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研修生の農場訪問がほぼ全員終わりました。
今週末にもう一箇所訪問して一通り全研修生の滞在先を見て来たことになります。
どの研修生たちもちょっとした問題や苦労はあるようですが、それぞれに充実した時を過ごしている事が分かりました。まだ農場へ配属されて3ヶ月しか経っていません。今できることと、あと3ヵ月後にできる事はまた違ってきます。焦らず、着実に自分の納得する研修を続けてほしいと思います。
スイスの春季会合については近々取り上げますが、今日は別の話題です。
毎回農場訪問では色々な経営者からお話を聞くことができ、大変興味深いものです。
今回の農場訪問ではやはり、世界的な飼料穀物の価格高騰が話題に上りました。農業の第一線で日々農作物生産や農場のマネージメントにおわれる経営者達ですが、どなたも世界情勢や農業政策については鋭い観察を怠っておらず、それぞれの農業分野ごと持論を展開してくれて、大変興味深かったです。
とあるドイツの鉢物生産農家では数年前から温室の暖房をウッドチップ燃料に変えています。数年前からの化石燃料の高騰を先読みしての導入はまさに先見の目があると言えるでしょう。今後はさらに安定的な燃料を見つけていきたいともおっしゃっており、アグリビジネスにおいての暖房燃料コスト対策は重要課題という印象を受けました。
片や有機野菜農家では石油依存による農業生産の限界点、将来の農業像の模索について思慮深い考察を伺う事ができました。有機デメター農家ならではの独特の世界観かもしれませんが、農業が自然を離れてその和を乱すことが『良い』事なのか、今一度考えてみるべきかとも思いました。
家の光出版地上7月号に「石油ピークがやってきた!」と言う記事があります。
これによると、石油の埋蔵量は残り1兆バレルほど。もの凄く多いように見えますが、これまでに人類は既に1兆バレルを使い切っているそうですから、残りの石油が枯渇するのも容易に想像できてしまいます。
「脱浪費」と言うことで、日本には「もったいない」と言う言葉があることにも触れていて、ドイツで日々生活する中、日本美徳ともいえる「もったいない」を誇らしく思う一方、欧米化、近代化がもたらした消費文化をなかなか捨てられない日常をなんとももどかしく感じました。
何かできることから始めよう、とよく言いますが、やらなくてはいけない事があまりにも多くて手がつけられない。
まるで事務所の机の上みたい…。
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