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最近月曜日に事務所の郵便受けを開けてもあまり郵便物が入っておらず、不思議だなぁと思っていたらこんな記事を見つけました。お馴染みGeneral Anzeigerから私見を交えてご紹介させてください。
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郵便局 7月から夏休み期間中の郵便業務を差し控え-節約対策
ボン/ベルリン
ドイツ郵便局(Deutsche Post)では、郵便配達におけるコストを下げようとここ数週間ほど月曜日の配達を控えているそうです。8月末日までは試験的に大部分の郵便センターで日曜日は地域内の郵便物しか仕分けていないと、企業代表者が明かしました。82ある郵便センターのうち15箇所では月曜日のシフトがひとつなくなるそうです。
「ベルリン新聞」(Berliner Zeitung)によるとこれによって郵便物が滞っている消費者も少なくなく、顧客相談センターには苦情が相次いでいるとか。
しかし郵便局側では「約2ヶ月このシステムに変更して気づいた人はいないし、実際の苦情というのは極一部の話。夏休み期間の今はビジネス用の手紙も少ないし、急ぎの手紙はめったにないはず」と反論しています。郵便局独自の調査によれば、この時期の郵便物は年間平均の8割まで落ち込むのだそうです。
シフトがひとつなくなっても、近隣のセンターに郵送して仕分けてもらっているから問題ないとも言っています。
8月末日に試験期間の成果を集めて分析、結果が良好なら毎年夏はこのシステムを続行するそうです。
確かに年中で一番郵便物が少なくなる時期ですが、日曜日に仕分けされているはずの手紙を月曜日に仕分けて火曜日に配達、となると2日損していますよね?火曜日に配達でも水曜日に到着、もありえるわけですよね・・・。
消費者センターでは、「このような節約方法はありえない」と憤慨していますが、各地域の反応は「どうせ遅れるといってもたかだか1,2日なのだから問題ない」という穏やかなものです。
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確かにそうなのでしょうが、実際に研修生の毎月の近況報告のように手紙やその他郵便物をとある時期に確実に受け取りたい場合もあるわけでして・・・。
個人的ながら毎年夏休みの時期に日本から楽しみにしている郵便物が来るのですが、今年の郵便物は届くのが非常に遅れました。1つは消印が7月30日で届いたのが8月6日、もうひとつは消印が7月29日で手元に届いたのは8月15日・・・。通常で日本からの郵便が来るのは4-6日・・・。最近税関が厳しいからかなぁ、なんて首を傾げていましたが、こんなところにも落とし穴があったとは・・・。
これって海外郵便物は地域外郵便物よりもさらにないがしろにされている、ということではないでしょうか??
どこでも財政難がささやかれている昨今ですが、こんな「節約」、どう思われますか? 単純に職務怠慢じゃないのとぼやきたくなるニュースでした。 (M.I.)
参照記事:Generalanzeiger 8月19日号
アグトレスタッフも事務所に「定休日(週休2日)」も「シフト(業務時間)」もありますが、スタッフ自身は携帯などを通して24時間体制で連絡が取れるようにしています。何かありましたらいつでもお気軽にご相談ください。
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HARIBOに続いてまたまたボン発祥のヒット商品をご紹介します。
ドイツ在住の皆さんはこんなビン、スーパーなどで見たことありませんか?
