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いきなり何のことやらというタイトルですが、カーニバルの語源、carne(肉) vale (去る、命令形)を自分なりに和訳してみました。いわゆる謝肉祭ですね。
カーニバルといえば、この時期リオで毎年煌びやかにサンバを踊っているのを皆さん想像されると思いますが、ここラインランド地方でもにぎやかです。
期間中、TVからはジョークがとめどなく流れ(どこで笑えばよいのかよく分かりませんが)、コメディ番組が増え、老若男女が浮かれた(こちらでは「気の狂った」と言っています)扮装をして馬鹿騒ぎをして愉快に過ごします。どれくらい愉快かというと、その雰囲気についていけない地域住民や、イベントの習慣がない地方出身の人たちがカーニバル期間中は他所へ逃げ出すほどです。わが事務所の大家さんも木曜日から今日までカーニバルの騒ぎが聞こえない山奥まで「逃げて」おられました。
お店もこの地域は木曜日は午後から、月曜日は一日中、休みになっているところが殆どです。全国的にも個別州的にも公的には祝日ではないのですが、バスも祝日扱いにしか走らず、企業も会社を上げて休みにしてしまうところが多く、暗黙の了解で「祝日」のようです。
先週木曜日が「女たちのカーニバル(Weiberfastnacht)」で幕開け、昨日がピークの「バラの月曜日(Rosenmontag)」で朝から夕方までパレード、今日がフィナーレの「カーニバルの火曜日Karnevalsdienstag」で明日から「灰の水曜日(Aschermittwoch)」、一気に馬鹿騒ぎはおしまいです。敬虔なキリスト教徒は教会で額に灰で十字架を書いてもらい、イースターまでの7週間(今年は4月の半ばです)、「断食(Fastenzeit)」に入ります。これはその昔イエス・キリストが砂漠で断食した名残だそうです。
断食の前に滋養をつけようという目的で、カーニバル中は揚げ菓子パン、Krapfenが出回っています。レーズンを入れた落とし揚げ、バニラクリームの入ったドーナッツのようなもの、形も味も様々ですが、共通するのは「カロリーが非常に高い」ということ。もっともKrapfenの一種、Berlinerは年中手に入りますが。この時期はカラフルな味代わりバージョンが多数にあって楽しいです。
ちなみに断食といっても敬虔なキリスト教徒以外は「断食」しません。語源にあるように肉を絶ってみたり、好きなTV番組を見るのをやめたり、何かひとつ、「我慢」をするのが一般的のようです。好きなものを「絶つ」、なかなかできそうにないですが、期限付きならがんばれると思いませんか?・・・といいつつ筆者は去年「肉断ち」に失敗していますが・・・。 (M.I.)
懲りずに今年は「お菓子断ち」に挑戦です。応援のクリック、ありがとうございます。
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