公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部のブログ
ドイツより農業と若者の夢お届けしています
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ドイツでは水稲を育てる事ができません。地理的にも気候的にもそして文化的にもです。
地理的という意味では、南ドイツならば北海程度の緯度ではあるので、できないわけでもないかもしれませんが、水田を作るほどに水がありません。ドイツの多く都市では地下水を使っており、そんなに簡単に水を集められません。そして、降水量が少ない事も稲作に適さないでしょう。
なんといっても、パンやジャガイモを主食とするドイツ人からすれば、お米をわざわざ作る必要性もないというのが本音かもしれません。
そんなわけで、とにもかくにもドイツで水稲を育てる事ができないので、私達お米を主食とするアジア人は国外から輸入されてくるお米に100%依存しています。
米自給率0%です。
私が日常的に食べているお米はアメリカから輸出される米(恐らくカルフォルニア米)です。
100歩譲って日本の品種なら大満足ですが、200歩譲って韓国米です。この米は日本の米より若干粒が大きく長いのが特徴です。粘り気も噛み潰した感触も香りも日本米とは違いますが、300歩譲ってジャポニカ米です。
ところで、この米、私が欧州支部に駐在するようになった5年前からお世話になっているのでいまさら「うまい」も「まずい」もあったものではないのですが、最近の「事故米騒動」とリンクして気になる事があるのです。
今から10年ほど前“ポストハーベスト農薬”という言葉が外国産米輸入と同時に一般化しました。当時は大騒ぎしていた記憶がありますが、最近では肯定されたのか忘れられたのかあまり話題にならない気がします。
私が愛食している「カルフォルニア産韓国米」は勿論輸入米ですからかかっているのでしょうね。しかし、実感がありませんでした。
ところが先日から買ったばかりの米袋の中で死んでいるコクゾウムシを見かけるようになったのです。これまで無頓着だったのか最近何かが起こったのか知りませんが、コクゾウムシが発生しているのならば「大変だ早くこの米食べ終えないと!」ということになるのですが、死んでいるコクゾウムシしかいないということは、何か農薬が効いているということにならないでしょうか?
これまでこの米を5年間食べ続けて害という害も出ていません。
まあ、でていたら大事ですが、生きているコクゾウムシを見つけたよりもある意味ショックでした。
「この米やっぱり何かしてあるな・・・」
この必然的・自動的人体実験は継続します。
娘も妻も食べているこの米を信じながら…。 (A.K.)
コクゾウムシへのレクイエム(ハミングで)と焼香(クリック)をお願いします…。
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