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ご婦人方はもちろんのこと紳士のみなさんも「オーデコロン」はご存知だと思います。ドイツ研修生のみなさんはケルンにはもう行ったでしょうか?オー・デ・コロン(フランス語)のコロンはケルンのことです。オーは水、「ケルンの水」ですね。
このオーデコロン、なぜか元祖「Farina」のオーデコロン(赤いチューリップのマークが目印です)より後出しの「4711」の「Kölnisch Wasser」(ドイツ語でケルンの水、青緑のラベルが目印です)のほうが有名ですが、今日で誕生300周年だそうです。
1709年7月13日、イタリア出身のJohann Maria Farina (ドイツ語名、本名はGiovanni)はその当時重厚な香りが主だった香水業界に軽さと爽やかさを武器に今までとはまったく違ったタイプの香水を作り出します。本人の説明では「イタリアの春の朝を思い起こさせるような香り、あの雨上がりのオレンジの花や、山に咲く水仙の香りを発見した」とあります。
その製造法は斬新で、アルコールを蒸留し、その中にライム、レモン、ベルガモット、ブンタン、シトロン、オレンジといった香料の元を溶かし込みます。
当時の主だった香水は麝香(ムスク)のような重い香りで、水が病気を運ぶからと洗わなかった体の匂いをごまかすために浴びるように振りまいていたそうです。
そんな重い香水に比べて「オー・デ・コロン」は清清しく爽やかで香水界に旋風を巻き起こします。ファリナの作った香水は大変重宝され、小瓶1びんが当時の役人の年収半分だったことからも人気の高さが伺えます。
1747年にはヨーロッパでファリナの香水を知らない著名人はないと言われるまでになり、かのナポレオンは遠征のときにいつも小瓶を忍ばせていたそうです。あの文豪ゲーテも「オー・デ・コロン」をしみこませたハンカチを机の上におき作品のインスピレーションを得ていたとか。
創始者の発言や、著名人の顧客リストなども歴史ある書物も社内でしっかり管理されており、すべて裏付けられています。
赤いチューリップが目印のファリナの香水は真似をするものが続出。1792年には長い裁判の末「4711 真性ケルンの水(echt kölnisch wasser)」と呼ばれるようになる香水会社が登場、本家ファリナを抜いて香水業界のトップに躍り出ます。
オーデコロンは今では軽い香水一般の代名詞ですが、本家本元の「オー・デ・コロン」は今でもケルンで作られています。世界最古の香水会社、正式名称「ヨハン マリア ファリナ ゲーゲンユーバー デム ユーリッヒス・プラッツ株式会社1709年以降」の従業員は約50人。8代目ファリナ社長は「お客は伝統どおりのものを求めているのだから、変化は目に見えてはいけない」という信条のもと、伝統に乗った香水作りを続けています。
ファリナ社では今年2月からオペラなど色々な記念イベントを開催中です。ケルンにお立ち寄りの際は現代香水の元祖、赤いチューリップもお忘れなく。 (M.I.)
参照HP:
ファリナ公式HP
4711公式HP
ニュースソース:Generalanzeiger 2009年2月2日号
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