会社HP
本題の前に、不景気の影響で現職の確保を心配して最近起業独立希望者が増えているそうです。
独立して、自分の思い描いているプランを周りからの制約もなしに実施するというのは良い手のように見えますが、失業中の起業希望者の4割近くが独自の起業プランを説明できないという。「すてばちになって起業するのではなく、明確なビジネスチャンスをつかんで起業するべきだ」と商工会議所ではアドバイスしています。
不景気だからこそ起業家と金融業者の信頼関係は重要だと言われています。「起業アイディアが明確で、理路整然と説明でき、予想収益、利点とさらに弱点も加えて明記できるなら完璧です」、とはボン商工会議所起業独立専門窓口のR氏の意見です。
このアドバイスのとおり、明確なアイディアを持ち、綿密に調査を重ね理想的な形で成功を収めたのがInga Koster, Marco Knauf, Nicolas Lecloux 、3人のボンの経済大学生(専科大学)。フルーツ飲料「スムージー(smoothie)」で2006年に有限会社「true fruits GmbH」を立ち上げました。彼らは最優秀若手起業家(Kategorie Start up)として「ドイツ起業家賞(Gründerpreis)」を今年6月30日に表彰受賞したばかりです。
2004年、スコットランドの留学先で当たり前のように店先に並んでいたスムージーがドイツでも飲みたいと思い立ったのが事の発端。2005年のテスト販売期間を経て(大学の食堂などで今より安い値段でおいていました)マーケティングに乗り出した2006年は月に1万本(売り上げていたスムージーも今では月に平均50万本の売り上げとか。3人でスタートした会社も現在は15人の正社員を抱える中小企業に成長しました。今ではどこのスーパーでも何社かの「スムージー」を見かけますが、ドイツの元祖はtrue fruitsです。
インタビューでは普通には食べられないアセロラやブラジル原産のフルーツなど珍しいフルーツを使おうといったアイディアや、経営パートナーを見つけるまでの苦労、ビンのデザインができ、特許を申請するまでの流れ、後発の大手企業との確執など、スムーズだけではなかった若手実業家の奮闘振りがうかがえます。
アイディアは素朴でもそれをきっちり膨らませてビジネスチャンスをつかんだ手腕は感動ものです。(M.I.)
参照記事:Generalanzeiger 7月2日、30日号
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ご婦人方はもちろんのこと紳士のみなさんも「オーデコロン」はご存知だと思います。ドイツ研修生のみなさんはケルンにはもう行ったでしょうか?オー・デ・コロン(フランス語)のコロンはケルンのことです。オーは水、「ケルンの水」ですね。
このオーデコロン、なぜか元祖「Farina」のオーデコロン(赤いチューリップのマークが目印です)より後出しの「4711」の「Kölnisch Wasser」(ドイツ語でケルンの水、青緑のラベルが目印です)のほうが有名ですが、今日で誕生300周年だそうです。
1709年7月13日、イタリア出身のJohann Maria Farina (ドイツ語名、本名はGiovanni)はその当時重厚な香りが主だった香水業界に軽さと爽やかさを武器に今までとはまったく違ったタイプの香水を作り出します。本人の説明では「イタリアの春の朝を思い起こさせるような香り、あの雨上がりのオレンジの花や、山に咲く水仙の香りを発見した」とあります。
その製造法は斬新で、アルコールを蒸留し、その中にライム、レモン、ベルガモット、ブンタン、シトロン、オレンジといった香料の元を溶かし込みます。
当時の主だった香水は麝香(ムスク)のような重い香りで、水が病気を運ぶからと洗わなかった体の匂いをごまかすために浴びるように振りまいていたそうです。
そんな重い香水に比べて「オー・デ・コロン」は清清しく爽やかで香水界に旋風を巻き起こします。ファリナの作った香水は大変重宝され、小瓶1びんが当時の役人の年収半分だったことからも人気の高さが伺えます。
1747年にはヨーロッパでファリナの香水を知らない著名人はないと言われるまでになり、かのナポレオンは遠征のときにいつも小瓶を忍ばせていたそうです。あの文豪ゲーテも「オー・デ・コロン」をしみこませたハンカチを机の上におき作品のインスピレーションを得ていたとか。
創始者の発言や、著名人の顧客リストなども歴史ある書物も社内でしっかり管理されており、すべて裏付けられています。
赤いチューリップが目印のファリナの香水は真似をするものが続出。1792年には長い裁判の末「4711 真性ケルンの水(echt kölnisch wasser)」と呼ばれるようになる香水会社が登場、本家ファリナを抜いて香水業界のトップに躍り出ます。
オーデコロンは今では軽い香水一般の代名詞ですが、本家本元の「オー・デ・コロン」は今でもケルンで作られています。世界最古の香水会社、正式名称「ヨハン マリア ファリナ ゲーゲンユーバー デム ユーリッヒス・プラッツ株式会社1709年以降」の従業員は約50人。8代目ファリナ社長は「お客は伝統どおりのものを求めているのだから、変化は目に見えてはいけない」という信条のもと、伝統に乗った香水作りを続けています。
ファリナ社では今年2月からオペラなど色々な記念イベントを開催中です。ケルンにお立ち寄りの際は現代香水の元祖、赤いチューリップもお忘れなく。 (M.I.)
