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新聞で学校給食の牛乳がその地位を危ぶめている事や、色々とキャンペーンをはらないと牛乳の消費が増えないという記事を目にします。
学校によっては給食の牛乳をお茶にするという取り組みをしているところもあるとか。
日本では、牛乳の利用方法の多くが飲用です。一方、ヨーロッパでは、加工原料としての牛乳の地位が非常に高いのです。
昨年(2009年)EUで生産された牛乳の量は何と1億3千400万トン。これは、東京ドーム104杯分もの量になります。言い替えると黒部ダムの貯水量の半分に達します。
牛乳プールの騒ぎどころではありません。
例えばドイツであれば、年間2700万トンほどを生産しているらしいのですが、日本は、わずか400万トン程度しか生産していません。ドイツと日本は国土面積も人口数もかなり近いのですが、牛乳の生産については、随分と大きな差があるものです。
もちろん、EUの牛乳生産量が多いのは、そのほとんどがチーズやバター、ヨーグルトなど加工に使われているからです。みんながみんな牛乳を飲んでいるわけではありません。
ヨーロッパ最大の牛乳消費国はフィンランド。年間何と国民一人当たり185kgもの牛乳を消費します。対して日本は35kg。
フィンランド級に牛乳飲んだら、耳や鼻からあふれてしまいそうです。
フランス人に言わせると、「ミルクを飲むのは子供だけ、大人になったらチーズを食べるのだ」とか。
そんなフランスの牛乳消費量は国民1人当たり93.5kg。チーズ食べまくりですね。
日本人がもっと牛乳を消費する為には、まず消費の仕方を工夫しなくてはいけないのかもしれません。飲むのは限界があります。
口蹄疫で閉塞感のある畜産業界。何とか元気を取り戻してほしいものです。
(A.K.)
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新鮮、安心、直売所。近場の直売所で新鮮でおいしい食材が手に入ると嬉しいですよね。最近自分の農場以外で取れたものを他所の農場から買い足して、豊富な品揃えを誇る直売所が増えているようです。
ただし、あんまり増やしすぎると増税の対象になりますのでご用心。今日はニュースソースでお馴染みLZから税理士さんの解説をご紹介します。(LZ 47 2009)
(ドイツ)連邦税務裁判所は今年3月に新しい課税規定を定め、自分の農場でできたもの以外を直売所で売る場合、その利益が手取りで総利益の3分の1以上になる場合、あるいは年間51500ユーロ以上の収益を上げている場合、「農業関連」ではなく、「商業」に値すると決定しました。
この「総利益」というのは農場全体であげた収入ではなく、あくまで直売所での販売利益のみです。
他所の農場の生産物で51500ユーロ以上の収益をあげたからといって、農業者が「商業者」に業種換えをしなくてはならないということではないのですが、農場の収入とは別換算で税申告しなくてはいけないということです。
そして、1度51500ユーロを超えたからといってすぐに「商業」と指定されるのではなく、3年連続で同じ事態になった場合とあります。つまり4年目からは「商業」として位置づけられる、ということです。ただし、この収入越えが計画的なものであった場合、たとえば長期的に運送会社や他農場と契約を結んだりと言う場合は、期限を切らず即座に「商業」に変換となります。
どういうことかというと、1つの農家に2通りの経営体系ができることになります。直売所は「商業所」、農場は今までどおり「農業」。
書いている本人がわからないままに抜書きしているのでややこしくなっていますが、鍵は直売所で売られている製品のうち自家農家で栽培されたものの割合です。問題は「商業所」と「農業」に分けられることによって、利益が現段階より見込めなくなることです。いわゆる税金2重取りの状態。回避策として例えば奥さんが直売所営業主、ご主人が農場主というように事業主を2つに分けるということが挙げられていますが、これによって福利厚生費が減るなど、あちらを立てればこちらが立たず、直売所を持つ農家さんの手腕が試されることになりそうです・・・。 (M.I.)
拙い文章ですみません・・・。いつも応援のクリック、ありがとうございます。
これは大規模経営農業に対する批判の映画です。
2005年に上映され、ドイツ語圏の多くの映画館で上映されて大反響があったようです。
時を同じくしてオーストリア発信のもう1つの映画「いのちの食べかた(2005)」は、日本でも上映され、再上映も何度もされていたと聞きます。
いのちの食べ方に比べてWe Feed The Worldは、大規模経営農業が何をもたらしているのか消費者に対して警鐘をならし、真実を見据え見直すというメッセージ性が強い映画のようです。
以下映像をご覧いただけます。
言語はドイツ語の方言とドイツ語の字幕です。
We Feed The World
何を感じ取るのかは人それぞれですが、私たちが直面する農業とグローバリゼーションは強い引力によってひとつの方向へ導かれている事をひしひしと感じるわけです。
また、このヴァーゲンホーファー監督は2008年に世界経済に関するドキュメント映画、Let's Make Moneyをてがけており、こちらではマネーゲームに対する批判をしています。
金などのレアメタルを生産する現場で支払われる額と投資家や株主が受取る利益は3:97というとてつもないバランスなのだそうです。
2008年といえばアメリカ発の経済危機がエコノミーをどん底に叩き落してしまったわけで、何ともタイムリーな映画だと思いました。
(A.K.)
