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馬のひづめが痛まないようにつけられる「蹄鉄」。ギリシャでこの週間が始まって以来すでに1000年以上の歴史があります。
ドイツでは、煙突掃除やさん、幸運の豚(よく背中に1セント(昔は1ペニヒ)をしょっています)、天道虫、四葉のクローバー、赤白水玉のきのこ(ベニテングダケがモチーフ)---と並んでよく知られたラッキーシンボルでもあります。
この伝統的な「蹄鉄」にちょっとした変化が起きようとしています。蹄鉄工の1人、J.Kさんは「馬に蹄鉄をつけるのは人間にしてみれば鉄製の靴を履かせられているようなものだ」とゴム製のひづめカバー(見た目は蹄鉄です)を開発。こういった「鉄の代わりのひづめカバー」は特に新しい試みでもありませんが、今まで乗馬界で浸透してこなかったということです。
ゴムや人工樹脂で作る「蹄鉄」(ほかに呼びようがないのでこう呼びます)は、直接ひづめに貼り付けるタイプと、蹄鉄のように釘で打ち込むタイプと2通りあるようです。蹄鉄と同じようにそれらの「蹄鉄」は6-10週間ごとに取り替えて強度を保ちます。「蹄鉄」の形をしていない「ひづめ用靴」も開発されています。ただ、この場合ははかせたり、脱がせたりするのが困難なようです。
もちろん「裸足」で歩く馬もいます。わざわざ蹄鉄などひづめの補助なしで馬を飼育するための研究所があるそうです。ここでは、ひづめはごくごく薄くけずりますが、蹄鉄工よりも多い回数削るんだそうです。蹄鉄よりゴムや、人工樹脂のほうがよいとする人たちは、その軽さと、ひづめの機能の妨げにならないことを利点としています。
伝統的ある蹄鉄の擁護派いわく、蹄鉄も年々改良を重ねてきて、昔より性能はぐんとあがっているし、今開発されているゴムや、人工樹脂の蹄鉄は従来の蹄鉄より3割ほど高価だということです。ちなみに普通の蹄鉄は4本の足全部につけるとして60-120ユーロだそうです。
・・・肝心の馬はどちらのほうが足に良いのでしょうね?実際に両方つけても、どちらが都合がよいか、聞いても人間語で返事はしてくれないし、今回の開発は浸透するんでしょうか・・・。まだインターネットではそれほど話題になっていないようですが・・・。
(M.I.)参照記事 Generalanzeiger 8月8日、9日合併号
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