参照HP:
ファリナ公式HP
4711公式HP
ニュースソース:Generalanzeiger 2009年2月2日号
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前にご紹介した「ドイツ初上陸メイドカフェ」、やっぱり気になるので行ってきました。興味半分、取材半分の結果をご報告いたします。
やはり謎は謎のままにしておいたほうが面白かった気がします・・・。 前宣伝はかなり充実していたので、つい期待しすぎてしまいました・・・。冷静に考えれば、ドイツのウェイトレスさんに期待するほうが間違っているのでしょうが、つっけんどんとはいかないまでも、大忙しの「メイド・コスプレ」のウエイトレスさん、テーブルに注文取りに来ない、注文品間違える、お皿は紙皿、当然「中世メイド風喋り方」も、「いらっしゃいませ、ご主人様」もなし。何だか「萌え~」には程遠いような・・・?写真用に振りまいてくれた笑顔はチャーミングでしたが。
HPにNatの名で載ってる女の子です。
メイド・カフェに期待をかけてはるばる電車で3,4時間のStuttgart近郊から泊りがけで来た若者と相席になりました。「想像したのと全然違うー」とかなりショックの様子でした。その日は一日中座って入れ替わり立ち代りのメイドさんに好みのタイプがいないか探すのだとか。今度日本に行くそうで、「今度こそアキバのメイドさんに会うんだ!!」と熱く語ってくれました・・・。
コミックマーケットのイベントのほうは「パラパラ」や、「コメディアン」、「コスプレ大会」、「漫画の描き方コーナー」・・・などなど盛りだくさんで、主催者の一人によると来客数は2000人を数えたとか。結構な数です。州知事も挨拶に来る大掛かりなイベントだったそうです。開催場所はとある高校。大半が10台の若者で、元ねたもわからないコスプレの少年少女の中、普段着の筆者は浮きに浮きましたが、久しぶりに童心に返って(??)遊んできました。
外は快晴。一日いるつもりの子たちが座り込んでいます。
日本語の漫画もドイツ語の漫画もぎっしりありました。
販売コーナーの一角です。水ヨーヨーなど面白いものが人気でした。
この子の衣装は注文したそうですが、手作り派も結構いました。
古い漫画や、キャラクターグッズを持ち込んで売ったりする「Bring&Buy」や、デュッセルドルフに店を構えるT書店なども出展しており、普通の展示会とは違っていろいろ購入できるようになっていて面白かったです。
一日券なので夜遅くまでいても良かったのですが、体力に限界を感じ早々に退散してしまいました・・・。
参加していた子達に聞くと、こういったイベントはほかの都市でもやっているそうですが、これだけ規模の大きなものはそうないそうです。「もっと堂々とコスプレを披露できる場を作ってほしい」と口々にいっていました。
何に情熱を向けるかは人それぞれ、ということですよね。 (M.I.)
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Sauerbratenという料理があります。牛肉の塊を数日ほど酸味のある調味液に漬け込んでから焼く、というものですが、それぞれの地方で調味液の材料、配合や上にかけるソースなどの作り方が少しずつ異なります。
その中でも有名なここ近辺のRheinischer Sauerbraten、赤ワイン、お酢、ブイヨンを混ぜ合わせた調味液に漬け込んで、拭いてから焼いた肉をレーズン入りの甘いグレービーソースでいただきます。おもてなしには欠かせない定番料理です。
漬け込む肉は、今では牛肉が一般的になっていますが、昔は馬の肉で作っていたと聞きました。どうして馬だったかというと、単純に牛肉より安かったからで、貴族などは牛肉を食べていたそうです。
大衆に広まったのは、フランスに食文化が近いラインランド地方では馬を食べることがタブー視されてはいなかったからだそうです。
2008年現在ドイツでは100軒ほど馬肉を取り扱っているお店があるそうです。柔らかいフィレ肉のほかにはソーセージなどは人気が高いとか。
今では「人間の友達」を食べるなんて、と白い目で見られることの方が多そうですが、昔ほどではないにしても今でも欧州で馬が食べられているんですね。ちょっとびっくりです。
参考サイト(画面右上のアイコンで英語に変換できます)
そして、調べたところによりますと、牛や馬よりもずっと少ないですが、豚肉のSauerbratenもあるそうです。その場合に使うのは腿のところで柔らかい肉なので、牛肉、馬肉と違って漬け込む時間は48時間以内で良いそうです。
まだ牛肉のSauerbratenしか食べたことがないので、他の肉のものがどんな味かは分かりませんが、「今では滅多に食べられない」と聞くと食べてみたくなるのは食いしん坊の性でしょうか・・・。 (M.I.)
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