10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
ハリボーのグミキャンディと言えば、ドイツ在住者なら誰でも知っていると言って過言でないくらいに知名度の高いグミのお菓子です。創始者Hans RiegelがBonnで作ったお菓子なので、この名前がついています。
Haribo macht Kinder froh/ und Erwachsene ebenso (ハリボーは子供達を幸せにする/そして大人も) のフレーズでおなじみHARIBOの代表商品は「Goldbären」(金色の熊)、今では6種類の味のグミベア(ラズベリー味、レモン味、パイン味、オレンジ味、いちご味に加えて2007年からりんご味が登場-ちょっとぽちゃっとした熊の形をしています)が一袋に入っています。
日本でも80年代よりおなじみの果汁グミですが、ハリボーがより硬いのは、硬いものをかむ習慣がなく、歯の病気になりやすい欧州の子供たちの歯を丈夫にするために、日本のグミ工場が2-3割入れているゼラチンを、3-4割入れてしっかり噛まないと噛み切れないように工夫されているからです。
創始者ハンス・リーゲルが1920年に「裸一貫」ならぬ「砂糖一袋」から立ち上げたお菓子工場(初期設備:銅鍋1個、作業台1つ、ローラー1個)は、1946年息子ハンス・リーゲルjrとパウル・リーゲルの2人が跡を継ぎ、今では従業員約6000人、ドイツと欧州諸国に16社、年収17-20億ユーロ(推算)の押しも押されぬ大企業に成長しました。
業務内容は兄のハンス氏は営業担当、弟のパウルは製造および技術担当、ときれいに分担されていました。パウル氏の発明品の代表作の一つとして、ラクリッツ(リコリス)を渦巻きにまきとる機械があります。ちなみに「企業秘密」で、工場案内の際もその機械は公開されていないそうです。
ボンではこれ以上の工場拡大が望めないので、近隣のアーヴァイラーかラインバッハに移るという話が3,4年前からあります。この移動話に反対、工場移転は部分的にしか認めないといい続けていたのがパウル氏でした。一方兄のハンス氏はビジネス面から見て移動させたほうがよいと前々から感じていたようです。
先日未明、パウル・リーゲル氏が「突然に」永眠されました。享年82歳。氏のご冥福をお祈りいたします。
唐突にパウル氏がなくなったことで移転問題には決着がつく見込みだと、HARIBO社のスポークスマンは予測しています。
パウル氏は技術家でもあり、発明家でもありましたが、同時にスポンサーでもありました。ボンの町にドイツ最初のバドミントン用体育館を建てたのも彼ですし、図書館にソーラー設備を寄付したり、市の病院に高価な最新機器を寄付したりもしていました。つい先ごろ、市場に出回っているコンピュータ・トモグラフィー機器をマリエン病院に寄贈したばかりでした。
パウル氏は技術開発専門で、表舞台にに出るのを嫌ったため、「Mr.Haribo」の異名をとる兄のハンス氏ほどは目立ちませんでしたが、沢山の寄付や社会福祉活動など氏の業績は大きく、ボン市民は彼の人柄を偲んで、深い悲しみに包まれています。(M.I.)
参照サイト:
Spiegel
Handelsblatt
Generalanzeiger
Haribo公式HP(左端にパウル氏追悼記事)
いつも応援のクリック、ありがとうございます。
********アグトレ募集中!********
まだ間に合う!!集れ、農業研修生!
海外で農業してみませんか?
まずは試しに資料請求からどうぞ!
管理人のみ閲覧可