうからです。
限られた1週間という時間で結構いろいろいけるものだなぁと感心しつつ、自分もどこかへ行きたいなぁと現実逃避に走る今日この頃です。
ソース 日本人らしく短い休暇で頑張る研修生に暖かい声援をお願いいたします。