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この頃は「アプリ」というのが流行っていて、その中でも群を抜いて大人気になっているのが「サンシャイン牧場」というゲーム。
そもそも、アプリはアプリケーションソフトの略で、パソコン上で独自に実行されるプログラムを含んだソフトウェアのことです。
まあ、パソコンはそれほど詳しくないので、置いておいて。
―とにかく、このゲームには180万人以上の人が参加して大盛り上がりを見せています。
ゲームの内容は、それぞれが所有する畑に作物を蒔いて、育てて、収穫して、それを売ることで経験値(ポイント)とお金を集めてレベルを上げていくゲームです。
Mixiがもともとソーシャルネットワークを目的としたコミニティーサイトである以上、このサンシャイン牧場も友人や知人とのコミュニケーションをゲームの要素に取り入れています。
例えば、友人の畑へ出かけて作物に水やりしたり、害虫を駆除したり、反対に害虫を蒔いたりできるのです。
ゲームという要素があるので表面上は1人遊びに近いですが、他人との繋がりを大切にしないとレベルが早く上がらないところは、現実社会にも通じるところがあるのでは・・・などと思ったりしています。
(そんな私もプレーヤーです)
一方で、この牧場ゲーム、農業とはあまり関係のない内容に仕上がっているようです。
というのも、このサンシャイン牧場の作物を見ていると突っ込みどころばかり。
あくまでゲームだから植物の性質や育成が厳密に考えられていないのだろうと思いますが、あえて突っ込むと、
・イチゴが木になったり(キイチゴではない形のイチゴ)
・ニンジンの収穫前に花が咲いたり
・トウモロコシの葉の隙間全てにトウモロコシの実がついていたり(左右対称)
します。
そして、
「ああ、花咲いちゃったよ。ニンジンの収穫遅すぎた!」
とか、
「収穫前のトマトだけど、水あげた方がいいのかな?」
とか、
「カボチャの肥料は多すぎちゃいけない…」
なすはどーのこーの、メロンは・・・などと言っても、始まらないのです。
サンシャイン牧場は、コミュニティーゲームなのだから。
しかしながら、近年の農業ブームが色々なところで影響しているようですから、これからも面白い視点から農業が見えてくるかもしれませんね。
(A.K.)
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皆さんの記憶の片隅にこんな記事をご紹介したこと、残っているでしょうか?
それを踏まえて半年後の今、ほんの少しですが前進したようです。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※バターの値上げ、決まる
ベルリン、連邦首相府の牛乳サミットではドイツ農民連盟(DBV)、アイグナー農相、メルケル首相、ドイツ乳畜保有者連盟(MIV)間での意見の一致が見られなかったものの、数々のスーパーで約3割り増しの値上げになる見通し。
ディスカウント・スーパーのトップを走るAldiに続きEdeka, Rewe, Netto, Plus, Pennyは一番安いバター250gの値段を20セントあげ85セントに値上げすることを告知した。
ヨーグルト、チーズ、フレッシュチーズなどほかの乳製品についても値上げになる見通しだと酪農家連盟(Milchindustrieverband)の所長、Michael Brandl氏は語る。
Brand氏によるとここ6週間ほど、バターおよび脱脂粉乳の値上げ傾向があるらしい。専門家もこの先2,3週間で次の値上げの波があるという。クリスマスに向けてバターその他の需要があがるのがその要因だ。
・・・とは言っても2007年度の全盛期に比べるとはるかに及ばず、1リットルあたり40セントの生産者価格がコストカバーに必要なのに実際の価格は現時点で20-22セント。とても実のある商売にはならない。
それでも上昇傾向がこのままつづけば、牛乳および乳製品の値上げは長期的なものになるだろう。需要があれば値段は上がる。
ニュースソース:GAZ 10月5日号
参照記事:Spiegel Online
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※このままでは未来がないと次々と酪農家が廃業していっています。今回の値上げで生産者コストも上がり、少しでも歯止めになればよいのですが・・・。(M.I.)