忍者ブログ
公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部のブログ ドイツより農業と若者の夢お届けしています
カレンダー
03 2017/04 05
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
JAEC欧州支部
ブログ作製:
JAEC Europe
性別:
非公開
自己紹介:
ドイツのボンに事務所を構える公益社団法人国際農業者交流協会欧州支部です。

本ブログはA.K.及びM.I.2名が執筆しています。今日はどちらが書いているかな?

本ブログについてはこちらを参照下さい。
バーコード
カウンター
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9]  [10
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

先日紹介したGMトウモロコシ栽培の禁止ですが、ひとつ動きがありました。4月にアイグナー農相から栽培禁止されたMON810を開発したMONSANTOは控訴していましたが、5月5日、ブラウンシュヴァイクで出た簡易判決では先月と同様人体や動物の生態に悪影響が出る恐れが強いからということで依然として禁止のままだそうです。

MONSANTOの本社のあるアメリカでは「まったく安全だとすでに確証されているのに最近のヨーロッパは過剰反応だ」と憤慨しています。アイグナー農相に対して科学的根拠もないのに横暴だと批判も出ています。

そもそもMON810の何が危険視されたのかといいますと、「自分でアワノメイガ(の仲間)の幼虫に対する毒素を作りだすことができるバチルス・チューリンゲンシス菌の遺伝子を組み込んでいること」。MONSANTO側の実験によりこの毒は脊椎動物、つまり人間には無害と証明されてはいるのですが、アイグナー農相も、今回の簡易裁判でもそれでは不十分だと判断されたようです。

とはいってもGM作物なら全面的に禁止かというと、そうでもないようで最近ではドイツ最大手総化学メーカーBASF(日本支社とリンクしてあります)が開発したGMジャガイモAmfloraという品種には20haという制限つきですが、栽培許可が下りています。ただ、栽培地域北ドイツ地方での条件がそろっていないため、まだ栽培にはいたっていませんが・・・。ジャガイモなどナス科植物類は生態系の影響がトウモロコシなどイネ科よりずっと少ないといいます。でも当事者のMONSANTOにしてみれば不公平という気になりそうですよね・・・。

個人的な意見を言わせていただければ、害虫駆除のためだけならトウモロコシの遺伝子操作はしなくてもいいんじゃないかという気がします。ただ、その分農薬を撒く量が増えるというならば、はたしてどちらの毒がましかという議論になってくるのでしょうかね ???

毒だ毒だというけれど、量を間違えたり、用法を間違えたりするだけで、薬だって無害なはずなものだって有害あるいは有毒になったりします。「安全で安心な食事」はもはや聞きなれたフレーズですが、それだけに食の安全って何だろうと考え込んでしまうのです。 (M.I.)



未来の食の安全にクリックよろしくお願いいたします。

PR

3月にドイツ研修生たちとお邪魔した農場で聞いた「擬似チーズ」の話が最近話題になっているようなのでご紹介させてください。

*****************************************************

擬似チーズが抗議の的に

植物性油脂、たんぱく質、水で化学的に作られたチーズの代用品に「チーズ」と呼称させるのを禁止へ

擬似チーズとは

擬似チーズとは植物性油脂、たんぱく質、水の混合物で大概の場合化学調味料を添加し「チーズ風味」にして作るチーズ代用品である。ドイツでは年間10万トンの擬似チーズが製造されている。従来のチーズに比べてコストが4割近く抑えられるという利点だけでなく、400度以上でないと焦げないほど熱に強く、直ぐに溶け、ピザなどが早く焼けるので便利である。

冷凍ピザや、グラタン、調理パン、チーズバーガー、・・・。これらの上にふんだんにかかっているのは擬似チーズ。チーズのように見え、チーズの味もするそれは、実は植物性油脂、たんぱく質、水の混合物。ただ、加工業者からは現在まで「チーズ」の名称で呼ばれている。スーパーではピザ用などのミックスチーズに多く使われており、本物のチーズと擬似チーズを混ぜ合わせて売っているところもある。理由はただひとつ、お金のため。食品加工業界ではすでに3割の製品が擬似チーズで作られているとか。

このままでは消費者の誤解をまねくので、農民連盟や消費者保護団体がここ数週間ほどそれに対して表示を義務付けるよう抗議行動を起こしており、チーズでもない代物をチーズと呼ぶことに対して罰則を設けようという声が欧州委員会にも届いた。

欧州委員会の回答として、チーズと呼ばれるには牛乳、あるいは乳性分からできたものではないと承認できないという答えが返ってきた。ドイツ農民連盟の会長、ゲルト・ゾンライトナー氏は消費者保護のためにも擬似チーズには表示を義務づけるべきだとし、「本物の乳製品の売り上げが下がって、模造製品の売り上げがあがる一方だなんて酪農家に申し訳ない」と嘆く。参照:LZ18・2009 13P

**************************************************
普通のチーズを作る際に必須工程の熟成期間もなし、ものの数分でカマンベール「風」、モッツアレラ「風」、フェタチーズ「風」などが出来上がってしまいます。ドイツ語ですが、先日放送されたニュースの一部をご覧ください。擬似チーズのできる様などを説明しています。

いわゆる「コピー食品」というやつですね。小さいころに人造いくらなどが出回っていたのを思い出します。「マーガリン」のように代用品が立派な商品になっている例も多々あることですし、毒を売っているわけでもないのだから「乳脂肪分ゼロパーセント、アレルギーの方も安心、チーズもどき」など堂々と明記して売ってもいいのになぁとか、ただでさえ酪農家さんが大変なのに、擬似チーズを作って売ること自体酪農家さんの首を絞めることになっているのかな、とか色々考えさせられました。ただ、消費者が擬似チーズと承知してあえて買うのか、今までのように知らず知らずのうちに口に入れるのか、これは大きな差だと思います。

上に動画を挙げたレポートでは今後擬似チーズの製造量はますます増えていくようです。チーズとさえ呼ばなければ造ってもよいのか、製造そのものに規制をかけていくのか。今後の過程が気になります。 (M.I.)
 


家族の団欒に本物の味を。いつも応援、ありがとうございます。

今年もこの季節がやってまいりました。スーパーにはスペイン産がすでに並んでいましたが、やはり味と格が違います。国産アスパラガス、収穫スタートです。

グルメの間では「春風の運び屋」、「王様の野菜」、「食べる象牙」と褒めちぎられているアスパラガス、今から6月24日までが旬です。 去年のブログもご参照ください。

ブログのニュースソース常連、Generalanzeigerから記事をどうぞ。

********************************************************

グルメたちのハイシーズン

ボン近郊のアルフターで農業を営むK.Mさんにとっては今が一番忙しい時期だ。

直売所を担当しているMさんの奥さん、Hさんは「私たちのお客さんは旬をとても大事にします」と語る。販売客が直売店を選ぶのにはわけがある。スタンダードに白いアスパラガスを買おうが、ちょっと凝って緑のを買おうが、畑から運ばれてすぐのものが一番おいしいと彼らは知っているからだ。

Hさんがお客さんの相手をしているときにMさんは季節労働者、日本人研修生1名、そして農業教育を終えた農業者とともに畑で収穫作業だ。

日よけのシートを少しずらすとそこにはシャンパン色の頭が土から顔を出している。アスパラを掘り起こすのは今も昔も手作業だ。ハイシーズンには約10haの土地に10人体制で作業をしている。もう何年もの付き合いになるポーランドからの季節労働者とは、友人関係を築いており、お互いの家族同士の行き来もある。

アスパラガスを育てるのに適した土壌は砂地だと大勢が言うが、Mさんは自分の斜面にある黄土で十二分に満足している。「確かに作業は少々やりにくくなりますが、その分アスパラガスの味に奥行きが出ます。」とMさん。

砂地よりも温まりにくい粘土質の土壌には砂地には少ないミネラルがたっぷり。だからこの地方のアスパラガスのほうが美味しいという人もいる。

アスパラガスにかかるコストは年々上がってきている。肥料や機械の燃料の値上げ、季節労働者の社会保障値上げ、などが原因だ。しかし、アスパラガスは今も変わらず人気が非常に高く、売り上げは安定している。M家ではオランデーズ・ソース、ジャガイモ、ハムと一緒に食べるのが一番のお気に入りだ。

アスパラガスのシーズン中、Mさんの労働時間は70時間以上に及ぶ。直売所でも商品は飛ぶように売れ、仕事には終わりがない。シーズンは始まったばかりだが、Mさんはここまでの収穫に満足の様子だ。(参照記事

***********************************************************

ちなみにこのMさん、われらが農業研修生が1名お世話になっています。近いうちに研修生の奮闘振りを見に行く予定です。 (M.I.)



さあ、あなたも!異国の青空の下で農業にチャレンジ!レッツ・アグトレ!

去年は配送ストップなど強硬手段に出て2007年よりは上がった乳価、結局年間平均生産者価格は1kgあたり約34セントでした。40セント近くまで上昇していた時期もあったのですが、まったく続かなかったようです。

2009年に入って生産者価格がまたまた30セントを切る安値に逆戻りです。ドイツ乳畜保有者連合(BDM)によると、バイエルン州では4月6日現在で25セント。しかし、自分の買っている牛乳は去年も今年も変わらず99セント。不思議です。もちろん酪農家さんたちも黙っていません。1kgあたりの乳価が5セント下がることによって、その州の酪農家全体の収益は1地域だけでも年間500万ユーロ(約6億円)も酪農家たちが計算しました。

今年3月末ごろから全国規模で乳価下落に反対してありとあらゆる抗議デモが行われています。乳業会社へ押し寄せたり、各州の官邸の前でキャンプして座り込みならぬ「寝込み抗議」を決行したりしています。「自動車工業にも、銀行にも何十億ユーロもつぎ込むくせに、私たち農家は放ったらかしよ!!」と官邸前に泊り込みで抗議した一人の農業夫人が憤慨すれば、「消費者が90セント払っているのに私たち生産者には25セントしか入ってこない。誰かがぼろ儲けしているのは分かるでしょ」とまた別の農家婦人が冷静ながら皮肉たっぷりに語っています。

この「歴史上類を見ない乳価の低迷」に対して昨日は全国規模で大掛かりな抗議デモがありました。BDMによると、およそ2万人の酪農家が約80ヶ所で手に手に松明をとって乳業会社の前でデモを行ったそうです。代表的な例を挙げると南部ではヴァイエンシュテァン乳業中央部ではカンピーナ乳業、北部ではノルドミルヒといった大規模乳業会社がターゲットにされました。

そんな生産者団体の動きを受けてか昨日農業相 イルゼ・アイグナー氏は去年に引き続き2回目の「牛乳サミット」を告知しました。開催は月末、28日の予定です。もっともヨーロッパ全体の問題なのでEU規模のサミットがないと話は進まないと言われています。

せっかく上がった乳価格がすぐ下がる原因は、運輸コストの問題でも、牛乳の過剰生産でもなく、国内消費者の牛乳離れにあるとドイツ農民連盟(DBV)代表のゾンライトナー氏は語っています。ただ、自分が買い物に使っているスーパーでは、高いブランド牛乳でも売れ行きは良いようですし、最近はBio牛乳など値段より質を重視する消費者が増えているので一概にそれだけが原因とは言えないような気がします・・・。私見ですが。

単純に今朝のニュースだけを拾い読みしますと、乳業会社が歩み寄れば、生産者も消費者も満足できる価格になるのでは・・・。と思ってしまうのですが。素人考えなんでしょうね・・・。

ちなみに今回のデモは他のニュースが大きかったのか、メディアの関心が薄まったのか、去年のように大々的に報道しているところは少ないようです。世界規模の不況などでそれどころではないのかもしれませんが、生産者の状態を消費者が知るためにもこういうことはもっと報道しても良いと思うのですが・・・。

(ドイツのTV,WDRチャンネルのHP記事です。真ん中に「video」とあるので押してみてください。)



なるか、悲願の40セント台復活?!クリックよろしくお願いいたします。 (M.I.)

今日の農業省HPに興味深い記事がありましたのでご紹介します。

*******************************************************

ベルリンの記者会見にて. 「ドイツでのMon810 栽培は禁止」

農業省からモンサント社に出された保護規定によってGMトウモロコシMON810 の栽培許可はひとまず凍結された。これによって今後のGMトウモロコシMON810 栽培及び種苗販売は不可能になる。 「早急に各州 にこの決定を連絡し禁止の実践を監視する必要があります」とアイグナー農業相は語る。

アイグナー農業相はモンサント社から3月末に 提出されたGM作物Mon 810 の栽培 観察結果に基づく詳しい評価と環境への影響に関して新しい観点がないかどうか調査するように消費者保護及び食品安全連邦庁、ユリウス キューン 研究所、自然保護連邦庁へ依頼した。前述の担当局からの調査結果は統一性を欠いた。

今回の決定でイルゼ アイグナー農業相 は 現段階でEU加盟国のうち5カ国が法律に基づいてGMトウモロコシ MON810に関する防護策を打ち出したということも考慮した。最近では今年3月末ルクセンブルグで同上の防護策が講じられている。

アイグナー農相はGMトウモロコシ Mon810 が環境へ悪影響を及ぼしているという推測が根拠あるものだという結論に達したと語った。この見解は環境、自然保護団体、および環境庁らも認めた。

農相はこれはほかの主張に対しての政治的決定ではなく、あくまで専門的な決定で法的理由に裏付けられているものでなくてはならないと説く。

GM作物MON810栽培許可は1998年 にEUで下り、失効期限は定められておらず、EUレベルで新しい認可が下りるまでそのまま有効とされている。

「将来における遺伝子組み換え農作物に関する基本的な姿勢がこれで決まったわけではないということを改めて強調させてください」とアイグナー農業相は説明した。

「この決定はあくまで一例であって、実際の是否はしっかり吟味し科学的根拠に基づいて問われなければなりません」、とアイグナー氏。

EU内で唯一栽培を許された遺伝子組み換え農作物に関する数々の疑問は更なる安全性研究の必要性を顕著にするだろう。

「遺伝子組み換え農作物に関する安全への研究がまさに必要です。遺伝子組み換え農作物の実際利用は人間、動物、植物 そして 環境 に対して安全だと完全に保証できない限り原則認められません」とアイグナー氏。

農業相は農業省に今後の遺伝子技術に関する規定計画書を作成するように指示を出した。 その際には専門家の協力が欠かせない。安全性研究に向けのプログラムが予定されており認可へのマニュアルが作成されることになっている。賛同するGMフリー地域が抱える疑問もそこで解決されるはずだ。

記事参照:

********************************************************

ちなみにこのMON810、日本では栽培認可されているようです。今回の決定は今後の遺伝子技術研究全体に影響されると教育相が懸念したり、かなりセンセーショナルな話題のようです・・・。「脱遺伝子組み換え」の波、まだまだ続くでしょうか? (M.I.)


いつも応援のクリック、ありがとうございます。
アグトレに参加しよう!
ブログ内検索
Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]